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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日精蝋、ネットプロ、AIクロス

日精蝋 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本精蝋 <5010>  286円  +80 円 (+38.8%) ストップ高   本日終値
 日本精蝋<5010>はストップ高。14日取引終了後に24年12月期連結業績予想の修正を発表。純利益を4億8000万円から13億円(前期12億2100万円の赤字)へ大幅に上方修正しており、これを好感した買いが膨らんだ。売上高予想は223億円から215億円(同217億400万円)へ見直した。足もと売上高が順調に推移した一方、利益面では構造改革の成果が表れてきたことや経費削減を徹底したことが寄与した。

■ネットプロ <7383>  237円  +50 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ネットプロテクションズホールディングス<7383>はストップ高。14日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を5億2000万円から10億8000万円(前期6億2700万円の赤字)へ、最終利益を2億6800万円から6億5800万円(同8億2800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。売上高は230億円(前期比10.3%増)の従来見通しを据え置いたものの、各サービスでの与信改善施策の進捗により、計画よりも早期に未払い率の良化を実現したことに加えて、前期までの体制強化への投資を経て、販管費率が低下したことが利益増に貢献する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高52億5400万円(前年同期比1.6%増)、営業利益2億7300万円(前年同期3億5400万円の赤字)、最終利益1億3500万円(同2億7600万円の赤字)だった。

■AI CROSS <4476>  1,490円  +300 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値
 AI CROSS<4476>が急騰。ショートメッセージサービス(SMS)の配信サービスを主力展開し、人工知能(AI)を使った解析サービスでも実績を重ねている。業績は好調に推移しており、14日取引終了後に発表した24年12月期上期(24年1~6月)決算では営業利益が前年同期比43%増の2億1500万円と急拡大を示した。対通期進捗率も72%に達している。また、株主還元に取り組む姿勢を明示し、同日に株主優待制度の導入を発表した。毎年12月末と6月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、1万5000円分のQUOカードをそれぞれ贈呈するというもので、これがポジティブサプライズとなり、投資資金が強く誘導する格好となった。

■ユニバーサル園芸社 <6061>  3,805円  +700 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 14日に決算を発表。「今期経常は9%増で7期連続最高益、前期配当を1円増額・今期も25円継続へ」が好感された。
 ユニバーサル園芸社 <6061> [東証S] が8月14日大引け後(15:30)に決算を発表。24年6月期の連結経常利益は前の期比15.0%増の25.1億円になり、25年6月期も前期比9.4%増の27.4億円に伸びを見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。16期連続増収、7期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を24円→25円(前の期は24円)に増額し、今期も25円を継続する方針とした。
  ⇒⇒ユニバーサル園芸社の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「株主優待制度を拡充」も買い材料。
 株主優待制度を拡充。12月末基準日に贈呈するQUOカードの金額を1000円→2000円に増やす。

■ペッパーフードサービス <3053>  159円  +26 円 (+19.6%)  本日終値
 ペッパーフードサービス<3053>が急騰。14日の取引終了後、24年12月期の単独業績予想について、売上高を138億5400万円から139億8300万円(前期比4.1%減)へ、営業利益を1900万円から8900万円(前期4億9000万円の赤字)へ、最終損益を7400万円の赤字から3100万円の黒字(同7億1000万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。不採算店舗の撤退が進んだことや既存店の売り上げ対策が奏功したこと、また、販売価格の適正化による原価率改善が行われたことなどでいきなり!ステーキ事業並びにレストラン事業のセグメント利益が大幅に改善しており、上期の実績を踏まえて第3四半期以降の業績予想を見直したことが要因としている。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高69億8200万円(前年同期比4.1%減)、営業利益100万円(前年同期3億7500万円の赤字)、最終損益1900万円の赤字(同5億500万円の赤字)だった。また、上期決算短信において、「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消したとあわせて発表した。同社では、コロナ禍により売上高が著しく減少したことに伴い継続して営業損失を計上したことや、借入金の返済などの資金繰りに懸念が生じていたことなどから「継続企業の前提に関する注記」を記載していたが、不採算店舗の閉店による利益改善を図ったほか、事業再編による資金調達や第三者割当による新株予約権の発行などで資金調達を行い、24年4月30日に借入金の全額返済を行ったことから、上期末において継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況は解消したと判断したという。

■日本出版貿易 <8072>  3,210円  +500 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 日本出版貿易<8072>がストップ高。14日の取引終了後、出版流通業のトーハン(東京都新宿区)が出版貿に対し、非公開化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は1株4000円。出版貿の株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数の下限は19万4700株で、上限は設定しない。TOB成立後、所定の手続きを経て、出版貿は上場廃止となる見通し。買付期間は15日から9月27日まで。トーハンはキャラクター雑貨などの販売を通じ、海外事業を強化する狙い。東京証券取引所は14日、出版貿を監理銘柄(確認中)に指定した。

■FRONTEO <2158>  660円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 FRONTEO<2158>はストップ高。独自開発の自然言語解析AIなどを活用した法律関連事業のほか、近年はAIソリューションを横軸展開し医療などライフサイエンス分野に注力している。同社は14日取引終了後に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の1億500万円から4億円(前期は1億8500万円の赤字)に大幅増額しており、これが株価を強く刺激する形となった。

■かんなん丸 <7585>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 かんなん丸<7585>がストップ高。14日の取引終了後、24年6月期の単体決算発表にあわせ、株主優待制度の再開について発表し、材料視されたようだ。6月末と12月末基準日において株主名簿記載の株主を対象に、同社の飲食券(保有株式数に応じ2000~1万5000円)か、ジェフグルメカード(同500~4000円相当)のどちらかを選択してもらい、贈呈する。24年12月末基準日より再開する。25年6月期の単体業績予想については、売上高が前期比18.5%増の19億5000万円、最終損益が100万円の黒字(前期は2億600万円の赤字)となる計画。店舗に関連する固定資産の減損損失の計上などを背景に、前期の最終損益の赤字幅は計画を上回って着地した。

■ビーグリー <3981>  1,381円  +196 円 (+16.5%)  本日終値
 ビーグリー<3981>が5日続伸し、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後、70万株(自己株式を除く発行済み株式総数の11.6%)、7億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。取得期間はきょうから来年8月14日までで、これによる需給改善などが期待されているようだ。また、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算もあわせて公表し、営業利益は前年同期比19.0%増の8億7200万円で着地。なお、通期業績予想については従来見通しを据え置いている。

■ファーストA <5588>  1,060円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 ファーストアカウンティング<5588>がストップ高。14日の取引終了後、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比40.5%増の7億8500万円、経常利益は同87.0%増の1億100万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は60%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。APIソリューションサービスの「Robota」シリーズのほか、会計帳票の入力業務などを効率化するクラウド型AIプラットフォーム「Remota」が引き続き好調に推移した。

■マリオン <3494>  492円  +80 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 マリオン<3494>がストップ高。13日の取引終了後、24年9月期第3四半期累計(23年10月~24年6月)の単体決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを8000万円増額して3億4000万円(前期比2.4倍)とした。過去最高益予想を上積みする形で利益予想を引き上げており、好感されたようだ。一部の販売用不動産の営業活動で進捗の遅れが発生したことに伴い、通期の売上高予想は1億3000万円減額して28億7000万円(同2.2%増)に引き下げた。半面、一般管理費などが計画を下回る見込みとなり、影響を業績予想に反映させた。第3四半期累計の売上高は前年同期比39.9%減の14億6200万円、最終利益は同15.9%減の1億2200万円となった。同時にマリオンは、ブロックチェーン技術を用いた有価証券などの権利を交換する基盤の開発・提供を手掛けるBOOSTRY(東京都千代田区)との間で、業務提携基本契約を締結すると発表。不動産特定共同事業法に準拠した新商品のスキーム組成や、新商品の発行のためのITインフラの構築などで提携していくという。

■ペルセウス <4882>  738円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 ペルセウスプロテオミクス<4882>がストップ高。東京証券取引所が14日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を15日売買分から解除すると発表。取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑が広がったほか、ペルセウスが同日に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の単体決算で最終損益の赤字額が2億1900万円(前年同期は4億2200万円)に縮小したことも相まって、買いを誘う格好となったようだ。日本証券金融も15日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。

●ストップ高銘柄
 リファバスG <7375>  739円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 ヒューマンT <5621>  1,119円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、16銘柄

●ストップ安銘柄
 モンラボ <5255>  149円  -80 円 (-34.9%) ストップ安   本日終値
 ピクセルカンパニーズ <2743>  69円  -30 円 (-30.3%) ストップ安   本日終値
 マーソ <5619>  1,182円  -300 円 (-20.2%) ストップ安   本日終値
 サンアスタ <4053>  680円  -150 円 (-18.1%) ストップ安   本日終値
 ズーム <6694>  760円  -150 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値
 など、6銘柄

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