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話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友化、コナミG、三菱UFJ

■住友化学 <4005>  485円  +6 円 (+1.3%)  本日終値
 住友化学<4005>が反発。この日午前中、未定としていた23年3月期の期末配当予想を6円とし、年間配当予想を18円(前期24円)にすると発表した。前期に比べて減配となる見通しだが、2月1日には通期業績予想を最終損益で1050億円の黒字から収支均衡(前期1621億3000万円)へ下方修正し、無配転落も懸念されていただけに、配当実施が安心感につながっているようだ。

■コナミグループ <9766>  6,330円  +70 円 (+1.1%)  本日終値
 コナミグループ<9766>が6連騰。国際オリンピック委員会(IOC)主催の「オリンピックeスポーツシリーズ」と題した大会が新設され、予選を経て6月22~25日にシンガポールで決勝を行うことが発表されたが、その競技タイトルとして、同社の『WBSC eBASEBALL パワフルプロ野球』が採用されており、その関連株として人気を博している。株価はここ2カ月近くにわたり5800~6500円のゾーンの往来が続いているが、きょうは6410円まで上値を伸ばし26週移動平均線とのマイナスカイ離も解消、ボックス上限突破に期待がかかる。

■三菱UFJ <8306>  983.1円  +10.6 円 (+1.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株がやや買い優勢の展開。今週末10日に予定される日銀金融政策決定会合の結果発表と黒田日銀総裁の任期中最後の記者会見にマーケットの関心が高い。国内でもインフレ懸念が高まるなか、イールドカーブ・コントロールの解除もしくは許容変動幅の拡大などの金融政策修正に対する思惑が一部にある。一方、市場では「今月3日に発表された2月の都区部CPI上昇率が前月(1月)と比較して鈍化したこともあって、緩和策からの方向転換を急がないとの見方が強まっている」(中堅証券ストラテジスト)とする声もあり、強弱観が対立している。ただ、指標面からメガバンクは低PBR是正の流れに乗り下値抵抗力を発揮しやすく、配当権利取り狙いの買いも株価に浮揚力を与えているもようだ。

■青山商事 <8219>  1,001円  +10 円 (+1.0%)  本日終値
 青山商事<8219>が反発。午前10時30分ごろに発表した2月度の月次売上高(速報)で、ビジネスウェア事業の既存店売上高が前年同月比19.7%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。スーツやフォーマルなどが好調だったという。なお、全店売上高は同18.0%増だった。

■キョーリン <4569>  1,708円  +16 円 (+1.0%)  本日終値
 キョーリン製薬ホールディングス<4569>が反発。6日の取引終了後、子会社の杏林製薬が住友ファーマ<4506>と過活動膀胱治療剤「ビベグロン」について、台湾などにおける開発、製造及び販売に関するライセンス契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の契約締結により杏林製薬は住友ファーマに対し、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、ベトナムにおける同剤の独占的開発権、製造権及び販売権を供与する。これにより杏林製薬は、住友ファーマから契約一時金のほか、同剤の開発及び販売の進展に応じてマイルストーンペイメントを受け取り、更に同剤の発売後には売上高に対する一定率のロイヤルティーを受け取るとしている。

■いすゞ自動車 <7202>  1,692円  +16 円 (+1.0%)  本日終値
 いすゞ自動車<7202>が3日続伸。この日、同社として初の量産バッテリーEV(BEV)「ELF EV」の市場投入に合わせ、商用BEVの導入検討のサポートなどを行うトータルソリューションプログラム「EVision」のサービスの提供を開始すると発表しており、好材料視された。顧客が商用BEVを導入するに当たり、充電設備、電気料金、環境負荷軽減効果などのさまざまな課題が想定されるのに対して、商用BEVの導入検討・導入時・導入後の各フェーズにおけるソリューションを提供するという。

■TREホールディングス <9247>  1,582円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 TREホールディングス<9247>は8連騰。東京証券取引所が6日の取引終了後、同社株を7日付で貸借銘柄に選定すると発表した。株式の流動性向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も7日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■セリア <2782>  2,611円  -57 円 (-2.1%)  本日終値
 セリア<2782>が4日ぶりに反落した。6日の取引終了後に2月度の月次売上高について発表。既存店売上高は前年同月比で1.0%減となった。2カ月連続で前年を下回ったことを嫌気した売りが出たようだ。既存店の客数は同1.0%増。客単価は同1.9%減となった。全社ベースの売上高は同3.4%増で、出店数は9、退店数は4だった。

■太陽化学 <2902>  1,446円  -31 円 (-2.1%)  本日終値
 太陽化学<2902>が続落。6日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を47億円から37億円(前期比22.9%減)へ、純利益を30億円から23億円(同36.6%減)へ下方修正し、あわせて期末配当予想を43円から31円へ引き下げたことが嫌気された。売上高は420億円(同5.1%増)の従来見通しを据え置いたものの、原材料価格やエネルギー価格が想定を上回って推移していることに加えて、販売価格改定効果の業績への反映にタイムラグがあることが利益を押し下げるとしている。なお、年間配当は41円(前期64円)としている。

■三菱重工業 <7011>  5,078円  -19 円 (-0.4%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が売り優勢の展開。この日午前10時37分に種子島宇宙センターから発射された日本の主力新型ロケット「H3」初号機について、機体に指令破壊信号が送信されて打ち上げに失敗したことが複数のメディアで報じられている。これを受け、同ロケットの開発に携わった実績がある企業を含め、宇宙開発関連株の一角に売りが出ている。三菱重やIHI<7013>のほか、セック<3741>、INCLUSIVE<7078>などが安い。

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