貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
株価15分ディレイ → リアルタイムに変更

1802 大林組

東証P
2,120.0円
前日比
+86.5
+4.25%
PTS
2,140円
22:14 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.5 1.35 3.77 2.91
時価総額 15,296億円
比較される銘柄
大成建, 
鹿島, 
清水建

銘柄ニュース

戻る
 

アイナボHD Research Memo(2):主力事業はタイルやサイディングの外壁工事と住設工事


■事業概要

1. 事業内容
2022年9月期末現在、純粋持株会社であるアイナボホールディングス<7539>の下に連結子会社6社、非連結子会社3社を擁してグループを形成している。事業セグメントは戸建住宅事業と大型物件事業で、受注先(受注金額)の大小によって分けられている。工事内容はほぼ同じである。前者は主に一般住宅用の工事であり、中小ゼネコンや一般工務店などからの受注であるのに対して、後者は主に大手ゼネコン等からの受注となっている。各セグメントの売上高(2022年9月期)は、戸建住宅事業67,734百万円(売上比率85.6%)、大型物件事業11,409百万円(同14.4%)、また営業利益は、戸建住宅事業2,843百万円、大型物件事業392百万円である。

戸建住宅事業はサブセグメントとして外壁工事、住設工事、建材販売、住設販売があり、大型物件事業はサブセグメントとしてタイル販売・工事、住設販売・工事に分けられている。それぞれのサブセグメントの総売上高に対する比率(2022年9月期)は、戸建住宅事業の外壁工事が19.9%、同住設工事が25.3%、同建材販売が18.4%、同住設販売が22.0%、大型物件事業のタイル販売・工事が4.2%、同住設販売・工事が10.2%となっている。

2. セグメント及びサブセグメントの概要
(1) 戸建住宅事業
主に地場の中小ゼネコンや工務店、ハウスメーカーやビルダーから受注する案件※を担っている。施主からの直接受注は少ない。

※工事に伴うタイル資材や住設機器の販売高はそれぞれの工事部門に含まれている。


a) 外壁工事
一般住宅や小型マンション、店舗等の内外壁タイル、床タイル、エクステリア等の工事を行っている。タイルだけでなく、サイディング(外壁材)など様々な素材に対応している。

b) 住設工事
主にシステムキッチン、バス、トイレ等の水周りや各種リフォーム工事、太陽光発電システムの設置工事等を行っている。基本的には外壁工事とは別受注となるが案件によっては同時受注の場合もある。バスルームの工事件数は年間2万件近くに上り、業界では最大手クラスとなっている。

c) 建材販売
一般住宅、店舗、中小マンション向けの各種建材の卸売を行っている。タイル建材の販売が比較的多い。主な販売先は工務店や地場のハウスビルダーで、二次卸業者への販売は行っていない。

d) 住設販売
建材販売と同様に工務店や地場のハウスビルダーなどへ住設機器の販売を行っている。

(2) 大型物件事業
工事内容は戸建住宅事業とほぼ同じであるが、受注が大手ゼネコンによる大型物件(ビル、マンション等)をこのセグメントに入れている。大林組<1802>、(株)鴻池組、長谷工コーポレーション<1808>からの受注が比較的多い。

a) タイル販売・工事
内外装タイル、床タイル、石材の販売及び工事などを行っている。

b) 住設販売・工事
主にビル、マンションに向けて、システムキッチン等の住宅設備や空調設備などの販売及び工事を行っている。

3. 主な仕入先と販売先
同社の得意先は大手ゼネコンを筆頭に約7,000社に上る。これらの顧客が常に稼働しているわけではなく、また1件当たりの金額も数百万円から1億円以上と様々であるため、売掛金の回収が経営上の重要な要素となる。

一方で主な仕入先は、建材や住設機器ではLIXIL<5938>グループが最も多く、そのほかにTOTO<5332>、リンナイ<5947>、クリナップ<7955>、大建工業<7905>からの仕入れが多い。

また工事を行う下請け業者は大小合わせて2,000社近くになるが、このなかの半数近くは同社専業の下請け業者である。後述する保険制度などの効果もあって同社との信頼関係は厚く、長い付き合いが続いている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《NS》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均