ソフトバンクGは売り買い交錯、4~6月期最終4割減益も強弱観が対立
ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯のなかもやや買い優勢の展開でスタートした。10日取引終了後に発表された21年4~6月期決算にマーケットの注目度が高かったが、売上高は前年同期比15.6%増の1兆4791億3400万円と2ケタ増収を確保したものの、最終利益は同39.4%減の7615億900万円とほぼ4割の減少となった。これは前年同期の米通信大手TモバイルUSの株式売却に伴う利益計上の反動が反映されたものだが、傘下のビジョン・ファンドなどは大幅に利益を伸ばしており、実質的には良好な決算だったといえる。
ただ、7~9月期以降の業績に対する不透明感が拭えない。ここにきて中国政府のネット企業への規制強化の動きが警戒され、中国配車アプリ大手の滴滴出行やアリババ集団など傘下企業の株価下落が重荷となっている。ソフトバンクGの株価は5月中旬の急落を境に一貫して下落基調をたどっており、足もとでは年初来高値から36%程度の大幅な調整を入れていることから値ごろ感も漂っている。しかし、株価下落過程で個人投資家が買い向かい信用買い残が1800万株前後まで大きく膨らんだことが、株式需給面で上値を重くする要因となっている。
出所:MINKABU PRESS
ただ、7~9月期以降の業績に対する不透明感が拭えない。ここにきて中国政府のネット企業への規制強化の動きが警戒され、中国配車アプリ大手の滴滴出行やアリババ集団など傘下企業の株価下落が重荷となっている。ソフトバンクGの株価は5月中旬の急落を境に一貫して下落基調をたどっており、足もとでは年初来高値から36%程度の大幅な調整を入れていることから値ごろ感も漂っている。しかし、株価下落過程で個人投資家が買い向かい信用買い残が1800万株前後まで大きく膨らんだことが、株式需給面で上値を重くする要因となっている。
出所:MINKABU PRESS