【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:AIメカ、ペプドリ、ベネ・ワン
AIメカ <日足> 「株探」多機能チャートより
AIメカテック<6227>が急反発しストップ高の5430円に買われている。21日の取引終了後、海外大手半導体関連メーカーからウエハーハンドリングシステムの大口受注を獲得したと発表したことが好感されている。受注金額は約28億円で、25年6月期に売り上げ計上を予定する。なお、同件による24年6月期業績への影響はないとしている。
■スバル興業 <9632> 14,500円 +1,360 円 (+10.4%) 11:30現在
21日に発表した「1→5の株式分割を実施」が買い材料。
24年1月31日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施。
21日に発表した「太陽光発電設備のテス東北を子会社化」が買い材料。
太陽光発電設備の設置工事・機器販売を手掛けるテス東北の株式を取得し子会社化する。取得価額は4.5億円。
■ペプチドリーム <4587> 1,348円 +117 円 (+9.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
ペプチドリーム<4587>が大幅続伸。同社はこの日、子会社PDRファーマが放射性医薬品の開発ベンチャー、リンクメッド(千葉市稲毛区)との間で、悪性脳腫瘍に対する放射性医薬品候補化合物「64Cu-ATSM」の国内での臨床開発・承認申請・商業化に関する戦略的パートナーシップに合意したと発表。これが買い材料視されている。リンクメッドが同化合物の開発を行い、PDRファーマが国内での承認申請や商業化に向けた準備を進める。今後の開発・商業化に必要となるコストや製品上市後に得られる収益については両社間で分配する。
■藤田観光 <9722> 5,250円 +375 円 (+7.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
21日に業績修正を発表。「今期経常を30%上方修正」が好感された。
藤田観光 <9722> [東証P] が12月21日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年12月期の連結経常損益を従来予想の53億円の黒字→69億円の黒字(前期は44.6億円の赤字)に30.2%上方修正した。
⇒⇒藤田観光の詳しい業績推移表を見る
■ベネフィット・ワン <2412> 2,122円 +122 円 (+6.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
ベネフィット・ワン<2412>が大幅高で3連騰。21日の取引終了後、第一生命ホールディングス<8750>がベネ・ワンに対するTOB(株式公開買い付け)価格を2123円とすると発表した。エムスリー<2413>によるTOB価格1600円を上回る。ベネ・ワンに対しては、第一生命HDのTOB価格を意識した買いが入り、2123円を上回る場面もあった。第一生命HDは7日、ベネ・ワンに対して1株1800円以上でTOBを開始する予定だと発表していた。TOBはベネ・ワンの親会社であるパソナグループ<2168>の同意が得られれば2024年1月中旬にも開始する予定。買付予定数の下限は2461万6600株とし、上限は設定せず、非公開化を目的とする提案内容。TOBが成立した場合は所定の手続きを経て、ベネ・ワンは上場廃止となる可能性がある。
■九州FG <7180> 786.9円 +39 円 (+5.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
九州フィナンシャルグループ<7180>が大幅高。富山第一銀行<7184>や山陰合同銀行<8381>といった地銀株が総じて高く、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクがそろって上昇している。日銀が22日、10月の金融政策決定会合の議事要旨を公表した。イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用の再柔軟化を決めた会合のなかで、1人の委員から「今回の対応や7月の柔軟化が、出口へつながり得る点を強く否定すべきではない」との発言。また、別のある委員からは「将来の出口を念頭に、金利の存在する世界への準備に向けた市場への情報発信を進めることが重要」と発言があったことが明らかとなった。債券市場では今回の議事要旨についてタカ派的との受け止めが広がっているもようで、債券先物は売られ国内の長期金利に上昇圧力が掛かっている。株式市場でも、マイナス金利政策の早期解除観測を広げる形となり、収益改善を期待した買いが銀行セクターを押し上げたようだ。
■TPR <6463> 1,620円 +65 円 (+4.2%) 11:30現在
TPR<6463>が反発。21日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表。これが好感されている。現行では保有株数に応じてお米券を3~10キログラム分贈呈している。今回の制度拡充では新たに保有期間の条件を加え、保有株数と保有期間に応じてお米券を3~15キログラム分贈呈する。2024年3月から実施する。
■日機装 <6376> 990円 +38 円 (+4.0%) 11:30現在
日機装<6376>が反発。21日取引終了後に23年12月期業績予想の修正を発表。売上高を1900億円から1923億円(前期比8.6%増)へ、営業利益を40億円から43億円(同87.4%減)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。為替の円安など足もとの事業環境と各事業の業績動向を踏まえた。純利益見通しについては従来予想を据え置いた。あわせて、年間配当予想を25円から27円50銭(前期25円)に増額修正した。
■山崎製パン <2212> 3,249円 +106 円 (+3.4%) 11:30現在
山崎製パン<2212>が急動意、寄り付きカイ気配で始まる人気で3日ぶりに大きく切り返す展開となっている。脱コロナに伴う外出機会の増加で消費者のコンビニエンスストアなどでの商品購入機会が増えていることに加え、食パンや洋菓子など製品値上げ効果も発現し、業績は会社側の想定を上回って好調な推移を示している。21日取引終了後、23年12月期業績の上方修正を発表、営業利益は340億円から395億円(前期比79%増)に大幅増額しており、これを評価する形で投資資金が流入している。7期ぶり大幅ピーク利益更新となる見通し。
■小田急電鉄 <9007> 2,236円 +57.5 円 (+2.6%) 11:30現在
小田急電鉄<9007>が続伸している。21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を600万株(発行済み株数の1.64%)、または150億円としており、取得期間は12月25日から31日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るためとしており、立会外買付取引を含む市場買い付けにより取得するとしている。同時に、住宅や商業施設、ホテルなどの企画・設計・運営を行う100%子会社UDSの全株式を、24年4月1日をメドに野村不動産ホールディングス<3231>に譲渡すると発表した。譲渡価額は非開示で、売却益約180億円は25年3月期第1四半期に特別利益として計上される予定。なお、24年3月期業績への影響はないとしている。
■コラボス <3908> 393円 +80 円 (+25.6%) ストップ高 11:30現在
コラボス<3908>がストップ高まで買われた。同社は21日取引終了後、独自の人工知能(AI)マーケティングシステム「UZ(ウズ)」の提供を開始したと発表しており、これが材料視されているようだ。このシステムは、コールセンターの通話録音データとして蓄積されるVOC(顧客の声)から顧客ニーズを可視化するとともに、顧客の興味・関心をAIで解析し、高い訴求効果が見込める「興味関心キーワード」を抽出。チャットGPTと連携させることで、抽出した「興味関心キーワード」をもとに、簡単にさまざまな例文が作成可能になり、効果的なVOC分析やマーケティング施策が実施できるという。
■アクモス <6888> 459円 +80 円 (+21.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
アクモス<6888>はカイ気配。システム開発やネットワーク構築及び保守などITソリューション事業を主力展開する。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込み業績は好調に推移している。24年6月期は営業利益段階で前期比9%増の7億1000万円と増益が続く見通しだが、株主還元にも積極的。21日取引終了後、今期の年間配当を従来計画の14円から10円の大幅増額となる24円(前期は13円)とすることを発表した。これがサプライズ材料となった。配当利回りは前日終値換算で6.3%に達する。また、システム受託開発などを手掛けるプライムシステムデザイン(東京都中野区)の株式を取得し子会社化することも同日に発表、これも株価を刺激する材料となっている。
■Welby <4438> 603円 +100 円 (+19.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
Welby<4438>はカイ気配スタート。21日の取引終了後、子会社Welbyヘルスケアソリューションズとともに、日本生命保険(大阪市中央区)との間で業務提携に関する基本合意書を締結すると発表。これを好感した買いが膨らんでいる。あわせて、Welbyヘルスケアソリューションズが日本生命に対して第三者割当増資を実施し、資本提携を行う。パーソナル・ヘルス・レコード(PHR)を用いた地域医療機関連携やネットワーク構築を発展させ、未病・予防から医療現場に至る生活習慣病領域での事業展開を目指す。
■ウェッジHD <2388> 117円 +17 円 (+17.0%) 11:30現在
ウェッジホールディングス<2388>が急伸。この日朝方、これまで非開示としていた24年9月期業績予想について売上高6億6000万円(前期比13.7%減)、最終損益2億円の黒字(前期5億1300万円の赤字)と発表。最終黒字に浮上する見通しを示したことが好感され買われている。事業状況の精査ができたため。売上高については前期実績と現在の足もとの受注状況、今期の受注予想などを総合的に勘案し、前期を下回る見通しになったという。
■HOUSEI <5035> 561円 +80 円 (+16.6%) ストップ高 11:30現在
HOUSEI<5035>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の561円に買われた。21日の取引終了後、中国の連結子会社がソフトウェア開発やシステムコンサルティング事業を展開する中国の璞華科技から、同国内の金融業界向け情報システム事業を譲り受けることとなったと発表。将来的な収益貢献を見込んだ買いが集まったようだ。金融分野のITエンジニアを受け入れるほか、ローコード開発プラットフォームや基金投資管理プラットフォームなど競争力のある製品を取得。日本市場での販売も目指し、経営資源の有効活用を通じグループの一層の事業拡大につなげる。取得価格は約4億1300万円。
■アサカ理研 <5724> 1,088円 +150 円 (+16.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
アサカ理研<5724>はカイ気配。同社は21日の取引終了後、トヨタ自動車<7203>とパナソニック ホールディングス<6752>の合弁会社で車載用電池の開発・製造・販売などを手掛けるプライムプラネットエナジー&ソリューションズとの間で、リチウムイオン二次電池のリサイクル技術を活用し資源を回収することを目的とした共同開発契約を締結したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。リチウムイオン二次電池の工場発生端材及び廃リチウムイオン二次電池を原料としたリサイクルプロセスを共同で開発。二酸化炭素排出量の削減につなげる。
●ストップ高銘柄
ジェイック <7073> 3,025円 +503 円 (+19.9%) ストップ高 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
ピクセラ <6731> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
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