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【市況】東京株式(前引け)=反発、米株高支えに一時200円超高も円高で伸び悩む

 22日前引けの日経平均株価は前営業日比64円42銭高の3万3204円89銭と反発した。前場のプライム市場の売買高概算は6億1308万株、売買代金概算は1兆6902億円、値上がり銘柄数は1329、対して値下がり銘柄数は284、変わらずは46銘柄だった。

 21日の米株式市場で、NYダウは前日比322.35ドル高の3万7404.35ドルと反発した。7~9月期の米国の実質国内総生産(GDP)確報値とともに公表された個人消費支出(PCE)物価指数が前回から下方修正されたことが、市場の早期の利下げ観測をサポートした。東京市場では米国株の上昇を受けた買い戻しが先行し、上げ幅は一時200円を超えた。この日、日銀が公表した10月の金融政策決定会合の議事要旨がタカ派的と受け止められ、早期の政策修正による収益環境の改善を見込んだ買いが銀行株に集まった。一方、外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=141円台後半までドル安・円高方向に振れ、輸出関連株の上値を圧迫した。

 個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が上昇。信越化学工業<4063>や資生堂<4911>、小田急電鉄<9007>が買われ、日本郵政<6178>、川崎汽船<9107>、スズキ<7269>が水準を切り上げた。山崎製パン<2212>が堅調で、ベネフィット・ワン<2412>とパソナグループ<2168>、ペプチドリーム<4587>が大幅高となった。

 半面、ソシオネクスト<6526>やSCREENホールディングス<7735>、レーザーテック<6920>といった半導体関連の一角が冴えない動きとなり、トヨタ自動車<7203>とデンソー<6902>、コマツ<6301>、SMC<6273>が軟調。三井不動産<8801>やファーストリテイリング<9983>、サイバーエージェント<4751>が安く、サイボウズ<4776>とアシックス<7936>が大きく水準を切り下げた。日本取引所グループ<8697>や味の素<2802>も安い。

出所:MINKABU PRESS

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