【市況】東京株式(前引け)=反発、一時3万8000円台回復もその後伸び悩む

きょう前場の東京株式市場はリスク選好の地合いで、日経平均は海外筋とみられる先物買いが主導して一時500円以上水準を切り上げ、3万8000円台に乗せる場面があった。前日の米株高や足もと外国為替市場でドル高・円安方向に振れたことなどが輸出セクターを中心に追い風材料となっている。ただ、買い一巡後は上げ幅を縮小し、前引け時点で3万7000円台に押し戻されている。値上がり銘柄数は全体の55%を占めたが、売買代金は2兆円を下回るなど盛り上がりを欠いている。
個別では売買代金トップとなったフジクラ<5803>が上値指向を強めているほか、ディスコ<6146>が大きく買い戻された。東京エレクトロン<8035>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>も堅調。三菱地所<8802>が物色人気。ミマキエンジニアリング<6638>が値を飛ばし、低位株ではダブル・スコープ<6619>が活況高となった。半面、三菱重工業<7011>が冴えず、アドバンテスト<6857>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上値が重い。アンビスホールディングス<7071>が急落、西武ホールディングス<9024>も安い。JX金属<5016>も利益確定売りが優勢だった。
出所:MINKABU PRESS