イチネンホールディングス---1Qは増収、2ケタ増益で着地。各事業が好調に推移
イチネンホールディングス<9619>は31日、2018年3月期第1四半期(17年4~6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.7%増の201.72億円、営業利益が同42.0%増の13.77億円、経常利益が同43.3%増の14.00億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同51.2%増の8.58億円となった。
自動車リース関連事業については、売上高が前年同期比1.9%増の115.51億円、セグメント利益が同28.9%増の8.45億円となった。リースにおいては、リース化の進んでいない地方市場及び中小口規模の企業を中心に新規販売を積極的に行った。自動車メンテナンス受託においては、同社グループ独自の自動車整備工場ネットワークによる高い点検実施率を強みとしながら、契約台数、契約残高の増加に努めた。燃料販売においては、主に自動車用燃料給油カードにおいて、低燃費車の普及により需要が減少傾向にあるが、既存顧客へのサービス向上並びに新規顧客の獲得に注力した。
ケミカル事業については、売上高が前年同期比6.9%増の26.87億円、セグメント利益が同64.7%増の3.33億円となった。商品開発力の強化及び品質向上に取り組むとともに、付加価値の高い商品の販売に注力した。
パーキング事業については、売上高が前年同期比6.1%増の13.10億円、セグメント利益が同9.8%増の1.34億円となった。中長期的に安定した収益基盤を築くため、更なる駐車場数 の拡大に努めた。6月末時点での駐車場管理件数は前期末比29件増の1,182件、管理台数は同717台増の28,272台となった。
機械工具販売事業については、売上高が前年同期比2.0%増の32.23億円、セグメント利益が同55.2%減の0.29億円となった。取扱アイテムの拡充、オリジナル製品の開発を促進するとともに商品調達コスト及び物流コストの軽減に努めた。
合成樹脂事業については、売上高が前年同期比64.4%増の14.41億円、セグメント利益が0.33億円(前年同期は0.85億円の損失)となった。遊技機メーカーへの合成樹脂製品及び半導体実装装置メーカー等へのセラミックヒーターの販売が増加に転じた。
その他については、売上高が前年同期比8.9%増の0.29億円、セグメント損失は0.02億円(前年同期は0.05億円の損失)となった。
2018年3月期通期連結業績については、売上高が前期比5.4%増の840.00億円、営業利益が同5.6%増の60.00億円、経常利益が同8.8%増の60.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.9%減の36.90億円としている。
《TN》
提供:フィスコ