JAL、ANAHDいずれも軟調で「空運」は値下がりトップ、信用買い残増加が重荷
日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも大きく株価水準を切り下げる展開。業種別騰落でも「空運」は33業種中で値下がり率トップに売り込まれている。ここ東京市場では、政府の外国人観光客の入国規制緩和の動きなどを背景にインバウンド関連株に物色の矛先が向かい、空運セクターもその一角として5月中旬から6月にかけて株価を上昇させていた。しかし、6月に入ってからは上値が重くなっている。両銘柄とも、直近データでは買い残が再び増勢に転じており、株式需給関係が悪くなっている。23年3月期は空運2社の収益は好転する見込みながら、赤字脱却ができるかどうかは微妙な部分もあり、全体相場の急落を受けて目先買いポジションを低める動きが優勢となっている。
出所:MINKABU PRESS
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