信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
株価15分ディレイ → リアルタイムに変更

6776 天昇電気工業

東証S
246円
前日比
-1
-0.40%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.0 0.43 2.03
時価総額 41.9億円
比較される銘柄
タカギセイコ, 
三光合成, 
天馬

銘柄ニュース

戻る
 

疾風迅雷!“中低位材料株”、9月相場を駆け上がる「珠玉の7銘柄」 <株探トップ特集>


―上値余地が大きい株価3ケタ台の銘柄に照準、ここは強気対処で勝利をつかめ―

●9月相場は世界的な緩和期待で上昇モードに

 23日の東京株式市場は日経平均が続伸したものの、売買代金は再び1兆5000億円台に落ち込むなど低調を極め、覇気のない相場が続いた。米ワイオミング州ジャクソンホール会合におけるパウエルFRB議長の講演を同日の夜(日本時間午後11時)に控え、この結果を見極めなければ、前に進もうにも進めないというのが投資家の本音であったと思われる。売りも買いもポジションを一方向に傾けるのは困難を伴う。そして、それは称賛されるべき「勇気」には遠く「蛮勇」に等しい。

 今回、ここまでパウエル発言が注目されるのは、それだけ今の投資マインドが実勢経済の低迷を恐れている(売り方の立場では期待している)ということでもある。ただし、米10年債利回りと2年債利回りの逆イールド発生は、リセッション突入の号砲のごとくセンセーショナルに伝えられたとはいえ、信憑性がそれほど高いものではないことは多くの識者が指摘するところだ。

 9月18日のFOMCにおいて0.25%の利下げは濃厚だが、これに先立って9月12日のECB理事会でマイナス金利の深掘りも含めた複合的な金融緩和策が俎上に載っているもようだ。市場関係者の間では「9月相場は金融緩和期待が相場の下支え材料となる」という見方が強い。たとえ、目先は波乱含みとなったとしても、戦々恐々とするのは売り方のほうであろう。

●日本固有の悪材料に染まらない銘柄を狙う

 そうしたなか、日本は10月の消費税引き上げと日韓関係の急速な悪化という経済デメリットを及ぼす固有のネガティブ材料を内包しているのは事実だ。したがって、世界の株式市場が流動性相場復活への希望を抱くなかにあっても、東京市場は買いの矛先を向ける対象に難儀する可能性は否定できない。日米金利差の縮小を背景とする円高思惑から輸出セクターは向かい風が意識され、国内の小売セクターにおいては増税が足かせとなる。

 ここは日本固有の悪材料の影響を受けにくい、実態面が良好でなおかつ材料性に富む個別株に照準を絞るのが得策だ。具体的には、低金利環境下で物色人気化の兆しが見える不動産流動化関連や、独自商品やサービスを有し資本・業務提携により新たな収益機会を獲得している銘柄、また5Gや企業のシステム構築などIT投資の流れに乗る“構造的好況”銘柄。これらのなかで、今回は上値追いを満喫できる株価がまだ「3ケタ台」の中低位株に照準を合わせた。

●“疾風の上げ足”が期待される中低位7銘柄

【コスモスイニシアは超割安で大幅水準訂正の初動】

 コスモスイニシア <8844> [JQ]は500円近辺で底値圏もみ合いを続けていたが、8月初旬にダメ押しの大底を形成した後、急速な戻りに転じている。2月7日の年初来高値643円を通過点とするスケールの大きい戻り相場を形成する公算が大きい。同社は旧リクルートコスモスで、1990年に修正後株価で時価の120倍近い6万7000円の高値をつけている。現在は大和ハウスグループに属し、首都圏を軸にマンション開発・販売を手掛けている。低金利環境下で収益不動産が大きく業績に貢献している。来年の東京五輪開催などを追い風に訪日客が増勢となるなか、長期滞在のアパートメントホテルなどに傾注していることで、中期的にも成長加速のシナリオが描ける。PER4倍、PBR0.6倍台の時価は大幅な水準訂正余地がある。今20年3月期は営業8%増益の58億円を見込むが、来期は2ケタ以上の利益成長が有力視される。<急騰性4・中期的上値余地5>

【天昇電は高技術力を武器に大相場への期待大】

 天昇電気工業 <6776> [東証2]は上昇トレンドを加速させ、13週移動平均線を足場に大きく上放れてきた。時価は目先的な利益確定売り圧力はあるものの、押し目は要注目となる。17年12月につけた高値436円をブレークしたことで実質青空圏に突入、足も速く大相場への期待が高まる。プラスチック業界の草分けで自動車部品を主力とする弱電向け成型品メーカーとして高い実績を持ち、足もとの業績も好調だ。19年4-6月期は営業13%増益を達成、20年3月期通期の10億円(前期比6%増)予想は増額含み。国内外に最先端の生産設備5拠点を有し、高技術力を武器に需要を囲い込む。工程改善や生産効率の向上にも取り組み、その効果が足もとの利益に反映され始めている。8月20日取引時間中に第三者割当による自己株式処分を発表、割当先は高度なプラスチック加工技術を有するタキロンシーアイで、業務面でもシナジーが期待できる。<急騰性5・中期的上値余地3>

