【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:タイミー、ミマキエンジ、Syns

タイミー<215A>がマドを開けて急伸した。リクルートホールディングス<6098>傘下のリクルートが24日、スポットワークサービス「タウンワークスキマ(仮称)」のサービス開発を中止すると発表した。スキマバイトサービスの競争環境の激化に伴って、タイミーの収益性が低下するリスクが後退したと受け止められ、同社株に買いが集まったようだ。リクルートは昨年秋にサービスの提供を開始する予定だったが、開発優先順位の観点から開発中止を決めたという。なお、タイミーを巡ってはSBI証券が24日、目標株価2430円、投資判断「買い」で新規にカバレッジを開始している。少子高齢化の進行による人手不足を背景に、スキマバイトに対する需要は増加すると想定。ネットワーク効果が効くビジネスモデルであり、タイミーの先行優位性は当面は揺るがないとの見方を示している。
■ミマキエンジニアリング <6638> 1,649円 +178 円 (+12.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
ミマキエンジニアリング<6638>が5連騰している。24日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を15円から35円へ増額修正したことが好感されている。年間配当予想は52円50銭となり、前期実績(25円)に対して27円50銭の増配となる。
■Synspective <290A> 727円 +59 円 (+8.8%) 11:30現在
Synspective<290A>が大幅高となっている。同社は24日、米スペースXとライドシェアローンチ契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。この契約を通じて、2027年にStriX(ストリクス)衛星を2機、スペースXのFalcon 9ロケットにて打ち上げる予定。高い信頼性と再利用性で知られるFalcon 9ロケットを利用することにより、2020年代後半までに30機の小型SAR衛星コンステレーションの構築を目指す同社の計画を、より確実に実現することができるという。
■バイセル <7685> 2,772円 +157 円 (+6.0%) 11:30現在
BuySell Technologies<7685>が大幅続伸している。24日の取引終了後に発表した2月の出張訪問買取事業における仕入高が前年同月比86%増の10億5900万円と大幅増となったことが好感されている。バイセル単体で問い合せ数や再訪率向上による出張訪問件数の増加に加え、訪問粗利単価が前年同月を上回って推移したことが寄与。また、福ちゃんの仕入高が加わったことも貢献した。なお、出張訪問数は同61%増の3万897件だった。
■養命酒製造 <2540> 2,758円 +111 円 (+4.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
養命酒製造<2540>が動意づいている。24日取引終了後、筆頭株主の大正製薬ホールディングス(東京都豊島区)から、保有する全株式について投資業などを手掛ける湯沢(東京都渋谷区)へ譲渡したとの連絡を受けたことを明らかにした。これに伴い、大正製薬との資本・業務提携を解消するという。この発表を手掛かり材料視する向きがあるようだ。
■フジクラ <5803> 6,339円 +222 円 (+3.6%) 11:30現在
フジクラ<5803>がにわかに脚光を浴びている。前日は全上場企業の中で売買代金トップとなり株価も続伸となったが、きょうは更に買い気が強まり一時7.7%高と値を飛ばし、売買代金も三菱重工業<7011>を凌いで連日の首位に躍り出ている。これまでデータセンター向け光ファイバーや光関連部品を手掛けていることで、同関連株の位置付けで物色人気を集めていた。しかし、足もとの異彩を放つ人気ぶりは他の電線メーカーなどデータセンター関連に位置付けられる銘柄とは明らかに一線を画しており、マーケット関係者の間でも話題となっていた。市場関係者によると「買い主体は海外ファンド筋である可能性があり、その根拠となっている材料がレーザー核融合関連との見方が浮上している。レーザーを燃料に照射して核融合発電を行う技術に関し、それに使うレーザーをフジクラが開発しているという文脈で投資資金が攻勢をかけている」(国内投資顧問系ストラテジスト)という。
■グリムス <3150> 2,369円 +61 円 (+2.6%) 11:30現在
グリムス<3150>は高い。24日取引終了後に配当方針を変更すると発表。連結配当性向の基準を30%から40%に引き上げるという。これに伴い、25年3月期の期末配当予想を37円から55円に増額修正した。中間配当とあわせ、年間では75円(前期47円)となる見通し。これを好感した買いが入っている。
■東宝 <9602> 7,453円 +175 円 (+2.4%) 11:30現在
東宝<9602>は堅調。24日取引終了後、25年2月期の配当予想を70円から85円(前の期85円)に増額修正すると発表した。各映画作品の好調などを踏まえた業績見通しや還元方針を勘案した。これが好感されている。
■岩手銀行 <8345> 3,305円 +70 円 (+2.2%) 11:30現在
岩手銀行<8345>が堅調推移。同社は24日の取引終了後、大和証券グループ本社<8601>傘下の大和証券と、包括的業務提携に関する最終契約を締結したと発表。これを材料視した買いが株価を支援したようだ。昨年11月に基本合意書を締結した後、提携に関する協議を進めていた。2026年4月に新たな協業体制を構築することを目指す。岩手県を中心に8拠点から、両社の商品・サービスを顧客に提供する体制を整え、地域にあわせた資産管理型ビジネスモデルを追求していく。
■ブックオフG <9278> 1,480円 +31 円 (+2.1%) 11:30現在
ブックオフグループホールディングス<9278>は8日続伸。24日取引終了後、240万株(自己株式を除く発行済み株数の12.14%)を上限に25日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが手掛かりになっている。株主の大日本印刷<7912>から株式を売却したいとの意向表明を受けたため。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ブックオフGは25日に予定通り買い付けを実施し、222万9300株を取得した。
■アストロHD <186A> 785円 +8 円 (+1.0%) 11:30現在
アストロスケールホールディングス<186A>が続伸している。この日の寄り前、英国子会社がエアバス・コンステレーションズ・サテライツから軌道上サービス用の第2世代ドッキングプレートの大規模商業契約を初めて獲得したと発表しており、好材料視されている。エアバス・コンステレーションズ・サテライツは、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース社傘下のLEO(低軌道)衛星コンステレーションの設計・製造に特化した専門会社。アストロスケールが納品する100個以上のドッキングプレートは、エアバス・コンステレーションズ・サテライツが製造し、商業コンステレーション事業者が運用するLEO衛星に搭載される予定で、宇宙業界の大手企業によって初めて大規模かつ商業的に採用されたことになる。26年4月期から分割で納品を開始し、同年6月までに納品を完了予定であり、受注金額は軽微としている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,886円 +23 円 (+0.8%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が上値追い態勢を強めている。外国為替市場では足もとドル買いの動きが活発で1ドル=150円トビ台後半まで円安が進んでおり、輸出セクターの中でも特に為替感応度の高い同社株に追い風材料として認識されている。同社は1円のドル高・円安で営業利益約500億円相当の押し上げ効果が試算されている。ただ、トランプ米大統領は24日の記者会見で「数日中に自動車への追加関税を発表する」と表明しており、関税が発動された際の影響を見極めたいとの思惑から、2900円台では目先利益確定の動きも観測される。
■サトウ食品 <2923> 7,250円 +50 円 (+0.7%) 11:30現在
サトウ食品<2923>が大幅高で3日ぶりに反発している。24日の取引終了後、パックごはんの一部商品について休売または終売すると発表した。昨年8月に発生した「米不足」騒動の影響によるパックごはんの需要増大に伴い一部商品の出荷調整が必要となり、更なる生産効率化を目的としてのことという。休売時期は5月末ごろを予定しているが、需要増加と生産効率化による業績への影響を期待した買いが入っているようだ。
■INPEX <1605> 2,110.5円 +9.5 円 (+0.5%) 11:30現在
INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>が高い。24日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比0.83ドル高の1バレル=69.11ドルと上昇。トランプ米大統領は24日、ベネズエラ産の原油や天然ガスを購入している国からの輸入品に25%の関税を課すことを発表。ベネズエラからの原油の供給が減り、需給が引き締まるとの観測が浮上した。原油価格の上昇を受けINPEXなどに買いが流入している。
■リズム <7769> 3,695円 +10 円 (+0.3%) 11:30現在
リズム<7769>はしっかり。24日取引終了後、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。最終年度に売上高400億円(24年3月期実績326億200万円)、営業利益25億円(同7億3000万円)とする目標を掲げた。これまでの事業変革への取り組みを完遂するとともに、外部環境変化に負けない自走的成長により更なる企業価値向上に取り組む構え。
■セルシード <7776> 444円 +80 円 (+22.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
セルシード<7776>がストップ高の444円水準でカイ気配となっている。24日の取引終了後、多指症患者の廃棄組織から細胞シートを作製する治療方法である同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の第3相臨床試験の治験開始のメドがついたと発表したことが好感されている。同治験に関しては、治験の進捗に応じたマイルストンの支払い金額などに関する東海大学との交渉に時間を要し開始時期が遅れていたが、同大学と合意したことで治験を開始するとしている。なお、同件による25年12月期業績への影響は業績予想に織り込み済みとしている。
●ストップ高銘柄
レオクラン <7681> 956円 +150 円 (+18.6%) ストップ高 11:30現在
ケイファーマ <4896> 1,083円 +150 円 (+16.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース