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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

三井E&S <日足> 「株探」多機能チャートより

■三井E&S <7003>  1,433円 (-68円、-4.5%)

 東証プライムの下落率10位。三井E&S <7003> [東証P]が大幅安で3日続落。22日の取引終了後、未定としていた今期の最終利益予想について、前期比39.7%増の350億円となる見通しだと発表した。年間配当予想は同7円増配の12円とした。これを手掛かりとして朝方は買いが先行したものの、今期は減収・営業減益の予想とあって、上値を追う姿勢は限られ、利益確定目的の売りが優勢となった。三井海洋開発 <6269> [東証P]株の売り出し価格の決定に伴い、特別利益を約200億円計上する見込みとなった。

■大塚HD <4578>  6,230円 (-121円、-1.9%)

 大塚ホールディングス <4578> [東証P]が7日続落。22日取引終了後、1-6月期連結業績予想について売上高を1兆370億円から1兆1000億円(前年同期比16.1%増)へ、純利益を1260億円から740億円(同27.9%減)へ修正すると発表。純利益予想を下方修正したことが嫌気された。想定為替レートを円安方向に見直したことや、従来予想に織り込んでいなかったマイルストン収入により売上高は上方修正した。一方、利益面ではアルツハイマー型認知症に伴うアジテーションで開発しているAVP-786の開発中止による減損損失が響く見通し。なお、通期予想は事業動向などを考慮して7月31日の決算発表時に知らせるという。

■住友鉱 <5713>  5,295円 (-67円、-1.3%)

 住友金属鉱山 <5713> [東証P]3日続落。三菱マテリアル <5711> [東証P]が軟調に推移した。22日のニューヨーク市場で、金先物相場は中心限月で1%を超す下げとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録がこの日に公開され、参加者によるインフレへの警戒感が示されたことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退。米長期金利は上昇しドル買いが進んだ。金相場は一般にドルと逆相関の関係にあることから、金先物への売り圧力が高まり、株式市場において金関連株への売りを促す要因となったようだ。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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