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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):スマレジ、西松屋チェ、武田

スマレジ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンエー <2659>  4,335円  +325 円 (+8.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 サンエー<2659>は切り返し急。5日の取引終了後に24年2月期業績予想を発表し、売上高を前期比4.1%増の2222億200万円、営業利益を同4.4%増の116億8300万円とした。前期に続き増収増益となる見通しを示しており、これを好感した買いが集まっている。同時に発表した23年2月期決算は、売上高が前の期比4.5%増の2135億2200万円、営業利益が同34.4%増の111億9000万円だった。ワンランクアップ商品や沖縄県産品などの販売強化が奏功したほか、外出機会の増加に伴い衣料品や外食が前年を上回って推移し、全体業績を押し上げた。年間配当は従来予想の60円から74円(前の期60円)に増額した。今期も74円を見込んでいる。

■壱番屋 <7630>  5,130円  +195 円 (+4.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 壱番屋<7630>が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。5日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比13.4%増の28億8000万円の見通し。これまでの中期経営計画で示した目標値を下回るものの、増益計画となったことを評価した買いが入ったようだ。売上高は同9.8%増の530億円を見込む。既存店の売上高は同6.0%増を予想。年間配当は前期と横ばいの80円を予定する。あわせて取得総数2万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.06%)、取得総額1億3000万円を上限とする自社株買いの実施も発表した。

■スマレジ <4431>  2,825円  +85 円 (+3.1%)  本日終値
 スマレジ<4431>が3日ぶりに反発した。5日の取引終了後、タブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の3月度の登録店舗数について発表した。登録店舗数の合計は前月比で1532店舗増加し、12万5392店舗となった。導入拡大が継続しており、好感されたようだ。無料プランの合計は1069店舗増加の9万6519店舗。有料プランの合計は463店舗増加の2万8873店舗となった。

■藤商事 <6257>  1,491円  +39 円 (+2.7%)  本日終値
 藤商事<6257>が3日ぶりに反発した。この日、同社グループのスマートパチンコ第1弾「e RAVE 覚聖ループ」に関し、6日付で指定試験機関から型式試験の適合通知を受けたと発表。業績へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。発売開始時期を巡っては、各都道府県公安委員会の検定手続きを経たうえで、市場動向を注視し最適なタイミングで市場投入するとしている。

■西松屋チェーン <7545>  1,623円  +37 円 (+2.3%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が全般地合い悪のなか逆行高。前日に大陰線で下回った25日移動平均線を再び上回ってきた。同社が5日取引終了後に発表した24年2月期の業績予想は、売上高が前期比6%増の1800億円、営業利益は同24%増の136億300万円と増収増益を見込み、過去最高利益更新となる見通し。23年2月期は減益決算となったものの、今期は再び高成長路線に復帰する見込みで、これを好感する買いを引き寄せた。また、株主還元も強化し、発行済み株式数の0.38%にあたる22万9000株、金額ベースで3億円を上限とする自社株買いを実施することも併せて発表しており、これも買いを助長している。

■トプコン <7732>  1,777円  +35 円 (+2.0%)  本日終値
 トプコン<7732>が3日ぶりに反発した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日、同社のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価も3470円(従来は2090円)に増額している。米国においては建機需要が拡大傾向にある一方、住宅関連需要の変動による同社の事業への影響は低下しており、安定成長性が従来以上に高まると予想。アイケア事業ではハイエンド向けを得意としており、競争環境は厳しいものではないとしたうえで、経営の変化により外部環境の変動への対応力も改善しているとの見方を示した。同証券はトプコンの24年3月期の営業利益予想を170億円から214億円に修正した。

■武田薬品工業 <4502>  4,397円  +82 円 (+1.9%)  本日終値
 武田薬品工業<4502>、アステラス製薬<4503>、エーザイ<4523>など大手医薬品株が高い。米国ではリセッション懸念が高まるなか、景気敏感株やハイテク株への売りが目立つが、一方でディフェンシブセクターに資金シフトの動きがみられ、関連銘柄には上値を指向する銘柄も少なくない。東京市場でも目先リスク回避ムードが強まっているが、景気の影響を受けにくい製薬メーカーは相対的に強さを発揮している。また、武田は配当利回りが4%を超えており、高配当利回り株としての側面でも優位性がある。

■味の素 <2802>  4,662円  +74 円 (+1.6%)  本日終値
 味の素<2802>、キユーピー<2809>など食品株が全般下げ相場のなかで強さを発揮している。世界的にインフレ警戒感が高まる一方、景気減速に対する懸念も膨らむ状況にある。日本国内でも企業の経営コスト上昇に対して、サービスや物販など製品価格への転嫁が間に合わず、業績悪化が警戒される状況にある。そのなか、食品セクターは一斉に値上げに踏み切る動きで、なおかつ消費者離れが起きにくく業績面への不安が少ない。今年度も食品メーカー各社は足並みを揃え値上げを続けるとの見方が強い。4月も値上げラッシュが見込まれ、味の素やキユーピーもその一角で、株式市場ではインフレ環境に強い投資対象として投資家の視線が向かっている。

■花王 <4452>  5,269円  +51 円 (+1.0%)  本日終値
 花王<4452>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は5日、同社株の「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を6000円から6200円に引き上げた。23年12月期の連結営業利益予想は1280億円(会社計画1200億円)と予想。日本の日用品の売上計画である前期比0.8%増はやや保守的な印象とし、ネガティブな影響がある円安や原料高は落ち着き始めており、株価の割安さが見直されるとみている。紙おむつ事業の構造改革が発表されれば24年12月期以降の業績のアップサイドもカタリスト(触媒)になる、と予想している。

■アルゴグラフィックス <7595>  3,550円  +25 円 (+0.7%)  本日終値
 アルゴグラフィックス<7595>は後場に切り返した。午後1時、23年3月期の連結業績について、純利益これまでの計画の46億6000万円から54億円(前の期比19.5%増)に上振れて着地したようだと発表した。期末配当予想の増額修正も公表しており、買いを誘う要因となったようだ。売上高は525億円(同13.7%増)と、従来の計画の487億円を上回ったようだという。自動車・半導体業界の堅調な投資意欲が寄与した。また、これまで33円としていた期末配当予想を40円(前期末比7円増配)に見直した。年間では73円(前期比10円増配)の予定となる。

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