日経VI:上昇、FRBによる積極的な金融引き締め継続を警戒
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は17日、前日比+0.30(上昇率1.21%)の25.02と上昇した。なお、高値は25.79、安値は24.93。先週末に米国で発表された10月のミシガン大消費者信頼感指数や同指数の期待インフレ率が予想を上回ったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの観測が強まり、市場では警戒感が高まりやすくなった。こうした中、今日の東京市場は売りが先行し、日経225先物は下落、日経VIは上昇して始まった。取引開始後も日経225先物は戻りが鈍い展開となったことから、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードが広がり、今日の日経VIは終日、先週末の水準を上回って推移した。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。
《FA》
提供:フィスコ