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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):トリドール、Eインフィニ、レーザーテク

トリドール <日足> 「株探」多機能チャートより
■トリドール <3397>  2,765円  +12 円 (+0.4%)  本日終値
 トリドールホールディングス<3397>は全体軟調相場のなか堅調。5日の取引終了後、英国のレストラン運営会社フルハムショアを買収すると発表。今後の海外事業への成長期待が株価を下支えしたようだ。買収総額は約9340万ポンド(約151億3000万円)。英国子会社を通じ、外食産業に特化した欧州投資ファンドのキャプデシア・グループとともに買収手続きを行う。24年3月期第2四半期までに買収を完了させる見通し。23年3月期業績への影響はない。

■アースインフィニティ <7692>  1,689円  +7 円 (+0.4%)  本日終値
 アースインフィニティ<7692>が3日続伸した。東京証券取引所が、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする信用取引の臨時措置を6日売買分から解除すると発表した。取引負担の減少から短期資金の流入が再び活発化するとの思惑をもとにした買いが入ったようだ。日本証券金融も、同日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。

■レーザーテック <6920>  21,520円  -1,110 円 (-4.9%)  本日終値
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など大手半導体製造装置メーカーや、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SUMCO<3436>といった半導体関連株が総じて軟調な動き。前日の米国株市場ではハイテク系グロース株への売りが止まず、ナスダック総合株価指数は3日続落したが、ここナスダック指数の下落率を上回って下値を模索する展開となっているのが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)だ。前日までの3営業日で4.5%水準を切り下げ、一時25日移動平均線を下回る場面があった。東京市場でも米株市場の地合いを受けて、半導体セクターには足もと向かい風の強い状況にある。

■不二越 <6474>  3,700円  -160 円 (-4.2%)  本日終値
 不二越<6474>が続落した。5日の取引終了後、23年11月期第1四半期(22年12月~23年2月)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比6.9%減の22億1600万円だった。通期計画に対する進捗率は約18%にとどまっており、嫌気されたようだ。売上高は同9.7%増の658億2500万円だった。機械工具事業は電機・電子分野やEV(電気自動車)関連でのロボットの拡販などにより増収増益となった。一方、部品事業では自動車・建設機械分野の一部で生産調整の影響があったほか、原材料・エネルギー価格の高騰などの影響を大きく受けたことにより営業減益となった。

■ユー・エス・エス <4732>  2,193円  -49 円 (-2.2%)  本日終値
 ユー・エス・エス<4732>が3日続落した。5日の取引終了後、23年3月期第4四半期(1~3月)の中古車オークション実績(速報)を発表した。成約台数は前年同期比4.3%増となったが、前年比の伸び率は22年10~12月期の5.5%に比べ鈍化した。また23年1~3月期の成約率は58.2%と、前年同期(65.3%)と比べて悪化した。出品台数が増加する一方で、成約率は低水準となっており、中古車市場の需給環境と今後の事業への影響を懸念した売りが膨らんだようだ。23年3月期の通期では、成約台数は前の期比4.3%増、成約率は63.0%(前の期は65.4%)となった。

■セリア <2782>  2,501円  -55 円 (-2.2%)  本日終値
 セリア<2782>が3日続落し、年初来安値を更新した。5日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高を嫌気した売りが出たようだ。全社売上高は前年同月比2.1%増となったが、既存店の売上高は同2.3%減となった。既存店の減収は3カ月連続。既存店の客数と客単価も前年同月を下回った。

■ジンズホールディングス <3046>  3,475円  -25 円 (-0.7%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>は冴えない動き。5日の取引終了後に発表した3月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比1.8%増と2カ月連続で前年実績を上回ったものの、全般安もあって好反応は限定的のようだ。3月は花粉の飛散量が前年と比べて増加したことなどにより、1月26日からリニューアル販売している花粉・乾燥対策メガネ「JINS PROTECT」の売り上げが伸長した。また、「あったらいいなを、子にも親にも」をコンセプトに、3月9日にデザイン、品質、価格を刷新した「KIDS&JUNIOR」が好評を博したことも寄与した。なお、全店売上高は同3.3%増だった。

■楽天グループ <4755>  621円  -4 円 (-0.6%)  本日終値
 楽天グループ<4755>が反落。同グループの子会社で21日に東証プライム市場に株式上場(IPO)する予定の楽天銀行<5838>の公開価格の仮条件は、5日に1300~1400円で決まり、上場承認時の想定仮条件(1630~1960円)から大幅に引き下げられた。楽天グループは楽天銀行のIPOに際して保有する約5395万株の株式を売り出す予定だが、公開価格の仮条件が引き下げられたことで、同グループが得る株式売却益も当初想定から大幅に減少する見込みとなった。これを警戒して、楽天グループの株価は軟調に推移している。楽天銀行の公開価格は13日に決まる予定だ。

■赤阪鐵工所 <6022>  2,160円  +400 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 赤阪鐵工所 <6022> [東証S]がストップ高。5日に発表した「ジャパンエンと技術提携」が買い材料。
 ジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]と次世代燃料を使用可能なUEエンジンの開発で技術提携。

■サイバーステップ <3810>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 サイバーステップ<3810>がストップ高。この日、完全新作ゲーム「テラビット」のPC/Steam版の正式リリース日が4月20日に決定したと発表。これを手掛かり材料とした買いが入った。テラビットは仮想世界のなかでオリジナルのゲーム空間を制作し、プレーヤー同士が互いのゲーム空間で遊ぶことができるというもの。会社側ではスマートフォンや「ニンテンドースイッチ」、「プレイステーション」などのプラットフォームでも順次リリースする予定としている。

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