利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 48社選出 <成長株特集>
本特集では、1月下旬から2月中旬までの決算集中期間に随時配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。
18年10-12月期決算ではこれまで拡大基調を続けてきた業績にブレーキがかかる企業が多く、業績見通しを下方修正する企業が相次いだ。一方、内需関連を中心に高成長を続ける元気な企業も目立ち、この“青天井”リストに該当する銘柄数は前の7-9月期と比べて4割以上も増えた。
今回は時価総額900億円以上の銘柄を対象とした【第1弾】、時価総額300億円以上の銘柄を対象とした【第2弾】に続くシリーズ第3弾として、時価総額50億円以上300億円未満の銘柄の中から、10-12月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ通期計画も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、10-12月期に経常利益が全四半期ベースで過去最高益を5%超上回って更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している48社を選び出し、10-12月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったエクストリーム <6033> [東証M]の10-12月期(第3四半期)は昨年8月に中国で配信を開始したスマートフォン向けゲーム「ラングリッサー」のヒットでロイヤリティ収入が発生し、経常利益は過去最高益を3倍も上回る3.5億円に拡大して着地。業績好調に伴い、19年3月期見通しを大幅上方修正したが、株価には織り込み済みで翌日から連日ストップ安に売られるなど急落し、その後も軟調推移が続く。
2位の富士ソフトサービスビューロ <6188> [東証2]は人材需給が逼迫するなか、官公庁向けのITヘルプデスク案件や事務処理業務の受注が拡大し、10-12月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比2.6倍の3.7億円に膨らんだ。3位の西部電機 <6144> [東証2]は物流施設向け搬送機械の大口案件を納入し、10-12月期(第3四半期)経常利益は四半期ベースを実に43四半期ぶりの最高益更新を果たした。好調な業績を踏まえ、12日に今期配当の増額修正を発表している。
続く4位に入ったのはネット特化型の中古品買取販売サイト「高く売れるどっとコム」を運営するマーケットエンタープライズ <3135> [東証M]。10-12月期(第2四半期)は農機具の買取販売、中古スマホ・格安SIM販売、オウンドメディア運営といった利益率の高い新規ビジネスが好調だった。決算発表とあわせて、19年6月期の経常利益予想を4期ぶり最高益に大幅上方修正したことも好感され、750円前後で推移していた株価は1300円台へと大きく居所を変えている。
5位の日東富士製粉 <2003> は17年12月に買収した増田製粉所の業績上積みに加え、小麦粉の価格改定や原価低減も利益を押し上げ、10-12月期(第3四半期)は10年ぶりに四半期最高益を塗り替えた。また、7位のグリムス <3150> [JQ]は業務用エアコンやコンプレッサーなどの省エネ設備の販売が好調だったうえ、電力小売りの契約獲得が進んだことも収益拡大に大きく貢献した。
選出リストでは、10-12月期に四半期最高益を連続で更新した企業が目立つ。12位のコンドーテック <7438> はホテルや物流倉庫など旺盛な建設需要を背景に鉄構資材の販売が大きく伸びた。値上げ効果も寄与し、10-12月期(第3四半期)経常利益は2四半期連続の最高益を達成した。19年3月期は8期連続の経常最高益、配当も8期連続となる増配を計画する。
18位のエスユーエス <6554> [東証M]は大手製造業やIT関連の人手不足を追い風に、技術者派遣の稼働率が高水準で推移したうえ、高付加価値な業務への配属が進み、受注単価も上昇した。第1四半期(10-12月)経常利益が上期の期初予想をすでに超過したことを受け、14日に上期業績の上方修正を発表している。
25位に入ったシステム情報 <3677> [東証2]の10-12月期(第1四半期)は大手企業向けシステム構築・更改案件が増加したうえ、官公庁関連の大型案件も継続し、7-9月期に続いて経常最高益を更新した。13日には通期業績の上方修正と増配、さらに東証1部への昇格決定を発表し、14日はストップ高の1793円まで買われる人気となった。昨年10月につけた上場来高値(1845円)が目前に迫っている。
※17日(日)19時30分に「利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第4弾」の配信を予定しています。併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6033> エクストリム 195 357 121 95.2 845 433 19.8
