【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ハナツアーJ、テラプローブ、インテM
ハナツアーJ <日足> 「株探」多機能チャートより
HANATOUR JAPAN<6561>が大幅高で3日続伸。日本政府観光局が15日に発表した1月の訪日外客数は149万7300人(推計値)だった。水際対策が緩和された昨秋以降、急速な増加傾向が続いており、コロナ禍前の2019年1月との比較では5割強の水準に達している。これを受け、今後のインバウンド需要回復への期待が一段と強まり、韓国を中心とする訪日外国人向けの旅行業を手掛ける同社に思惑的な物色が向かっているようだ。直近14日の決算発表では、今23年12月期に黒字転換を果たす見通しを示している。
■テラプローブ <6627> 2,379円 +163 円 (+7.4%) 本日終値
テラプローブ<6627>は続急伸し、昨年来高値を更新した。15日の取引終了後に発表した1月度の月次連結売上高(速報)は、前年同月比6.9%増の27億1200万円となった。前年と比べた増減率は、22年12月(収益認識に関する会計基準等の適用前の21年12月の数値との比較)の12.2%増から鈍化したものの、半導体市況の悪化が懸念されるなかにあって、増収基調を継続したことが買い安心感につながったようだ。
■インテM <7072> 1,786円 +109 円 (+6.5%) 本日終値
インティメート・マージャー<7072>が3日続伸。同社はきょう、インテージホールディングス<4326>傘下のインテージとドコモ・インサイトマーケティング(東京都豊島区)が提供する大規模DMP「di-PiNK」と連携し、分析に活用するデータセット「di-PiNK セグメント」を活用したデータクリーンルームサービスの提供を開始したと発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。今回の連携で、自社サイトの来訪者や広告接触者などのWeb上の行動データとNTTドコモやインテージが保有するデータを用いたユーザーの興味関心や趣味趣向の統計分析をプライバシーに配慮したかたちで実現できるようになったという。これにより、同社が取り扱うポストCookie対応サービスのラインアップに分析サービスが追加されたとしている。
■ブライトパス・バイオ <4594> 206円 +12 円 (+6.2%) 本日終値
ブライトパス・バイオ<4594>は大幅高で4日続伸。15日の取引終了後、開発を手掛けるがん治療抗体医薬シードの標的に関し、国立がん研究センターと共同研究を行うと発表しており、これを材料視した買いが入った。国立がん研究センター東病院とともに、抗体医薬シードの標的となりうる抗腫瘍免疫抑制に関与する分子について、遺伝子発現解析や免疫学的情報の収集などを行うという。
■幸和製作所 <7807> 797円 +45 円 (+6.0%) 本日終値
幸和製作所<7807>が急反発。15日取引終了後、13万5000株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.78%)、1億2150万円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことを好感する買いが入った。取得期間は2月16日から24年1月31日まで。
■ダイドーリミテッド <3205> 265円 +13 円 (+5.2%) 本日終値
ダイドーリミテッド<3205>が反発。15日の取引終了後、自己株式の消却を発表しており、需給改善効果を評価する買いが入った。消却前の発行済み株式総数の5.3%に相当する200万株を3月8日付で消却する。
■AFC-HD <2927> 830円 +36 円 (+4.5%) 本日終値
AFC-HDアムスライフサイエンス<2927>が大幅高。この日昼ごろに株主優待制度の変更を発表しており、これが好感された。6日に公表した優待内容の変更について株主から多数の否定的な意見があり、優待に対する期待の高さを痛感したため再度検討したという。100株以上を持つ株主すべてに割引券を1万円分、加えて保有株数に応じて商品引換券を1万~3万円分贈呈する。従来は商品引換券の贈呈額が1万~2万円だった。
■池上通信機 <6771> 609円 +26 円 (+4.5%) 本日終値
池上通信機<6771>がしっかり。この日、錠剤検査装置「TIE-9000」について、中外医薬生産(三重県伊賀市)に納入したと発表した。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。今年秋に中外医薬生産の新工場で稼働を開始する予定。同装置は錠剤の表裏側面の高精度な検査が可能。操作性やメンテナンス性の高さとともに、多品種生産工程に最適な検査装置として評価を受けたとしている。
■ミタチ産業 <3321> 1,315円 +47 円 (+3.7%) 本日終値
ミタチ産業<3321>が続伸し、連日で昨年来高値を更新した。15日の取引終了後、富山市と包括連携協定を締結したと発表した。地方創生推進の相互連携と協力の一環として、スマートシティーの推進や持続可能なまちづくりなどを連携事項に挙げており、手掛かり視されたようだ。同社は23年5月期の連結業績予想に与える影響は軽微とする一方で、中長期的な企業価値の向上に寄与するとの認識を示している。
■毎日コムネット <8908> 710円 +25 円 (+3.7%) 本日終値
毎日コムネット<8908>は反発。15日の取引終了後、取得総数40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.22%)、取得総額3億円を上限とする自社株買いを実施すると発表し、材料視された。取得期間は2月20日から5月31日まで。東証における市場買付けを通じ取得する。
●ストップ高銘柄
キャンバス <4575> 2,801円 +500 円 (+21.7%) ストップ高 本日終値
グッドライフカンパニー <2970> 946円 +150 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
サイフューズ <4892> 1,092円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
シライ電子工業 <6658> 738円 +100 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
KIYOラーニング <7353> 740円 +100 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
東京ラヂエーター製造 <7235> 590円 -150 円 (-20.3%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース