極東貿易---23年3月期は増収・2ケタ増益、産業素材関連部門と機械部品関連部門が増収増益に
極東貿易<8093>は11日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比7.4%増の426.57億円、営業利益が同31.8%増の10.00億円、経常利益が同17.5%増の15.23億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.1%増の10.17億円となった。
産業設備関連部門の売上高は115.91億円(前期比10.86億円減)、セグメント損失は0.06億円(同0.19億円減)となった。資源・計測関連事業において自動車検査装置事業が堅調に推移し、洋上風力発電関連事業も本格的に立ち上がった。産業インフラ関連事業においては海外プラント向け重電事業が好調であったが、ヨーロッパ現地
法人のロシアEVバス向けリチウムイオン電池事業がウクライナ問題によるロシア事業の消失により落ち込んだ。またコロナ禍の影響で基幹産業向けの輸入設備関連において進捗の遅れ等が発生した、
産業素材関連部門の売上高は130.39億円(前期比22.93億円増)、セグメント利益は2.28億円(同0.91億円増)となった。生活・環境関連事業において食品業界向け排水処理設備事業の立ち上げが遅れているものの、機能素材関連事業は自動車業界向け樹脂・塗料事業において、コロナ禍及び半導体供給不足の影響が和らぎ北米向けに持ち直しが見られた。また、炭素繊維複合材関連が堅調に推移した。
機械部品関連部門の売上高は180.26億円(前期比17.45億円増)、セグメント利益は7.80億円(同1.69億円増)となった。ばね関連事業は車載備品用定荷重ばねが量産受注の終了により伸び悩んだ。一方、ねじ関連事業において、建設機械向けおよび産業機械向けが国内や北米を中心に非常に好調に推移した。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.8%増の460.00億円、営業利益が同4.9%増の10.50億円、経常利益が同11.4%減の13.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.1%増の11.00億円を見込んでいる。
《YI》
提供:フィスコ