<6188> 富士ソSB 164 372 141 75.1 555 317 16.7
<6144> 西部電機 79.7 1648 917 32.2 2910 2202 8.0
<3135> マーケットE 60.0 128 80 8.8 247 227 58.7
<2003> 日東富士 57.2 1630 1037 19.8 3800 3171 9.8
<3452> ビーロット 45.1 2359 1626 18.6 3360 2832 4.7
<3150> グリムス 41.6 514 363 22.7 1350 1100 23.9
<6095> メドピア 39.7 176 126 37.2 520 379 74.7
<4779> ソフトブレン 36.6 448 328 6.5 1320 1240 16.1
<6039> 動物高度医療 35.9 140 103 25.4 350 279 24.0
<3916> DIT 29.9 352 271 26.2 997 790 32.2
<7438> コンドー 28.4 1297 1010 4.9 3833 3655 10.3
<3836> アバント 27.8 634 496 1.3 1654 1632 23.8
<6036> KeePer 27.7 640 501 15.0 1170 1017 23.0
<6078> バリューHR 24.5 183 147 63.8 734 448 31.0
<7510> たけびし 23.1 1217 989 3.0 3490 3387 9.2
<4113> 田岡化 22.3 1004 821 28.5 2700 2101 7.3
<6554> エスユーエス 21.5 232 191 6.5 608 571 27.4
<9078> エスライン 20.8 719 595 13.9 1800 1580 10.2
<3371> ソフトクリエ 20.1 704 586 0.6 1804 1793 17.0
<3929> Sワイヤー 20.0 126 105 10.5 380 344 21.9
<3464> プロパティA 19.4 934 782 20.1 1355 1128 9.4
<9057> 遠州トラック 19.3 495 415 15.3 1600 1388 8.5
<5363> TYK 16.7 1263 1082 33.9 3940 2942 7.1
<3677> システム情報 13.4 356 314 26.3 1250 990 24.7
<4923> COTA 13.2 985 870 2.1 1366 1338 25.2
<9467> アルファP 13.2 369 326 32.7 1200 904 24.9
<7525> リックス 11.6 863 773 16.2 2850 2453 6.8
<6050> イーガーディ 11.6 318 285 12.4 1179 1049 26.2
<9932> 杉本商 11.3 1159 1041 2.6 3235 3153 9.1
<6565> ABホテル 10.9 439 396 18.8 1360 1145 32.8
<8769> ARM 10.8 308 278 10.0 910 827 24.6
<6322> タクミナ 9.8 540 492 39.5 1380 989 14.3
<3176> 三洋貿易 9.8 1821 1658 3.1 5750 5575 7.1
<3666> テクノスJ 9.6 297 271 8.2 845 781 12.6
<7508> GセブンHD 9.3 2232 2042 20.4 5500 4568 9.4
<6046> リンクバル 9.2 261 239 39.6 1030 738 29.6
<9384> 内外トランス 9.0 547 502 8.1 1790 1656 10.8
<4771> F&M 8.6 515 474 0.3 1240 1236 17.3
<6088> シグマクシス 8.4 475 438 19.5 1250 1046 23.7
<7417> 南陽 8.4 840 775 1.9 2600 2551 7.6
<9707> ユニマRC 8.1 932 862 29.8 2615 2015 6.7
<6639> コンテック 8.0 553 512 30.4 1670 1281 8.2
<3954> 昭和パックス 7.7 503 467 1.6 1545 1521 7.5
<4709> ID 7.6 550 511 33.4 1700 1274 16.3
<6292> カワタ 7.1 676 631 66.3 2000 1203 6.4
<5357> ヨータイ 6.5 1422 1335 1.0 3700 3663 4.7
<2152> 幼児活動研 5.1 330 314 7.0 1200 1121 13.2
※ 2018年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース
18年10-12月期決算ではこれまで拡大基調を続けてきた業績にブレーキがかかる企業が多く、業績見通しを下方修正する企業が相次いだ。一方、内需関連を中心に高成長を続ける元気な企業も目立ち、この“青天井”リストに該当する銘柄数は前の7-9月期と比べて4割以上も増えた。
今回は時価総額900億円以上の銘柄を対象とした【第1弾】、時価総額300億円以上の銘柄を対象とした【第2弾】に続くシリーズ第3弾として、時価総額50億円以上300億円未満の銘柄の中から、10-12月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ通期計画も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、10-12月期に経常利益が全四半期ベースで過去最高益を5%超上回って更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している48社を選び出し、10-12月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったエクストリーム <6033> [東証M]の10-12月期(第3四半期)は昨年8月に中国で配信を開始したスマートフォン向けゲーム「ラングリッサー」のヒットでロイヤリティ収入が発生し、経常利益は過去最高益を3倍も上回る3.5億円に拡大して着地。業績好調に伴い、19年3月期見通しを大幅上方修正したが、株価には織り込み済みで翌日から連日ストップ安に売られるなど急落し、その後も軟調推移が続く。
2位の富士ソフトサービスビューロ <6188> [東証2]は人材需給が逼迫するなか、官公庁向けのITヘルプデスク案件や事務処理業務の受注が拡大し、10-12月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比2.6倍の3.7億円に膨らんだ。3位の西部電機 <6144> [東証2]は物流施設向け搬送機械の大口案件を納入し、10-12月期(第3四半期)経常利益は四半期ベースを実に43四半期ぶりの最高益更新を果たした。好調な業績を踏まえ、12日に今期配当の増額修正を発表している。
続く4位に入ったのはネット特化型の中古品買取販売サイト「高く売れるどっとコム」を運営するマーケットエンタープライズ <3135> [東証M]。10-12月期(第2四半期)は農機具の買取販売、中古スマホ・格安SIM販売、オウンドメディア運営といった利益率の高い新規ビジネスが好調だった。決算発表とあわせて、19年6月期の経常利益予想を4期ぶり最高益に大幅上方修正したことも好感され、750円前後で推移していた株価は1300円台へと大きく居所を変えている。
5位の日東富士製粉 <2003> は17年12月に買収した増田製粉所の業績上積みに加え、小麦粉の価格改定や原価低減も利益を押し上げ、10-12月期(第3四半期)は10年ぶりに四半期最高益を塗り替えた。また、7位のグリムス <3150> [JQ]は業務用エアコンやコンプレッサーなどの省エネ設備の販売が好調だったうえ、電力小売りの契約獲得が進んだことも収益拡大に大きく貢献した。
選出リストでは、10-12月期に四半期最高益を連続で更新した企業が目立つ。12位のコンドーテック <7438> はホテルや物流倉庫など旺盛な建設需要を背景に鉄構資材の販売が大きく伸びた。値上げ効果も寄与し、10-12月期(第3四半期)経常利益は2四半期連続の最高益を達成した。19年3月期は8期連続の経常最高益、配当も8期連続となる増配を計画する。
18位のエスユーエス <6554> [東証M]は大手製造業やIT関連の人手不足を追い風に、技術者派遣の稼働率が高水準で推移したうえ、高付加価値な業務への配属が進み、受注単価も上昇した。第1四半期(10-12月)経常利益が上期の期初予想をすでに超過したことを受け、14日に上期業績の上方修正を発表している。
25位に入ったシステム情報 <3677> [東証2]の10-12月期(第1四半期)は大手企業向けシステム構築・更改案件が増加したうえ、官公庁関連の大型案件も継続し、7-9月期に続いて経常最高益を更新した。13日には通期業績の上方修正と増配、さらに東証1部への昇格決定を発表し、14日はストップ高の1793円まで買われる人気となった。昨年10月につけた上場来高値(1845円)が目前に迫っている。
※17日(日)19時30分に「利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第4弾」の配信を予定しています。併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6033> エクストリム 195 357 121 95.2 845 433 19.8
