【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トランザク、ウエストHD、トプコン
トランザク <日足> 「株探」多機能チャートより
トランザクション<7818>が大幅に4日続伸し、新値追いとなっている。同社は11日取引終了後、24年8月期第1四半期(23年9~11月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比17.9%増の14億8700万円となり、上半期計画の25億7700万円に対する進捗率は57.7%となった。売上高は同11.0%増の66億2400万円で着地。エコプロダクツではエコバッグやタンブラー・サーモボトルなど主力製品の販売が好調だったほか、ライフスタイルプロダクツではゲーム・アニメ業界やVチューバーなどの業界に対する売り上げが伸長した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■リテールパートナーズ <8167> 1,839円 +154 円 (+9.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
リテールパートナーズ<8167>は急反発し、昨年来高値を更新した。同社は11日取引終了後、24年2月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の55億円から67億円(前期比26.8%増)に引き上げたことが好感されているようだ。営業収益予想も2410億円から2520億円(同7.3%増)に上方修正。行動制限の緩和で人流が回復したことに加え、食料品価格の上昇などにより主力のスーパーマーケット事業の収益が伸びたことが寄与した。
■ウエストHD <1407> 3,250円 +258 円 (+8.6%) 11:30現在
ウエストホールディングス<1407>が急伸している。同社はきょう午前10時ごろ、24年8月期第1四半期(23年9~11月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比3.7倍の13億1000万円になったことが好感されているようだ。売上高は同40.6%増の88億6700万円で着地。産業用太陽光発電所請負事業の受注が好調なことなどから、主力の再生可能エネルギー事業が大きく伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想については売上高646億5500万円(前期比47.8%増)、営業利益116億8300万円(同37.5%増)とする従来見通しを据え置いている。
■トプコン <7732> 1,718円 +126 円 (+7.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
トプコン<7732>が急騰し6日続伸。アクティビスト(物言う株主)として知られる米バリューアクト・キャピタルが、トプコンの株式を買い増したことが11日の取引終了後に判明し、思惑買いを誘ったようだ。同日に財務省に提出された変更報告書によると、バリューアクトと共同保有者による保有比率は8.06%から13.69%に上昇した。報告義務発生日は1月3日。保有目的には「純投資及び経営陣への助言又は状況に応じて重要提案行為等を行うこと」と記載している。トプコンも12日、主要株主の異動に関して開示した。バリューアクトの議決権割合について、従来の8.29%から3日現在で14.09%に上昇したとしている。
■USENHD <9418> 4,235円 +305 円 (+7.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は大幅高で上場来高値更新。11日の取引終了後に23年9~11月期連結決算を発表。売上高が前年同期比15.3%増の737億2400万円、営業利益が同63.0%増の74億7800万円となり、これを好感した買いが集まっている。映像配信サービス「U-NEXT」は同業の「Paravi(パラビ)」とのサービス統合をはじめ、スポーツコンテンツやオリジナル書籍の配信が寄与し好調。業務店や飲食店向けの音楽配信・店舗DXサービス、オフィス向け通信サービスも伸び、全体業績を大きく押し上げた。通期の増収増益見通しに変更はない。
■ライフコーポレーション <8194> 3,750円 +265 円 (+7.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
11日に決算を発表。「今期経常を12%上方修正、配当も10円増額」が好感された。
ライフコーポレーション <8194> [東証P] が1月11日大引け後(15:00)に決算を発表。24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比40.3%増の198億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→90円(前期は70円)に増額修正した。
⇒⇒ライフコーポレーションの詳しい業績推移表を見る
■大黒天物産 <2791> 7,690円 +530 円 (+7.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
11日に決算を発表。「今期経常を22%上方修正」が好感された。
大黒天物産 <2791> [東証P] が1月11日大引け後(15:00)に決算を発表。24年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比3.0倍の40.5億円に急拡大し、従来予想の27億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の61億円→74.5億円(前期は48.4億円)に22.2%上方修正し、増益率が25.9%増→53.8%増に拡大する見通しとなった。
⇒⇒大黒天物産の詳しい業績推移表を見る
■オンワード <8016> 544円 +36 円 (+7.1%) 11:30現在
オンワードホールディングス<8016>が急反発している。11日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、純利益を54億6200万円から59億1100万円(前期比93.1%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を17円から18円へ引き上げたことが好感されている。売上高1892億1100万円(同7.5%増)、営業利益110億2200万円(同2.1倍)は従来見通しを据え置いたものの、好調な業績が継続することで将来課税所得の増加が見込まれるため、繰延税金資産の計上に伴い法人税等調整額が減少することが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高1413億8300万円(前年同期比8.4%増)、営業利益97億円(同2.2倍)、純利益57億4600万円(同2.1倍)だった。「クリック&トライ」サービスを導入したOMOストアの運営力が一層向上したことなどから、「23区」「UNFILO」「ペットパラダイス」「チャコット」などの主力ブランド事業の販売が引き続き好調に推移。また、グローバル事業構造改革の成果や商品サプライチェーン効率化の進捗なども寄与した。
■ファーストリテイリング <9983> 38,750円 +2,130 円 (+5.8%) 11:30現在
ファーストリテイリング<9983>が大幅高で3日続伸している。11日の取引終了後に発表した第1四半期(9~11月)連結決算が、売上高8108億3300万円(前年同期比13.2%増)、営業利益1466億8600万円(同25.3%増)、純利益1078億円(同26.7%増)と大幅増収増益となったことが好感されている。国内ユニクロ事業は9、10月は例年よりも気温が高く推移したことで秋冬商品の販売が苦戦したものの、11月は冬物防寒衣料などの販売が好調だったほか、感謝祭も盛況だった。また、海外ユニクロ事業はグレーターチャイナ、北米、欧州が大幅な増収増益となり、ジーユー事業も販売が好調に推移した。なお、24年8月期通期業績予想は、売上高3兆500億円(前期比10.2%増)、営業利益4500億円(同18.1%増)、純利益3100億円(同4.6%増)の従来見通しを据え置いている。
■OSG <6136> 2,147円 +112.5 円 (+5.5%) 11:30現在
OSG<6136>が大幅高で4連騰。昨年来高値を更新した。11日の取引終了後、23年11月期の連結決算発表にあわせ、24年11月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比8.3%増の155億円を見込む。切削工具を手掛ける同社は、タップのシェアで世界首位とグローバルニッチトップ銘柄と位置付けられている。前期の減益決算から一転、増益計画を示したことが見直し買いを誘ったようだ。今期の売上高は同3.6%増の1530億円を予想する。想定為替レートは1ドル=138円、1ユーロ=150円とした。23年11月期の連結決算は、売上高が前の期比3.6%増の1477億300万円、最終利益が同13.5%減の143億700万円だった。円安が追い風となった一方で、中華圏の停滞が響き減益となった。
■ディップ <2379> 2,535円 -700 円 (-21.6%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
ディップ<2379>が急落。11日の取引終了後に24年2月期連結業績予想の下方修正を発表しており、これが嫌気されている。今期の売上高を563億円から532億円(前期比7.8%増)へ、営業利益を145億円から119億円(同3.1%増)へ引き下げた。第3四半期以降、コールセンター・事務領域の求人広告市場が急速に悪化していることが要因。飲食領域の市場回復ペースが当初想定より緩やかであることも響く。あわせて、現在実施している株主優待制度に関するリリースを開示。今期末の株主優待として贈呈するオリジナルクオカードについて、同社ブランドアンバサダーでメジャーリーガーの大谷翔平選手のデザインになるとした。
■わらべ日洋 <2918> 3,075円 -575 円 (-15.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
11日に決算を発表。「9-11月期(3Q)経常は21%減益」が嫌気された。
わらべや日洋ホールディングス <2918> [東証P] が1月11日大引け後(15:00)に決算を発表。24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比35.7%増の58.5億円に拡大し、通期計画の67.5億円に対する進捗率は86.8%に達したものの、5年平均の101.1%を下回った。
⇒⇒わらべ日洋の詳しい業績推移表を見る
■いちご <2337> 314円 -25 円 (-7.4%) 11:30現在 東証プライム 下落率6位
11日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が27%減益で着地・9-11月期も55%減益」が嫌気された。
いちご <2337> [東証P] が1月11日大引け後(15:00)に決算を発表。24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比27.5%減の58億円に減ったが、通期計画の60億円に対する進捗率は96.7%に達し、5年平均の75.5%も上回った。
⇒⇒いちごの詳しい業績推移表を見る
■タマホーム <1419> 3,895円 -280 円 (-6.7%) 11:30現在 東証プライム 下落率8位
タマホーム<1419>が大幅安。11日の取引終了後に23年6~11月期連結決算を発表。売上高が前年同期比10.0%減の1127億5700万円、営業利益が同55.5%減の30億700万円となり、これを嫌気した売りが出ている。資材価格や労務単価の上昇による建築コストの増加が住宅需要を抑制し、住宅着工が低調に推移していることが逆風に。注文住宅やリフォームを手掛ける住宅事業、戸建て分譲やマンションの販売などを行う不動産事業ともに減少した。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。
■不二越 <6474> 3,575円 -225 円 (-5.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率10位
不二越<6474>が4日ぶりに急反落した。11日の取引終了後、23年11月期の連結決算発表にあわせ、24年11月期の業績予想を開示した。最終利益の見通しは前期比7.3%減の60億円を見込む。前期に続き減益予想を示したほか、減配見通しも加わり、失望売りを促した。今期の売上高は同5.8%減の2500億円となる見通し。年間配当予想は同10円減配の100円とした。建設機械向けは中国や欧州などで調整が続き、産業機械向けも総じて低調に推移すると想定。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=135円と、前期から4円の円高方向に設定した。23年11月期の連結決算は、売上高が前の期比2.9%増の2654億6400万円、最終利益が同47.1%減の64億6900万円だった。中国経済の減速で産機・建機分野の需要が想定を下回り、操業度が悪化したことに伴い、売上高・利益ともに計画を下回って着地した。
■ティムス <4891> 226円 +50 円 (+28.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
ティムス<4891>がストップ高の水準となる前営業日比50円高の226円でカイ気配となっている。11日の取引終了後、バイオ医薬品企業のJi Xing Pharmaceuticals(JIXING)による米バイオジェン<BIIB>からの急性脳梗塞向け治療薬「TMS-007」の世界における開発権獲得に関連して、JIXINGと戦略的提携を構築すると発表した。ティムスはTMS-007の日本国内における開発販売権を取得し、契約一時金としてJIXINGの株式500万ドル相当を受領。最大1250万ドルの開発マイルストーンと、最大3億5500万ドルの販売マイルストーン、日本を除く地域での販売高に対し1ケタから10%台前半の段階的料率を乗じたロイヤルティーを受領する可能性があると公表した。今後の収益貢献を期待した買い注文が大量に入った。あわせて、ティムスはJIXINGから、高血圧を対象としたアルドステロン合成阻害剤(ASI)「JX09」について、日本での開発販売権を獲得すると公表。更に、ニューヨークに拠点を置く投資会社のRTW Investmentsがティムスに対し、約6億8432万円を出資し、同社の成長戦略を支援していくことも開示した。
■アルファ <4760> 1,393円 +300 円 (+27.5%) ストップ高 11:30現在
アルファ<4760>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1393円に買われた。11日の取引終了後、24年8月期第1四半期(9~11月)の連結決算を発表。営業損益は9100万円の黒字(前年同期は3300万円の赤字)と黒字転換し、通期の計画(5000万円の黒字)を上回った。業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。9~11月期の売上高は前年同期比17.2%増の17億700万円だった。ポップギャラリー製商品ではオンラインショップの活用を図るとともに中小流通業への販売活動を継続。ノベルティー需要を取り込んだほか、食品・飲料メーカーを中心に販促施策の受注が増えたことも、全体の業績の底上げにつながった。
■三光合成 <7888> 616円 +100 円 (+19.4%) ストップ高 11:30現在
三光合成<7888>が集中人気。気配値のまま水準を切り上げ、昨年10月中旬以来となる600円台まで一気に駆け上がり、ストップ高で寄り付いた。自動車向け工業用プラスチック部品を主力に展開するが、電気自動車(EV)シフトの流れが軽量化ニーズを喚起し、同社の収益環境に追い風となっている。11日の取引終了後に24年5月期上期(23年6~11月)の決算を発表、営業利益は前年同期比24%増の20億4100万円と大幅な伸びを達成した。特に9~11月期は絶好調で同利益は前年同期比72%増という高変化を示しており、これが株価を強く刺激する格好となっている。また、好業績を背景に株主還元も強化、今期年間配当を従来計画の18円から2円増額し20円とすることも発表しており、投資資金の流入を後押しした。株価指標面ではPER8倍強、PBR0.6倍台と依然として割安感が際立っていることも買い安心感につながっているようだ。
■ジェーソン <3080> 621円 +100 円 (+19.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
ジェーソン<3080>には朝方から買いが殺到し、ストップ高の621円水準でカイ気配となっている。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高221億6900万円(前年同期比6.8%増)、営業利益8億3200万円(同10.4%増)と2ケタ営業増益となり、通期予想に対する進捗率が87%となったことが好感されている。夏の猛暑や秋口以降の比較的高い気温の継続などを背景に、主力のペットボトル飲料を含めた食料品を中心に順調に販売を伸ばした。また、各種コストの抑制や水道光熱費などの低減効果も寄与した。なお、24年2月期通期業績予想は、売上高285億円(前期比4.7%増)、営業利益9億6000万円(同19.8%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、24年2月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これも好材料視されている。毎年2月末時点で5単元(500株)以上を保有する株主を対象に、自社店舗で利用できる優待券8000円分、またはPBのミネラルウォーター(500ミリリットル24本入×4箱)のいずれか1つを贈呈する。
●ストップ高銘柄
ピクセラ <6731> 620円 +100 円 (+19.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
ディップ <2379> 2,535円 -700 円 (-21.6%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース