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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):松屋フーズ、極東開発、三井不

松屋フーズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■松屋フーズ <9887>  5,440円  +120 円 (+2.3%)  本日終値
 松屋フーズホールディングス<9887>が反発。3日の取引終了後に発表した5月度売上高(速報)で、既存店売上高が前年同月比17.2%増となり、27カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。客数が同13.4%増と好調だったほか、客単価も同3.4%増と上昇した。

■極東開発工業 <7226>  2,590円  +55 円 (+2.2%)  本日終値
 極東開発工業<7226>が3連騰。3日の取引終了後、アクティビスト(物言う株主)として知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が、極東開発の株式を買い増したことが明らかとなり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、保有割合は6.69%から7.69%に上昇した。報告義務発生日は5月27日。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。

■三井不動産 <8801>  1,492円  +24.5 円 (+1.7%)  本日終値
 三井不動産<8801>が全般下げ相場に抗して上値追い基調継続。住友不動産<8830>なども頑強な値動きをみせた。日銀の金融政策正常化に向けた動きが前倒しされるとの思惑を背景に、有利子負債負担の増大や調達コスト上昇をもたらす金利上昇が不動産セクターには重荷となっていたが、日銀の7月追加利上げが市場コンセンサスとなるなか、株価的には織り込みが進んだ。そうしたなか、日米ともに長期金利が上昇一服の様相となり、国内の新発10年物国債は足もとで1.04%まで低下、これが大手をはじめ不動産株買い戻しの動きを誘発している。国内では、ここ2年間にわたり月次で実質賃金の低下が続いており、日銀が追加利上げに動いても緩和的な政策を急転換する可能性は低いという認識がマーケットに広がっており、これが不動産株にポジティブに作用している。

■チヨダ <8185>  913円  +6 円 (+0.7%)  本日終値
 チヨダ<8185>がしっかり。3日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比7.6%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。5月は祝日が前年よりも1日少なく、ゴールデンウィークの連休が短かったものの、連休中や週末の天候に恵まれた。商品別では、プライベートブランド「フワラク」の新シリーズや、ナショナルプライベートブランド「PEPSI」の低単価スニーカーが好調だった。なお、全店売上高は同3.7%増だった。

■データセクション <3905>  1,988円  +10 円 (+0.5%) 一時ストップ高   本日終値
 データセクション<3905>が前日に続いて一時ストップ高に買われる場面があった。3日の夕刻にWebマーケティングや情報セキュリティーを手掛けるバルクホールディングス<2467>とAI・サイバーセキュリティ分野で協業を開始することを発表、バルクHD傘下でマーケティング事業を展開するMSSを株式交換で完全子会社化することも併せて開示しており、これに伴う業容拡大効果を見込んだ買いを呼び込んだ。

■コンコルディ <7186>  926.1円  -56.1 円 (-5.7%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>や千葉銀行<8331>など地銀株の下げが目立っている。財務省がこの日実施した10年物国債入札の結果は、応札倍率が3.66倍(前回は3.15倍)で、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は2銭(前回は5銭)となった。市場における一定の債券需要が示された格好となり、午後に入り長期債価格に上昇(長期金利に低下)圧力が掛かっている。金利上昇による地銀各行の事業環境の好転期待に水を差す格好となり、目先の利益を確定する目的の売りを促したようだ。ほくほくフィナンシャルグループ<8377>や九州フィナンシャルグループ<7180>、池田泉州ホールディングス<8714>が株価水準を切り下げ、群馬銀行<8334>や北洋銀行<8524>なども軟調に推移した。

■INPEX <1605>  2,390.5円  -93.5 円 (-3.8%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が安い。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前週末比2.77ドル安の1バレル=74.22ドルに下落した。一時73.98ドルと2月上旬以来、4カ月ぶりの水準に売られた。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国から構成される「OPECプラス」は2日、協調減産を25年末まで延長することを決定したが、自主減産に関しては縮小することから需給悪化懸念が浮上した。また、米5月ISM製造売業景況指数が市場予想を下回り、米景気減速による石油需要の減少も警戒された。

■シスメックス <6869>  2,653.5円  -21.5 円 (-0.8%)  本日終値
 シスメックス<6869>が安い。この日、血液凝固測定装置の販売時に自社の試薬の購入を強要した疑いがあるとして、公正取引委員会が同社に独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査をしたと国内メディアが相次いで報じた。事業への影響を懸念した売りが膨らんだようだ。不公正な取引方法として独占禁止法が禁じる「抱き合わせ販売」にあたるとみて、公取委は調査を進めているという。

■パナHD <6752>  1,393円  -8 円 (-0.6%)  本日終値
 パナソニック ホールディングス<6752>が3日ぶりに反落した。3日、傘下のパナソニックインダストリーが手掛ける電子材料製品で、米国の安全・品質の認証機関であるULソリューションズの認証登録における不正行為があったことに関し、5月31日付で111品番の認証登録が取り消しとなる通知を受けたと発表。これを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。取り消しとなったのは成形材料で62品番、封止材料で49品番という。

■ジィ・シィ企画 <4073>  752円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 ジィ・シィ企画<4073>が急騰。正午ごろ、デジタルペイメントソリューションの世界的な大手プロバイダーであるニューランド・ペイメント・テクノロジー(NPT)のグループ会社であるニューランド・ペイメント・テクノロジー・インターナショナル(シンガポール)と決済端末に関する販売店契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の販売店契約により、日本国内でのNPT決済端末の取り扱いが可能になり、ジィ・シィの端末販売及びサブスクサービスのラインアップが充実することになる。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

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