【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、朝安も先物主導の買いで切り返す (3月7日)
日経平均株価
始値 28202.59
高値 28398.27(10:35)
安値 28202.59(09:00)
大引け 28309.16(前日比 +71.38 、 +0.25% )
売買高 11億2720万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7872億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、朝方安く始まった後上昇に転じる
2.前日の米株市場はパウエル議会証言待ちで高安まちまち
3.日経平均は直近2日間で740円近い上昇も、買い気衰えず
4.先物主導のインデックス買い観測、全体指数押し上げる
5.米雇用統計と日銀決定会合の結果控え、後半は伸び悩む
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比40ドル高と4日続伸した。FBR議長の議会証言を控えて様子見ムードが強いなか、アナリストが買い推奨したアップル<AAPL>が買われ指数を押し上げた。
東京市場では、朝方は売り先行もその後はすぐに買いが優勢となり、日経平均株価は切り返しに転じた。後場は伸び悩んだものの終始プラス圏を維持した。
7日の東京市場は、朝方の取引開始時点ではやや売りが優勢だった。日経平均は前日までの直近2営業日合計で740円近い上昇をみせており、利益確定の動きが出やすいタイミングだった。前日の米国株市場ではパウエルFRB議長の議会証言を控え積極的な買いが入らず、NYダウは続伸したものの小幅な上昇にとどまったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数はわずかながら安く引けている。これを受けて東京市場でも模様眺めムードが漂ったが、寄り付きこそ安かったものの、その後は先物主導でインデックス買いが入り株価水準を切り上げた。足もとパウエルFRB議長の議会証言にマーケットの関心が高まっているが、今週末10日には米雇用統計の発表があり、同日に国内では日銀の金融政策決定会合の結果と黒田日銀総裁の記者会見を控えるなど、重要イベントが目白押しで買い一巡後は伸び悩んだ。
個別では、日本製鉄<5401>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも買いが優勢だった。東邦チタニウム<5727>や大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>などが値を飛ばし、オリエンタルランド<4661>もしっかり。安永<7271>が値上がり率トップに買われ、冨士ダイス<6167>はストップ高で買い物を残した。オンワードホールディングス<8016>、東光高岳<6617>なども大幅高。
半面、きょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大きく売られ、東京エレクトロン<8035>も軟調だった。SMC<6273>が売られ、村田製作所<6981>も冴えない。資生堂<4911>も売りに押された。YTL<1773>が大幅安、サニックス<4651>、タツモ<6266>、新日本科学<2395>の下げも目立った。低位では日本駐車場開発<2353>が軟調だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、KDDI <9433>、ソニーG <6758>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約58円。うち31円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、TDK <6762>、SMC <6273>、アドテスト <6857>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約35円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)銀行業、(4)石油石炭製品、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)パルプ・紙、(3)不動産業、(4)食料品、(5)電気機器。
■個別材料株
△ハブ <3030> [東証P]
WBC観戦ムードの高まりによる集客効果に期待。
△ステラケミ <4109> [東証P]
経産省が日韓で輸出管理協議と発表で思惑。
△エネチェンジ <4169> [東証G]
「都がマンションへのEV充電器設置に本腰」との報道。
△エーアイ <4388> [東証G]
法人向けAI新サービスに期待感。
△ステムリム <4599> [東証G]
変形性膝関節症の第2相試験で主要評価項目を達成。
△邦チタ <5727> [東証P]
北米主要顧客との販売価格交渉の値上げ決着。
△高見サイ <6424> [東証S]
顔認証改札機が大阪メトロ全駅で導入へ。
△ダイワ通信 <7116> [東証S]
迷惑行為検知AIカメラシステムの企画開発に着手。
△安永 <7271> [東証P]
EV関連人気に乗り投資資金の流入加速。
△オンワード <8016> [東証P]
2月既存店売上高34.7%増を好感。
▼セリア <2782> [東証S]
2月度の既存店売上高は2ヵ月連続で前年割れ。
▼SMC <6273> [東証P]
クレディ・スイス証券が投資判断を格下げ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)安永 <7271>、(2)冨士ダイス <6167>、(3)大阪チタ <5726>、(4)邦チタ <5727>、(5)ハブ <3030>、(6)ステラケミ <4109>、(7)オンワード <8016>、(8)マイネット <3928>、(9)東光高岳 <6617>、(10)JINSHD <3046>。
値下がり率上位10傑は(1)サニックス <4651>、(2)タツモ <6266>、(3)新日本科学 <2395>、(4)セック <3741>、(5)日本駐車場 <2353>、(6)レーザーテク <6920>、(7)RSテクノ <3445>、(8)コンドー <7438>、(9)イビデン <4062>、(10)シルバライフ <9262>。
【大引け】
日経平均は前日比71.38円(0.25%)高の2万8309.16円。TOPIXは前日比8.49(0.42%)高の2044.98。出来高は概算で11億2720万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1248、値下がり銘柄数は493となった。東証マザーズ指数は773.24ポイント(7.30ポイント高)。
[2023年3月7日]
株探ニュース