【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米株高を受けリスク選好の買い優勢 (11月7日)
日経平均株価
始値 27406.78
高値 27578.01(12:43)
安値 27357.53(09:01)
大引け 27527.64(前日比 +327.90 、 +1.21% )
売買高 12億3359万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆9125億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反発、前週末の米株高を好感する展開
2.米国株市場は米雇用統計発表後、リスクオンの地合いに
3.米半導体セクターの上昇際立つ、東京市場もこれに追随
4.鉄鋼や海運といった景気敏感株への買いも目立つ展開に
5.あすの米中間選挙などを目前に控え、やや上値の重さも
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比401ドル高と5日ぶりに反発した。FRBの利上げペースが減速するとの観測が強まり買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、主力株をはじめ広範囲に買い戻す動きが広がり、日経平均株価は反発に転じた。300円を超える上昇で2万7000円台半ばに再浮上した。
7日の東京市場は、朝方からリスク選好の地合いとなり、日経平均は大きく切り返す展開となった。前週末の米国株市場では、10月の米雇用統計が非農業部門の雇用者数の伸びが市場コンセンサスを上回ったものの、失業率が想定を上回る水準だったことなどで、FRBの金融引き締めに対する警戒感がやや後退した。半導体セクターの上昇が顕著で、東京市場でもその流れを引き継ぎ同関連株に買われるものが目立った。また、鉄鋼や海運など景気敏感株にも買いが優勢だった。ただ、日経平均は前週末に460円あまりの下落をみせていたが、その下げ幅を埋めることはできなかった。明日の米中間選挙や今週10日に発表される10月の米CPIの結果を見極めたいとの思惑が上値を重くしている。なお、プライム市場の値上がり銘柄数は1300弱で全体の7割を占めた。
個別では、売買代金でトップとなったソフトバンクグループ<9984>がプラス圏で着地。売買代金2位のレーザーテック<6920>が上値を指向したほか、東京エレクトロン<8035>など半導体主力株に買いが集まった。日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など海運株が高く、日本製鉄<5401>やJFEホールディングス<5411>など鉄鋼株も人気だった。ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>なども買いが優勢。本日は好決算発表に絡みヤマシンフィルタ<6240>、セレス<3696>、インソース<6200>、アイスタイル<3660>、サンリオ<8136>などストップ高銘柄が相次いだ。
半面、エーザイ<4523>が安く、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>なども利益確定売りで値を下げた。三菱重工業<7011>も冴えない。日本航空<9201>が売りに押され、ソシオネクスト<6526>も利食われた。山一電機<6941>が急落、帝人<3401>、新電元工業<6844>なども大幅安。昭和電線ホールディングス<5805>の下げも目立つ。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、アドテスト <6857>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約130円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はキッコマン <2801>、協和キリン <4151>、エーザイ <4523>、リコー <7752>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約22円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)金属製品、(4)その他製品、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)繊維製品、(3)電気・ガス業、(4)銀行業、(5)医薬品。
■個別材料株
△日特建 <1929> [東証P]
4-9月期営業横ばい見込みから一転5割増益。
△トラスト <3347> [東証S]
23年3月期業績予想と中間配当計画を上方修正。
△アイスタイル <3660> [東証P]
7-9月期営業黒字転換。
△キッズバイオ <4584> [東証G]
浜松医科大と共同で論文発表。
△ジーテクト <5970> [東証P]
今期経常を19%上方修正。
△シグマクシス <6088> [東証P]
上期経常が39%増益で着地・7-9月期も20%増益。
△インソース <6200> [東証P]
今期も最高益見通しで株式分割も。
△ヤマシン―F <6240> [東証P]
今期業績予想を上方修正。
△NKK <6943> [東証S]
今期業績・配当予想の上方修正を材料視。
△サンリオ <8136> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
▼高田工 <1966> [東証S]
7-9月期最終益82%減を嫌気。
▼山一電機 <6941> [東証P]
非開示だった今期経常は2%減益。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ヤマシン―F <6240>、(2)セレス <3696>、(3)インソース <6200>、(4)アイスタイル <3660>、(5)サンリオ <8136>、(6)飯野海 <9119>、(7)三井倉HD <9302>、(8)イリソ電子 <6908>、(9)ジーテクト <5970>、(10)ブックオフG <9278>。
値下がり率上位10傑は(1)山一電機 <6941>、(2)帝人 <3401>、(3)新電元 <6844>、(4)昭電線HD <5805>、(5)リコー <7752>、(6)三菱総研 <3636>、(7)JINSHD <3046>、(8)日曹達 <4041>、(9)ケーズHD <8282>、(10)エンプラス <6961>。
【大引け】
日経平均は前日比327.90円(1.21%)高の2万7527.64円。TOPIXは前日比18.69(0.98%)高の1934.09。出来高は概算で12億3359万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1298、値下がり銘柄数は474となった。東証マザーズ指数は733.06ポイント(1.50ポイント高)。
[2022年11月7日]
株探ニュース