<注目銘柄>=エアトリ、事業ポートフォリオ再構築で成長力強まる
エアトリ<6191>は、コロナ禍で進めてきた事業ポートフォリオの分散や再構築により、中長期での利益成長が見込めるようになっており、これを背景に水準訂正が進みそうだ。
同社は、日本人旅行者向けのオンライン旅行会社大手。足もとでは、リオープニング関連銘柄の一つとして、全国旅行支援を契機とした国内旅行需要の増加の恩恵を享受するほか、海外旅行では世界各国の水際対策緩和による海外旅行需要の増加の恩恵も受ける。22年9月期営業利益は、連結範囲の変更で減少があるものの、21億9300万円(前の期比30.2%減)と安定的に推移した。
23年9月期は、新型コロナウイルス感染症の完全収束による国内旅行収益の伸長、世界各国での水際対策緩和による海外旅行収益の回復、投資事業による貢献などのアップサイド要因を織り込まない保守的な業績予想として、営業利益10億円(前期比54.4%減)を見込むが、足もとの国内・海外旅行の回復ぶりを見ると保守的過ぎる印象。また、伝統的な旅行会社がコロナ禍で大幅な店舗削減を迫られたことで、同社のようなオンライン旅行会社のシェアが拡大していることもプラスに働くとみられ、調査機関の中には同28億円前後を見込むところもある。
旅行需要の回復に加えて、コロナ禍で進めてきた事業ポートフォリオの分散や再構築により、グループとしての成長力が強まっている点にも注目。旅行以外のITオフショア開発事業、訪日旅行・Wi-Fiレンタル事業、メディア事業、投資事業はいずれも堅調に推移しており、中長期の利益成長を牽引しそう。更に、新たに立ち上げた地方創生事業も貢献しそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
同社は、日本人旅行者向けのオンライン旅行会社大手。足もとでは、リオープニング関連銘柄の一つとして、全国旅行支援を契機とした国内旅行需要の増加の恩恵を享受するほか、海外旅行では世界各国の水際対策緩和による海外旅行需要の増加の恩恵も受ける。22年9月期営業利益は、連結範囲の変更で減少があるものの、21億9300万円(前の期比30.2%減)と安定的に推移した。
23年9月期は、新型コロナウイルス感染症の完全収束による国内旅行収益の伸長、世界各国での水際対策緩和による海外旅行収益の回復、投資事業による貢献などのアップサイド要因を織り込まない保守的な業績予想として、営業利益10億円(前期比54.4%減)を見込むが、足もとの国内・海外旅行の回復ぶりを見ると保守的過ぎる印象。また、伝統的な旅行会社がコロナ禍で大幅な店舗削減を迫られたことで、同社のようなオンライン旅行会社のシェアが拡大していることもプラスに働くとみられ、調査機関の中には同28億円前後を見込むところもある。
旅行需要の回復に加えて、コロナ禍で進めてきた事業ポートフォリオの分散や再構築により、グループとしての成長力が強まっている点にも注目。旅行以外のITオフショア開発事業、訪日旅行・Wi-Fiレンタル事業、メディア事業、投資事業はいずれも堅調に推移しており、中長期の利益成長を牽引しそう。更に、新たに立ち上げた地方創生事業も貢献しそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS