三菱ケミGの今期最終益予想は33%減に上振れ、仲裁判断受けロイヤルティーを売上収益認識
三菱ケミカルグループ<4188>はこの日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想の修正について発表した。今期の売上収益は4兆5140億円から4兆6400億円(同16.7%増)に、最終利益は280億円から1180億円(同33.4%減)に見通しを上方修正した。
スイスの製薬大手ノバルティス<NVS>は三菱ケミGの連結子会社である田辺三菱製薬に対し、「ジレニア」に関するロイヤルティーの支払い義務を定める規定の一部は無効であり、支払い義務はないと主張し、19年に仲裁の申し立てを行った。国際商業会議所での仲裁手続きが続いていたが、三菱ケミGによると、仲裁廷は今年2月13日にノバルティスの主張を全面的に否定する判断を下したという。
これに伴い従来、売上収益としていなかったロイヤルティーに関し、23年1~3月期に一括して売上収益として認識することとなり、収益が上振れする見込みとなった。
出所:MINKABU PRESS
スイスの製薬大手ノバルティス<NVS>は三菱ケミGの連結子会社である田辺三菱製薬に対し、「ジレニア」に関するロイヤルティーの支払い義務を定める規定の一部は無効であり、支払い義務はないと主張し、19年に仲裁の申し立てを行った。国際商業会議所での仲裁手続きが続いていたが、三菱ケミGによると、仲裁廷は今年2月13日にノバルティスの主張を全面的に否定する判断を下したという。
これに伴い従来、売上収益としていなかったロイヤルティーに関し、23年1~3月期に一括して売上収益として認識することとなり、収益が上振れする見込みとなった。
出所:MINKABU PRESS