【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):マースGHD、弁護士COM、KeePer
マースGHD <日足> 「株探」多機能チャートより
永谷園ホールディングス<2899>はストップ高。3日の取引終了後、MBOの一環としてエムキャップ十二号(東京都千代田区)が自社に対しTOBを実施すると発表した。TOB価格を1株3100円としており、これにサヤ寄せする格好となった。買い付け予定数は1538万9482株(下限956万4700株、上限設定なし)で、買い付け期間は6月4日から7月16日まで。TOB成立後に上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は3日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■マースGHD <6419> 3,825円 +385 円 (+11.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
マースグループホールディングス<6419>は続急伸。この日寄り前に開示された定時株主総会招集通知の大株主欄で、村上貴輝氏が3.58%を保有し大株主に浮上したことが判明しており、思惑的な買いが入ったようだ。
■弁護士ドットコム <6027> 3,010円 +248 円 (+9.0%) 本日終値
弁護士ドットコム<6027>が3日続伸。同社は3日取引終了後、フォーム入力情報を契約書に自動反映する「クラウドサインFORM powered by formrun」の提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、同社の契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」とベーシック(東京都千代田区)が提供するフォーム作成管理ツール「formrun(フォームラン)」との連携により、フォームに入力された情報を自動で契約書に反映するもの。必要な情報を顧客がフォーム入力するだけで契約書の作成が可能になるため、契約締結のフローがより簡素化されるとしている。
■KeePer技研 <6036> 3,920円 +200 円 (+5.4%) 本日終値
KeePer技研<6036>が急反発した。3日の取引終了後、5月度のキーパーラボ運営事業の月次動向について開示した。既存店ベースでの売上高は前年同月比3.1%増と2カ月ぶりに増収となり、好感されたようだ。全店ベースでは同14.6%増となり、伸び率は今年1月以来の高さとなった。キーパー製品など関連事業を合わせた全社合計の売上高は同21.2%増だった。
■マクビープラ <7095> 3,680円 +170 円 (+4.8%) 本日終値
Macbee Planet<7095>が大幅反発。午前11時ごろ、マーケティング視点による戦略PRを軸としたサービスを提供するPRクラウドテック(東京都渋谷区)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の子会社化により、マクビープラがこれまで実施していた成果報酬型の「LTVマーケティング」に、新たにPRクラウドテックの事業である「戦略PR」を融合させ、マーケティング業界における唯一無二のポジションを確立させるという。取得価額などは非開示となっている。
■トーセイ <8923> 2,349円 +92 円 (+4.1%) 本日終値
トーセイ<8923>が4連騰。3日の取引終了後、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、トーセイの株式について新たに5%を超えて保有していたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、保有割合は5.02%で、報告義務発生日は5月27日。同報告書には株価や株主価値の向上に向け建設的な対話を求めることや、重要提案行為などを行う可能性についての言及がある。
■ラクス <3923> 1,829.5円 +70 円 (+4.0%) 本日終値
ラクス<3923>が反発。午前11時ごろ、メール配信サービス「配配メール」が、SALES GOの「SALES GO ISM」とシステム連携を開始したと発表しており、好材料視された。メールマーケティングを科学し、実践的なノウハウを提供するマーケティング・オートメーションツールである「配配メール」と、商談の進捗、顧客情報など営業活動を見える化し、営業生産性の向上と売り上げのアップを実現するためのセールス・フォース・オートメーション(営業支援)ツールである「SALES GO ISM」の連携により、配配メールの配信結果やフォーム回答情報を「SALES GO ISM」で管理する顧客情報に同期できるようになり、メール配信や効果測定・分析など、見込み客へのアプローチがより効率的になるという。また、「配配メール」で配信したメールの開封・クリック情報やWEBトラッキング情報が自動で連携され、「SALES GO ISM」上でその他の顧客情報と合わせて確認が可能となり、顧客の反応情報を元にした効率的な営業アプローチにつながることが期待されている。
■ディップ <2379> 2,618円 +100 円 (+4.0%) 本日終値
ディップ<2379>が3日ぶりに反発。3日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を200万株(発行済み株数の3.56%)、または50億円としており、取得期間は6月5日から8月20日まで。資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするとともに、1株当たりの株主価値を高めて株主への利益還元を充実させるのが狙いという。
■ラクスル <4384> 934円 +28 円 (+3.1%) 本日終値
ラクスル<4384>は4日続伸。同社は3日取引終了後、子会社のノバセルが映像制作事業を手掛けるAntoo(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化(同社の孫会社化)したと発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。ノバセルは広告効果の可視化を軸にデータをもとにしたマーケティングソリューションを多数展開しており、今回の株式取得でサービスの拡充に取り組むとしている。
■フリー <4478> 2,506円 +63 円 (+2.6%) 本日終値
フリー<4478>が後場一段高。同社はきょう、山口フィナンシャルグループ<8418>子会社のデータ・キュービックと地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けて業務改善コンサルティングの提供を開始したと発表。フリーが提供する統合型ERPを活用した地域のスモールビジネスの業務効率化・生産性向上のため、業務改善計画の策定から統合型ERPの活用サポートまでを行うほか、新たな取り組みの検討とコンサルティングスキルの向上などにも積極的に取り組むとしている。
株探ニュース