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【特集】あのスター銘柄を10年以上前に有望と見極めたP/LとB/Sの数字

すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 MaCDOさんの場合-第2回

登場する銘柄
エムスリー<2413>

編集・構成/真弓重孝、取材/高山英聖(株探編集部)

■MaCDOさん(50代・男性・兼業投資家)のプロフィール:
1993年にJR東日本のIPO(新規株式公開)に申し込んだのをきっかけに株式投資を始め、2000年頃から本格的に取り組み始める。個別株投資では、配当重視で銘柄を選び、その一環で2000年代半ば以降、アメ株とタイ株もポートフォリオに加えていく。長期分散投資が軸で、日本株の足元の保有銘柄は50ほどになる。大学教員で会計分野に詳しい。「株探-個人投資家大調査-2023春」の回答者で、投資スタイルは「バリュー重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。

第1回記事「配当を軸に銘柄を選んでいるのに、大化け株もゲットする技」を読む

コロナ暴落後の反発相場で、投資家の期待を大きく集めたスター銘柄の1つが、医療業界の情報プラットフォーマーのエムスリー<2413>だ。直近10年間の年平均成長率(CAGR)は売上高、営業利益ともに20%を超える高成長企業だ。

今回登場のMaCDOさん(ハンドルネーム、以下マックさん)は、エムスリーの成長性に期待して2010年頃から同社株を保有している。前回触れたように、配当収入が安定しそうな企業に注目して投資したら、株価が大化けした銘柄の1つだ。

前回は、事業の潜在的な成長力に注目して投資したものだが、エムスリー株では成長力とともに、P/L(損益計算書)やB/S(貸借対照表)といった定量面の分析を加えて、その可能性に確信を持ったと言う。今回は、その中身について見ていこう。

定量面では「収益性」「配当金」「借入金」をチェック

エムスリー<2413>の取得単価は315円(分割調整後)で、足元の株価は3155円とテンバガーを達成している。現在は4000株を保有し、含み益は1000万円以上、年間の配当収入は7万6000円となっている。

■エムスリーの月足チャート(2004年9月~)
【タイトル】

P/LおよびB/Sを確認するときの軸は、定性面を見るときと同じように、安定して成長する企業だと思えるかどうかにある。

主に見るのが、売上高営業利益率、1株当たり配当金、有利子負債の3つ。マックさんが大学教員として財務諸表を分析してきた経験を基に独自の見方をする。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



 

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