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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 JVCケンウ、スクリン、特殊陶 (31日大引け後 発表分)

JVCケンウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 10月31日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 JVCケンウ <6632> [東証P]  ★今期最終を一転31%増益に上方修正、自社株買いの実施も発表
 ◆25年3月期の連結最終利益を従来予想の125億円→170億円に36.0%上方修正。従来の減益予想から一転して30.6%増益見通しとなった。上期において、無線システムの販売好調が継続したセーフティ&セキュリテイ分野が過去最高の実績となったほか、モビリティ&テレマティクスサービス分野、エンタテインメント ソリューションズ分野がいずれも増益で、足もとの業績が好調に推移していることを織り込んだ。
  併せて、発行済み株式数の2.65%にあたる400万株または45億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 Wディッシュ <2901> [東証S]  ★今期最終を一転黒字に上方修正・35期ぶり最高益更新へ
 ◆25年3月期の連結最終損益を従来予想の4800万円の赤字→3億円の黒字(前期は3億5100万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上を見込み、35期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。経営体制の刷新を進める中、特別利益として債務免除益、子会社譲渡益、子会社譲渡に伴う関係会社損失引当金取崩益などを計上することが最終利益を押し上げる。

 トーカロ <3433> [東証P]  ★今期経常を10%上方修正・2期ぶり最高益、配当も5円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の105億円→115億円に9.5%上方修正。増益率が8.7%増→19.0%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。上期実績が計画を上回ったことに加え、下期も半導体関連を中心に好調な受注が継続することを織り込んだ。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の58円→63円(前期は53円)に増額修正した。

 リケンテクノ <4220> [東証P]  ★今期経常を一転5%増益に上方修正・最高益、配当も3円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の95億円→100億円に5.3%上方修正。従来の減益予想から一転して4.8%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。販売価格の適正化や生産性向上、原価低減に取り組んだことで収益性の改善が進んだことが寄与。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の34円→37円(前期は32円)に増額修正した。

 中国塗料 <4617> [東証P]  ★今期経常を一転17%増益・最高益に上方修正、配当も4円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の125億円→152億円に21.6%上方修正。従来の減益予想から一転して16.7%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。主力の船舶用塗料が日本、韓国、欧州を中心に販売が好調に推移したことが寄与。販売価格の適正化や高付加価値製品の販売拡大に加え、海外で原材料価格が比較的安定していることもプラスに働く。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の81円→85円(前期は80円)に増額修正した。

 特殊陶 <5334> [東証P]  ★今期最終を14%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も11円増額
 ◆25年3月期の連結最終利益を従来予想の830億円→950億円に14.5%上方修正。増益率が0.4%増→14.9%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。自動車関連事業で補修用製品の販売が想定より伸びるほか、為替レートが円安傾向にあることも追い風となる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の166円→177円(前期は164円)に増額修正した。

 牧野フ <6135> [東証P]  ★今期経常を7%上方修正、配当も20円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の165億円→177億円に7.3%上方修正。減益率が12.8%減→6.4%減に縮小する見通しとなった。円安進行や販売価格の見直し、経費抑制によって上期業績が想定を上回ったことを反映した。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の160円→180円(前期は150円)に増額修正した。

 モリタHD <6455> [東証P]  ★今期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も4円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の105億円→125億円に19.0%上方修正。増益率が9.1%増→29.8%増に拡大し、従来の8期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。消防車の国内における堅調な受注、前期にシャシ(車台)の供給遅延で低調だった海外事業の復調、防災事業で消火設備の受注が好調に推移していることが上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の50円→54円(前期は48円)に増額修正した。

 ホーチキ <6745> [東証P]  ★上期経常を一転56%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20億円→33億円に65.0%上方修正。従来の減益予想から一転して56.5%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。国内でリニューアル案件や保守サービスが伸長したうえ、原価率を意識した受注活動の推進や工期前倒し施策の実行が奏功した。また、海外では欧州で火災報知設備を構成する製品群のシステム販売が好調だった。

 サノヤスHD <7022> [東証S]  ★今期経常を50%上方修正
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の2億円→3億円に50.0%上方修正。減益率が68.6%減→52.8%減に縮小する見通しとなった。純水設備・排水処理設備の製造、機械式駐車装置の製造およびメンテナンス、大規模施設向け動力制御盤・分電盤・配電盤などの製造が好調に推移していることが要因。

 FPG <7148> [東証P]  ★今期経常は10%増で3期連続最高益、前期配当を14.45円増額・今期は10.1円増配へ
 ◆24年9月期の連結経常利益は前の期比60.7%増の289億円に拡大して着地。続く25年9月期も前期比9.7%増の317億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期は投資家の旺盛な需要を背景にリースファンド事業や国内不動産ファンド事業が収益を牽引した。今期は国内不動産ファンド事業と海外不動産ファンド事業が大きく伸びる。
  同時に、前期の年間配当を105.85円→120.3円に増額し、今期も前期比10.1円増の130.4円に増配する方針とした。
  併せて、発行済み株式数の1.2%にあたる100万株または20億円を上限に自社株買いを実施するほか、86万株を11月8日付で消却すると発表。

 丸文 <7537> [東証P]  ★今期経常を一転7%増益に上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比50.2%増の31.2億円に拡大し、従来予想の10.5億円を大幅に上回って着地。デバイス事業における円安効果や販管費の削減に加え、為替差益が発生したことも上振れに貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の50億円→60億円に20.0%上方修正。従来の減益予想から一転して6.6%増益見通しとなった。

 スクリン <7735> [東証P]  ★今期経常最高益予想を8%上乗せ、配当も14円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の1050億円→1135億円に8.1%上方修正。増益率が11.4%増→20.4%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。半導体製造装置事業が中国や台湾を中心にファウンドリーやメモリー向けの販売が伸びることが業績を牽引する。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の233円→247円に増額修正した。

 Jパワー <9513> [東証P]  ★今期経常を53%上方修正
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の620億円→950億円に53.2%上方修正。減益率が47.7%減→19.9%減に縮小する見通しとなった。発電事業で販売電力量が増加するほか、火力発電事業の収支改善や日本卸電力取引所向け販売の粗利益増加、豪州炭鉱権益保有子会社における石炭販売価格の上昇に伴う増益などを織り込んだ。

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