【材料】平山ホールディングス---24年6月期は2ケタ増収増益、全てのセグメントで増収増益を果たす
平山 <日足> 「株探」多機能チャートより
平山ホールディングス<7781>は14日、2024年6月期連結決算を発表した。売上高は前期比11.4%増の352.92億円、営業利益は同25.3%増の11.19億円、経常利益は同23.0%増の11.66億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同37.9%増の7.57億円となった。
インソーシング・派遣事業の売上高は282.73億円(前期比11.8%増)、セグメント利益は16.19億円(前期比12.3%増)となった。復調した自動車関連、医療機器関連、半導体製造関連、その他の製造業等からの受注・受託が堅調に進み、増収となった。物流関連、旅客業関連、リテール関連等は、インバウンドの活況により引き続き旺盛な需要があり、既存取引先からの追加発注のみならず新規受注も好調であった。注力業種として新規受注した半導体製造関連についても、緩やかながらも増収に寄与した。
技術者派遣事業の売上高は29.39億円(前期比9.8%増)、セグメント利益は1.25億円(前期比95.1%増)となった。主要顧客である大手製造業の一部で中長期を見据えた技術開発投資の持ち直しが見られ、電子機器の組み込みソフトウェアや半導体関連・生産設備関連の技術者を中心に、同社グループの受注は回復基調となった。製造業界における技術者不足が加速する採用市場の中で、若手エンジニアの高単価案件への配置に寄与し、収益に貢献している。また、AI及びIOT関連等に関わる新規分野において新たに取引が開始され、収益の増加に寄与した。
海外事業の売上高は28.81億円(前期比6.4%増)、セグメント利益は0.81億円(前期比10.8%増)となった。タイにおける同社グループの派遣従業員数は、2024年3月時点で2,650名(前年同月比10.3%減)となったが、高単価顧客の在籍数を維持できたこと、またローコストでのオペレーションに努めたことから増益となった。
その他事業の売上高は11.98億円(前期比19.2%増)、セグメント利益は2.99億円(前期比42.4%増)となった。国内外の現場改善に係るコンサルティングや海外企業及び教育機関からの研修案件が増加した。また、生産性向上のAIソリューション開発に加えて、DX推進のためのシステムの刷新などの工場立ち上げ支援案件が増加した。
2025年6月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比7.7%増の380.00億円、営業利益は同20.4%増の13.47億円、経常利益は同14.5%増の13.36億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同12.3%増の8.50億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