【好業績際立つ朝日ネットは青空圏飛翔近づく】

 朝日ネット <3834> は700円台とはいえ時価は上場来高値近辺であり、ここから再加速して、青空圏を走る展開が期待できる。ネット接続大手で、ネットサービスプロバイダーの「ASAHIネット」を運営。マンション一括プランを含め個人向け市場開拓が進むほか、昨秋から法人向け新ネットワークも展開している。IoTM2M(マシンtoマシン)市場の急成長は同社のビジネスチャンス拡大を後押ししている。遠隔監視カメラなども今後の成長ドライバーとなりそうだ。直近ではIoT通信サービス企業のセンスウェイ(東京都中央区)と資本・業務提携を発表、業容拡大を図る構え。19年3月期営業利益は前の期比1.5倍の12億6900万円と急回復。20年3月期も前期比26%増の16億円と大幅増益を見込む。一方、株主還元にも抜かりはなく、自社株買いにも積極的に取り組んでいる。<急騰性4・中期的上値余地4>

【イードは5Gで存在感、4ケタ大台活躍が有望】

 イード <6038> [東証M]は調整一巡から上値追い指向にある。同社は自動車やIT系のWebサイトなどを多数展開し、自動車業界と通信業界双方に強いコネクションを有するため、今後は次世代通信規格5Gで両業界の橋渡し的ポジションに立ち存在感を高めていく構え。同社では「イード5Gモビリティ」という経営戦略を立ち上げている。足もとの業績も好調だ。ネット広告が大きく伸びて収益を押し上げている。訪日観光客をターゲットとしたWebマガジン「SeeingJapan」などの運営も今後注目されそうだ。19年6月期は営業利益段階で3億1000万円と前期比2割を超える伸びをみせたが、20年6月期も連続2ケタ増益を見込んでおり、株価は早晩1000円大台復帰が有望といえる。3月の年初来高値1287円奪回もそう遠くない時期に実現しそうだ。<急騰性3・中期的上値余地4>

【サンセイランは追い風強く底値もみ合い離脱へ】

 サンセイランディック <3277> は年初から700~800円ゾーンでのもみ合いが続いているが、このボックス圏離脱から新局面入りが近い。もみ合いが長いだけに上放れれば上値は大きい。同社は不動産販売が売り上げの95%を占めるが、権利関係が複雑な土地の仕入れ販売というニッチ分野で需要を開拓している。全国的に空き家問題が深刻化するなか、権利調整や再生・管理、また老朽化した居抜き物件をバリューアップして販売するノウハウで同社の活躍余地は大きい。来年に東京五輪、2025年には大阪万博を控え、訪日客を主要対象とした「民泊」のテーマにも乗り、収益環境に吹く追い風は強い。今19年12月期は営業減益見通しながら、トップラインは14年12月期以降拡大が続く。来期は増収2ケタ増益が濃厚。また、毎期増配を継続している点はポイントで配当利回りは3%近い。<急騰性3・中期的上値余地4>

【ITメディアはリードジェン好調で再評価必至】

 アイティメディア <2148> は7月末に発表した19年4-6月期決算を契機に8月相場で急動意。20日に836円の高値まで駆け上がった後は調整を入れているが、押し目形成場面では買い意欲が強く、上昇パフォーマンス再演が期待できる。ネット上でBtoBの「見込み顧客」を発掘し、営業機会の創出を支援するリードジェン事業が好調なほか、非IT系メディアも旬ネタニュースサイト「ねとらぼ」を筆頭に業績拡大を後押ししている。このほか、IT技術者向け情報サイトでは人工知能(AI)・機械学習専門の「ディープ・インサイダーフォーラム」を開設するなど時流に乗った情報発信で他社と一線を画している。4~6月期営業利益は前年同期比1.5倍の1億9200万円と急拡大した。株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあり、上値の軽さが際立つ。<急騰性4・中期的上値余地3>

【富士ソSBは逆風材料織り込み新局面入り】

 富士ソフトサービスビューロ <6188> [東証2]の300円台半ばのもみ合いは仕込み場といえる。企業の人手不足を背景にコールセンター事業や業務プロセスを外部委託するBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業が好調。注力する官公庁関連業務やITヘルプデスクが収益に貢献している。19年4-6月期営業利益は前年同期比3.3倍の2億6800万円と急拡大した。第1四半期時点で20年3月期通期計画の5億円に対する進捗率は54%に達している。下期以降については主要顧客である年金機構への競争参加資格が来年1月まで停止となっていることが収益にマイナス寄与するが、それでも計画から上振れする余地がありそうだ。中長期でも構造的追い風が吹くコールセンター事業の成長が続く見通しで、PER13倍台は割安感が強い。<急騰性3・中期的上値余地3>


【疾風迅雷、9月相場を駆け上がる中低位材料株7選】
銘柄 <コード>        急騰性  中期的上値余地
アイティメディア <2148>  ☆☆☆☆  ◆◆◆
サンセイラン <3277>    ☆☆☆   ◆◆◆◆
朝日ネット <3834>     ☆☆☆☆  ◆◆◆◆
イード <6038>       ☆☆☆   ◆◆◆◆
富士ソSB <6188>     ☆☆☆   ◆◆◆
天昇電気工業 <6776>    ☆☆☆☆☆ ◆◆◆
コスモスイニシア <8844>  ☆☆☆☆  ◆◆◆◆◆

※急騰性は☆が多いほど強く、中期的上値余地は◆が多いほど大きい


株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均