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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エネチェンジ、邦チタ、神戸鋼

エネチェンジ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ENECHANGE <4169>  1,416円  +200 円 (+16.5%)  本日終値
 ENECHANGE<4169>が3連騰。きょう付の日本経済新聞朝刊で「東京都が電気自動車(EV)充電器の増設に本腰を入れる。2年後に全国で初めて新築マンションへの設置を義務付けるのに先立ち、2023年度は中古マンション向けの補助上限を2倍超に引き上げる」と報じられたことを受けて、マンション向けにEV充電器の設置から運営までをトータルでサポートする同社に、関連銘柄の本命と見る買いが入ったようだ。同社の「EV充電エネチェンジ」は既に宿泊施設やゴルフ場などへの導入実績も多く、昨年11月からはマンション充電市場にも参入。充電完了後に車を置きっ放しにしているユーザーに対してペナルティ課金を設定するなどのサービスもあり、マンションへの導入に力を入れている。

■東邦チタニウム <5727>  2,419円  +338 円 (+16.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 東邦チタニウム<5727>が急反発。北米の主要顧客に対する2023年の暦年のスポンジチタンの販売価格交渉に関し、前年と比べドルベースで約20%の値上げで決着したと一部で報じられた。業績へのポジティブな影響を期待した買いが集まったようだ。需給がひっ迫するなか、コスト転嫁の要請が受け入れられた格好という。

■ステラ ケミファ <4109>  2,906円  +241 円 (+9.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ステラ ケミファ<4109>が大幅高。経済産業省が6日、「日韓両国政府は、輸出管理に関する日韓間の懸案事項について、双方が2019年7月以前の状態に戻すべく、関連の二国間の協議を速やかに行っていく」と発表した。これに向けて、両国間の輸出管理政策対話を近く開催するという。対韓輸出管理を巡っては、日本は2019年7月からフッ化水素などの半導体材料の手続きを厳格化する措置を実施している。経産省の発表を受け、この日の株式市場ではフッ化水素を生産するステラケミに厳格化措置の解除を期待した思惑的な買いが向かっている。

■オンワード <8016>  368円  +27 円 (+7.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 オンワードホールディングス<8016>が大幅高で4連騰。昨年来高値を更新した。6日の取引終了後に2月の月次売上概況を発表した。既存店売上高は前年同月比34.7%増と、大幅な増収となったことを好感した買いが集まったようだ。全店ベースでは同30.0%増となった。前年同月に実施された行動制限がなく、実店舗への来客数が大幅に増加した。ワンピースやブラウス、スプリングコートなど春物商品の販売が伸長したほか、「KASHIYAMA」ブランドのオーダーメイドスーツの販売が就職活動用を中心に大幅に増加したという。

■ステムリム <4599>  967円  +66 円 (+7.3%)  本日終値
 ステムリム<4599>が急伸。6日の取引終了後、塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発品「レダセムチド」について、弘前大学で実施した変形性膝関節症の患者を対象とする第2相試験において主要評価項目を達成したと発表した。これを材料視した買い注文が入ったようだ。重篤な有害事象や本剤との関連性が認められると判定された副作用は認められず、安全性についても確認されたという。

■東光高岳 <6617>  2,489円  +154 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 東光高岳<6617>が大きく買い先行で始まったほか、モリテック スチール<5986>、シンフォニア テクノロジー<6507>など電気自動車(EV)の充電器分野に展開する企業に物色人気が集まった。東京都がEV充電器の増設に本腰を入れるとの報道が株価を刺激している。7日付の日本経済新聞によると「(EV充電器を)2年後に全国で初めて新築マンションへの設置を義務付けるのに先立ち、2023年度は中古マンション向けの補助上限を2倍超に引き上げる。30年時点で都内マンションに設置済みのEV充電器を6万基と、21年度末時点の150倍に増やす計画を掲げる」としており、関連メーカーにとっては収益機会の拡大につながるとの思惑が買いを引き寄せている。

■神戸製鋼所 <5406>  1,075円  +59 円 (+5.8%)  本日終値
 神戸製鋼所<5406>が5連騰。昨年来高値を連日で更新した。大和証券が6日、鉄鋼・非鉄・電線セクターの個別銘柄の投資判断について、神戸鋼株に関しては「3(中立)」から「2(強気)」に引き上げた。同証券は高炉メーカーを巡り、値上げの進展に加え、在庫循環や鋼材需要の観点で現在が当面のボトムと判断。カバレッジ全銘柄間の相対比較などを考慮したうえで、神戸鋼に対しては、鉄鋼事業や電力事業を中心とした実質増益と増配の方向感などを改めて評価し、投資判断を見直した。また、同社株の今後半年から1年程度の目標株価を1130円に引き上げた。

■アニコムHD <8715>  548円  +12 円 (+2.2%)  本日終値
 アニコム ホールディングス<8715>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、傘下のアニコム損害保険が線虫がん検査「N-NOSE(エヌノーズ)」を開発・提供するHIROTSUバイオサイエンス(東京都千代田区)と戦略的資本・業務提携を開始したと発表しており、好材料視された。今回の資本・業務提携は、これまで両社が進めてきたペットのがんの早期発見・予防に関する取り組みを加速させるのが狙い。まずは共同研究を行っていたペット用のがん検査について、犬を対象に実用化に向けた体制を構築するとしている。

■薬王堂ホールディングス <7679>  2,481円  +47 円 (+1.9%)  本日終値
 薬王堂ホールディングス<7679>は4日続伸。6日の取引終了後に発表した2月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比4.4%増となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。

■円谷フィHD <2767>  4,305円  +60 円 (+1.4%)  本日終値
 円谷フィールズホールディングス<2767>が大幅反発し昨年来高値を更新した。6日の取引終了後、3月21日を基準日として1株を2株へ株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上を図ることが目的という。

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