<6188> 富士ソSB 164 372 141 75.1 555 317 16.7
<6144> 西部電機 79.7 1648 917 32.2 2910 2202 8.0
<3135> マーケットE 60.0 128 80 8.8 247 227 58.7
<2003> 日東富士 57.2 1630 1037 19.8 3800 3171 9.8
<3452> ビーロット 45.1 2359 1626 18.6 3360 2832 4.7
<3150> グリムス 41.6 514 363 22.7 1350 1100 23.9
<6095> メドピア 39.7 176 126 37.2 520 379 74.7
<4779> ソフトブレン 36.6 448 328 6.5 1320 1240 16.1
<6039> 動物高度医療 35.9 140 103 25.4 350 279 24.0
<3916> DIT 29.9 352 271 26.2 997 790 32.2
<7438> コンドー 28.4 1297 1010 4.9 3833 3655 10.3
<3836> アバント 27.8 634 496 1.3 1654 1632 23.8
<6036> KeePer 27.7 640 501 15.0 1170 1017 23.0
<6078> バリューHR 24.5 183 147 63.8 734 448 31.0
<7510> たけびし 23.1 1217 989 3.0 3490 3387 9.2
<4113> 田岡化 22.3 1004 821 28.5 2700 2101 7.3
<6554> エスユーエス 21.5 232 191 6.5 608 571 27.4
<9078> エスライン 20.8 719 595 13.9 1800 1580 10.2
<3371> ソフトクリエ 20.1 704 586 0.6 1804 1793 17.0
<3929> Sワイヤー 20.0 126 105 10.5 380 344 21.9
<3464> プロパティA 19.4 934 782 20.1 1355 1128 9.4
<9057> 遠州トラック 19.3 495 415 15.3 1600 1388 8.5
<5363> TYK 16.7 1263 1082 33.9 3940 2942 7.1
<3677> システム情報 13.4 356 314 26.3 1250 990 24.7
<4923> COTA 13.2 985 870 2.1 1366 1338 25.2
<9467> アルファP 13.2 369 326 32.7 1200 904 24.9
<7525> リックス 11.6 863 773 16.2 2850 2453 6.8
<6050> イーガーディ 11.6 318 285 12.4 1179 1049 26.2
<9932> 杉本商 11.3 1159 1041 2.6 3235 3153 9.1
<6565> ABホテル 10.9 439 396 18.8 1360 1145 32.8
<8769> ARM 10.8 308 278 10.0 910 827 24.6
<6322> タクミナ 9.8 540 492 39.5 1380 989 14.3
<3176> 三洋貿易 9.8 1821 1658 3.1 5750 5575 7.1
<3666> テクノスJ 9.6 297 271 8.2 845 781 12.6
<7508> GセブンHD 9.3 2232 2042 20.4 5500 4568 9.4
<6046> リンクバル 9.2 261 239 39.6 1030 738 29.6
<9384> 内外トランス 9.0 547 502 8.1 1790 1656 10.8
<4771> F&M 8.6 515 474 0.3 1240 1236 17.3
<6088> シグマクシス 8.4 475 438 19.5 1250 1046 23.7
<7417> 南陽 8.4 840 775 1.9 2600 2551 7.6
<9707> ユニマRC 8.1 932 862 29.8 2615 2015 6.7
<6639> コンテック 8.0 553 512 30.4 1670 1281 8.2
<3954> 昭和パックス 7.7 503 467 1.6 1545 1521 7.5
<4709> ID 7.6 550 511 33.4 1700 1274 16.3
<6292> カワタ 7.1 676 631 66.3 2000 1203 6.4
<5357> ヨータイ 6.5 1422 1335 1.0 3700 3663 4.7
<2152> 幼児活動研 5.1 330 314 7.0 1200 1121 13.2
※ 2018年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース