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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベース、アイスタイル、フェローテク

ベース <日足> 「株探」多機能チャートより
■JTOWER <4485>  1,730円  +300 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 JTOWER<4485>はストップ高。14日取引終了後、米国のデジタルインフラ投資会社ディジタルブリッジ・グループ<DBRG>が管理・運営するディービーピラミッドホールディングスから、非公開化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株3600円で、これにサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は2105万5142株(下限1247万7600株、上限設定なし)、買い付け期間は8月15日から10月10日まで。TOB成立後にJTOWER株は上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は14日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。資本・業務提携先の日本電信電話<9432>、KDDI<9433>とはTOB成立後も業務提携関係を維持するという。

■ベース <4481>  3,045円  +501 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ベース<4481>が大幅高で5日続伸。14日の取引終了後に発表した24年12月期第2四半期累計(1~6月)は、売上高が前年同期比5.4%増の96億6300万円、最終利益が同8.9%増の16億5600万円となった。増収増益で着地したことに加えて、取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.66%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施も発表しており、業況と株主還元姿勢を好感した買いを集めたようだ。同社はシステム受託開発を展開する。自社株の取得期間は15日から12月31日まで。

■バイセル <7685>  4,450円  +700 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 BuySell Technologies<7685>がストップ高。14日の取引終了後、24年12月期の業績・配当予想の上方修正を発表し、好感されたようだ。今期の売上高予想は27億8000万円増額し618億5000万円(前期比45.3%増)に、最終利益予想は2億3000万円増額して22億4000万円(同54.1%増)に修正した。年間配当予想は5円増額して30円(同5円増配)とした。1~6月期において買取が好調に推移し、仕入れ高が大幅に増加した。販売も順調に進み、売上高を押し上げた。金相場の上昇や来店客数の増加も収益拡大に寄与した。あわせて開示した1~6月期の売上高は前年同期比46.8%増の287億2000万円、最終利益は同90.4%増の12億1000万円だった。同社はリユース事業を展開するレクストホールディングス(大阪市中央区)の完全子会社化についても発表している。

■アイスタイル <3660>  460円  +68 円 (+17.4%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 アイスタイル<3660>が急騰。14日の取引終了後、24年6月期の連結決算発表にあわせ、25年6月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比14.1%増の640億円、最終利益は同31.8%増の16億円を見込む。過去最高益を更新する計画を示し、評価されたようだ。マーケティング支援領域では広告・ソリューションの支援範囲をSNSにまで拡大し、成長を継続させる方針。リテール領域では3店舗の新規出店と5店舗の既存店改修を予定する。24年6月期の売上高は前の期比30.8%増の560億8500万円、最終利益は同4.4倍の12億1400万円だった。

■ピジョン <7956>  1,552.5円  +179 円 (+13.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 ピジョン<7956>は大幅に4日続伸。14日の取引終了後に24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6.9%増の513億1300万円、最終利益は同21.7%減の35億7400万円となった。最終利益は減益となったが、同社は8日に中国のグループ子会社において、元従業員が費用や資産に関する不適切な取引を行った疑いが発覚したと発表し、株価に下押し圧力が掛かった経緯がある。今回、業績への影響額を開示し、固定資産除却損3億9200万円、税金影響額1億6400万円を第2四半期決算に計上した。通期の業績・配当予想は据え置いたとあって、業績の下振れを見込んだ売り方の買い戻しを誘ったようだ。中国事業における哺乳器やベビースキンケア領域での売上高・シェア拡大に向けた積極的な販管費の投入などが利益を圧迫する要因となった。

■テラプローブ <6627>  4,140円  +405 円 (+10.8%)  本日終値
 テラプローブ<6627>が大幅高で4日続伸。14日の取引終了後、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算発表にあわせ、未定としていた通期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比7.6%増の380億8000万円、経常利益は同8.2%増の80億2000万円を計画する。これまでは第3四半期累計(1~9月)の予想として増収・経常減益の見通しを示していたが、これを上方修正して経常増益の予想としたうえで、通期ベースでも経常利益は増益でかつ、前期に続き過去最高を更新する見通しとした。開示内容が買い安心感をもたらしたようだ。第4四半期(10~12月)においてはサーバー用CPU・GPUの受託が堅調さを維持する見通し。コンシューマー向けロジック製品の受託量の増加も見込まれるという。1~6月期の売上高は前年同期比12.0%増の188億7900万円、経常利益は同11.5%増の38億9800万円だった。

■フェローテク <6890>  2,397円  +226 円 (+10.4%)  本日終値
 フェローテックホールディングス<6890>は4連騰。14日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を1100億円から1200億円(前期比13.8%増)へ、営業利益を125億円から130億円(同0.3%減)へ、純利益を75億円から85億円(同1.3%増)へ上方修正したことが好感された。真空シール及び金属受託加工や石英坩堝などの出荷が想定よりも伸びたことに加えて、補助金収入や第1四半期に発生した為替差益を反映したという。なお、25年3月期通期業績予想は、半導体関連や自動車・EV関連の市況などの不透明感を考慮し、売上高2350億円(前期比5.7%増)、営業利益260億円(同4.5%増)、純利益160億円(同5.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高611億1000万円(前年同期比16.9%増)、営業利益70億1500万円(同1.4%減)、純利益48億4900万円(同11.6%増)だった。半導体及び半導体製造装置の需要が回復基調のなか、真空シールや各種製造装置向け金属加工製品など半導体等装置関連事業が大きく回復した。

■エニマインド <5027>  1,240円  +109 円 (+9.6%)  本日終値
 AnyMind Group<5027>が大幅に7日続伸し、年初来高値を更新した。14日の取引終了後、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、売上収益予想を36億1900万円増額して491億900万円(前期比46.8%増)、最終利益予想を6億1200万円増額して13億5000万円(同2.4倍)に引き上げた。堅調な業況を評価した買いが集まったようだ。日本だけでなくグローバルで新規クリエーターの獲得を強化したことが奏功。クリエーター向け成長支援事業が大きく伸長した。繰越欠損金の活用などにより法人税等の見込み額が想定よりも少なくなり、最終利益が計画に対し上振れする見込みとなった。1~6月期の売上収益は前年同期比57.6%増の225億3100万円、最終利益は同8.2倍の7億1500万円だった。

■Appier <4180>  1,414円  +110 円 (+8.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 Appier Group<4180>が大幅高で5日続伸。14日の取引終了後に発表した24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算は、売上収益が前年同期比32.4%増の155億2400万円、最終利益が同5.2倍の4億2600万円となった。あわせて取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.98%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施についても開示しており、大幅な増益での着地と株主還元姿勢をポジティブ視した買いが入ったようだ。同社は企業の販促分野でのAI搭載プラットフォームを提供する。米国やEMEA(欧州・中東・アフリカ)向けが引き続き堅調に推移したほか、北東アジア向けの顧客業種が拡大し収益を押し上げた。

■すかいらーく <3197>  2,128.5円  +135.5 円 (+6.8%)  本日終値
 すかいらーくホールディングス<3197>が大幅続伸。14日の取引終了後、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上収益予想を200億円増額して3950億円(前期比11.3%増)、最終利益予想を55億円増額して130億円(同2.7倍)に見直した。年間配当予想は7円50銭増額して17円50銭(前期比10円50銭増配)に修正した。これらを好感した買いが株価を押し上げたようだ。主要ブランドでの4月の価格改定の効果が想定以上となったほか、店舗従業員を土日祝日に多く配置することができた結果、回転率が向上。1店舗あたりの売上高が増加しており、影響を業績予想に反映した。1~6月期の売上収益は前年同期比12.7%増の1914億3600万円、最終利益は同11倍の62億9400万円となった。

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