【市況】東京株式(前引け)=反発、米株高好感も買い一巡後は伸び悩む
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は終始買いが優勢。前週末の米国株市場でハイテク株中心にリスク選好の地合いとなり主要株価指数が揃って大幅高となったことを受け、投資家のセンチメントが強気に傾いた。米国ではFRBによる金融引き締めへの警戒感が後退するなか高PERのグロース株などが買い戻され、全体相場の押し上げに寄与した。これを引き継いで東京市場でもハイテクを中心とするグロース株に資金が還流している。ただ、上値では戻り売り圧力も観測された。日経平均は一時300円以上の上昇をみせ3万2900円台まで水準を切り上げたものの、その後は目先筋の利益確定売りで伸び悩んでいる。
個別では東京エレクトロン<8035>が商いを伴い高いほか、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>など半導体製造装置の主力が買われた。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。任天堂<7974>が上値追い、TDK<6762>なども買いが優勢だった。住友ゴム工業<5110>が活況高。半面、資生堂<4911>がストップ安に売り込まれた。川崎汽船<9107>なども安く、三菱重工業<7011>も値を下げた。ホソカワミクロン<6277>が急落、ゲオホールディングス<2681>、イーレックス<9517>なども大幅安。
出所:MINKABU PRESS