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話題株ピックアップ【夕刊】(1):Jディスプレ、カーブスHD、ユーザーロカ

■ジャパンディスプレイ <6740>  46円  +8 円 (+21.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ジャパンディスプレイ<6740>が急伸。この日の寄り前に、世界第3位の生産出荷規模を誇るディスプレーメーカーである中国の惠科社(HKC)と、グローバル戦略パートナーとして戦略提携覚書を締結したと発表しており、好材料視された。今回の覚書締結により両社はグローバル戦略パートナーとして、次世代OLED「eLEAP」や共同開発センターGI2C(グローバルイノベーションアンドインダストリゼーションセンター)、ハイエンド車載ディスプレー事業などについて、長期的・全面的かつ深い協力を行うという。また、世界最先端のeLEAP工場を共同で計画・建設し、25年内の量産開始を目指すとしている。なお、同件による24年3月期業績への影響は軽微としている。

■カーブスHD <7085>  783円  +56 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 カーブスホールディングス<7085>が3日続伸。前週末7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(22年9月~23年2月)連結決算が、売上高144億8200万円(前年同期比7.7%増)、営業利益20億3300万円(同17.6%増)、純利益11億7800万円(同2.4%減)と2ケタ営業増益となったことが好感された。国内カーブスの店舗数が前期末比7店舗増の1954店舗となり、会員数が同3000人増の75万8000人に増加したことが寄与した。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高300億円(前期比9.1%増)、営業利益37億円(同34.9%増)、純利益24億2200万円(同7.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■ユーザーローカル <3984>  2,128円  +141 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ユーザーローカル<3984>やHEROZ<4382>をはじめ、note<5243>、tripla<5136>、インフォネット<4444>など人工知能(AI)関連株が買われた。複数のメディアで、対話型AI「チャットGPT」を開発した米オープンAIのアルトマンCEOがこの日首相官邸を訪れ、岸田首相と面会したことが伝わった。チャットGPTを巡り意見交換をしたとみられている。これが大きな話題を呼び、株式市場でも関心が高まるとともにAI関連への注目度が一段と増している。関連銘柄に高いものが目立っており、物色機運は依然として続いている。

■ワキタ <8125>  1,284円  +80 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 ワキタ<8125>が急伸。前週末7日の取引終了後、取得総数210万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.18%)、取得総額25億円を上限とする自社株買いの実施などを発表し、材料視されたようだ。取得期間は4月10日から2024年2月29日。24年2月期の業績と配当予想も開示し、売上高は前期比14.1%増の900億円、最終利益は同7.6%増の42億円を計画。年間配当は同5円増配の43円を予定する。建機事業では新規投入したレンタル資産機の稼働率向上などにより収益改善を図る。23年2月期の連結決算は売上高が前の期比5.2%増の788億7000万円、最終利益が同9.2%増の39億100万円だった。

■サンウェルズ <9229>  3,200円  +155 円 (+5.1%)  本日終値
 サンウェルズ<9229>が大幅続伸。前週末に一時194円高の3050円に買われ年初来高値に肉薄したが、きょうは目先筋の利益確定売りをこなし新値街道に突入した。昨年6月27日に東証グロース市場に上場したニューフェース企業だが、パーキンソン病専門の有料老人ホームを展開するニッチトップ企業としてマーケットの視線を集めている。高齢化が進むなか、同社のビジネスモデルは時代のニーズを捉えている。特に23年3月期は成長加速局面に突入しており、トップラインが前の期に比べ5割を超える高い伸び率で130億円弱まで膨らみ、営業利益も同2.7倍の13億2000万円予想と業績好変化が著しい。24年3月期も一段の増収増益が見込まれることで、機関投資家とみられる実需の買いが流入しているもようだ。

■任天堂 <7974>  5,406円  +208 円 (+4.0%)  本日終値
 任天堂<7974>が反発した。映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」に関し、北米でのオープニング興行収入が1億4600万ドル(約193億円)となり、週末オープニング興収として今年最高の記録となったと報じられた。映画のヒットによる同社の事業展開へのポジティブな影響を期待した買いが集まったようだ。日本国内では4月28日に公開される予定となっている。

■日本郵船 <9101>  3,278円  +112 円 (+3.5%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高。海運は高配当銘柄の宝庫で特に大手3社の配当利回りの高さは全市場を通じて群を抜いている。配当権利落ち後に株価はいったん調整を強いられたものの、前週から戻り足に転じた。24年3月期の業績見通しは、絶好調だった前々期や前期の反動もあって減収減益を余儀なくされそうだが、株価は今期の業績見通しについてかなり織り込みが進んでいる。また、配当利回りだけでなくPBRの低さも際立っており、各社とも株価指標面から時価は依然として割安圏に位置している。

■大阪チタ <5726>  3,275円  +105 円 (+3.3%)  本日終値
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>といったチタンメーカーのほか、ジャムコ<7408>など航空機関連株の一角が高い。日本経済新聞電子版が9日、「経済産業省は航空機部品の設備投資を最大で半額支援する」と伝えており、これが手掛かり材料となっているようだ。関連主力どころの東レ<3402>、IHI<7013>も堅調に推移している。

■ドトル日レス <3087>  1,920円  +52 円 (+2.8%)  本日終値
 ドトール・日レスホールディングス<3087>が反発。前週末7日の取引終了後、集計中の23年2月期連結業績について、売上高が1250億円から1268億6400万円(前の期比16.0%増)へ、営業利益が23億5000万円から29億6900万円(前の期17億8300万円の赤字)へ、純利益が22億円から34億2900万円(前の期比2.8倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の業績に与える影響が徐々になくなり、営業規制などがなかったことで、売上高の回復傾向が明確となったことが要因としている。また、コスト削減が想定よりも順調に進んだことや、為替の影響が想定よりも軽微だったことなども寄与した。

■ENECHANGE <4169>  1,275円  +31 円 (+2.5%)  本日終値
 ENECHANGE<4169>が続伸した。前週末7日、米オープンAIの最新AI「GPT―4」を全従業員に導入すると発表した。業務改革の推進による収益性の更なる向上を期待した買いを集めたようだ。社内で活用の実験を行ったところ、ソフトウェア開発業務やテスト業務、データベースの管理やマーケティング業務などにおいて、大きな効率の改善がみられたという。EV充電サービスにおける図面設計やカスタマーサポート業務を含む同社の業務範囲のうち、最大50%程度が自動化による業務効率の改善対象になると見込んでいる。今回のプレスリリース文の作成にも「GPT―4」が生成したドラフトを利用したとしている。

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