【材料】アーバネットコーポレーション---3Qも2ケタ増収・大幅な増益、売上高・利益とも概ね期初計画どおり推移
アーバネット <日足> 「株探」多機能チャートより
アーバネットコーポレーション<3242>は9日、2024年6月期第3四半期(23年7月-24年3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比49.3%増の174.66億円、営業利益が同88.0%増の16.32億円、経常利益が同125.4%増の14.38億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同143.9%増の9.90億円となった。
前年同期比で大幅な増収増益となったが、その主な要因は、前年度におけるプロジェクトの売上計上が、第4四半期に偏重していたことによるものとしている。当年度においては、投資用ワンルームマンション等合計651戸の販売を計画しているが、当第3四半期累計期間の販売は503戸となっており、残りは第4四半期の販売予定となっている。同社グループは投資用ワンルームマンションの開発・1棟販売を主軸事業としており、竣工に伴う売上計上の時期や金額・利益率がプロジェクトごと、年度ごとに大きく異なることから四半期ごとの売上高や利益は毎年大きく変動する。現時点では、売上高・利益とも概ね期初計画どおり推移している。
不動産事業の売上高は前年同期比49.2%増の173.00億円、セグメント利益は同48.8%増の24.50億円となった。このうち、不動産開発販売については、投資用ワンルームマンション7棟503戸及び用地1件の売却により、売上高は同51.3%増の169.13億円となった。不動産仕入販売については、中古マンションの買取再販(1戸)により同23.7%増の0.46億円となった。その他不動産事業は、不動産仲介及び不動産賃貸業等により、売上高は同9.4%減の3.40億円となった。
ホテル事業については、ホテルアジール東京蒲田の宿泊料等により、売上高は同61.6%増の1.65億円、セグメント利益は0.33億円(前年同期は0.04億円の損失)となった。
2024年6月期通期については、売上高が前期比33.2%増の270.00億円、営業利益が同4.9%増の25.50億円、経常利益が同7.5%増の23.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.1%増の15.50億円とする12月22日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