あかつき本社---23年3月期は2ケタの増収、不動産関連事業が2ケタ増収増益に
あかつき本社<8737>は15日、2023年3月期連結決算を発表した。営業収益が前期比11.4%増の393.36億円、営業利益が同14.9%増の18.03億円、経常利益が同18.6%増の14.57億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.5%減の7.80億円となった。
証券関連事業の営業収益は前期比19.6%減の96.02億円、セグメント利益は同56.4%減の1.79億円となった。基盤となる契約仲介業者外務員数は当期末に1,447名(前期末比 262名増)、IFA部門の預り資産残高は2,158億円(同 324億円増)となり、金融商品仲介子会社であるジャパンウェルスアドバイザーズの提携金融機関における管理資産残高を含む預り資産残高は4,001億円(同 212億円増)となった。業績面では、株式・投資信託等の受入手数料が増加した半面、債券のトレーディング損益が減少した。
不動産関連事業の営業収益は前期比27.0%増の300.13億円、セグメント利益は同25.2%増の25.36億円となった。中古マンションの買取再販を行うマイプレイスは、仕入営業人員の増強とともに、東京本社(中央区)・
横浜本社(横浜市)・新宿営業部(渋谷区)の営業拠点に新たに千葉エリアを担当する首都圏営業部(千葉市
美浜区)を設け、取引機会の拡大に努めた。空室物件及び賃借人付物件の仕入戸数は、それぞれ611戸、83戸(前年同期は515戸、180戸)となり、販売戸数は632戸(前年同期は607戸)となった。また、リノベーションの設計・施工を手掛けるバウテックグループにおいては、完工数が857戸(前年同期は732戸)と安定して推移した。高齢者施設開発を手掛けるEWアセットマネジメントは、2月に兵庫県西宮市・京都市伏見区に保有する施設の売却を行った。3月には、新たに熊本県熊本市において開発用地を取得しており、施設の竣工を2024年5月に予定している。これらにより、開発中の施設を含め4施設を保有している。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.8%増の420.00億円、営業利益が同27.6%増の23.00億円、経常利益が同57.9%増の23.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同105.1%増の16.00億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