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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、米景気の先行き懸念で売り優勢 (4月6日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27589.14
高値  27609.86(09:00)
安値  27427.66(14:27)
大引け 27472.63(前日比 -340.63 、 -1.22% )

売買高  11億4651万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆8165億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅続落、米景気の先行きに懸念
 2.米経済指標が一段と減速示唆、買い手控え感漂う
 3.値がさの機械株や半導体関連に下げる銘柄目立つ
 4.電力や医薬品の一角は逆行高も全体への影響軽微
 5.取引終盤下げ渋るも全体の8割が値を下げる展開に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比80ドル高と反発した。景気後退懸念が強まるなか、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株が買われた。

 東京市場では、引き続きリスク回避ムードのなか日経平均株価は大きく下値を探る展開となり、2万7000円台前半まで水準を切り下げた。

 6日の東京市場は、前日同様に下値リスクが強く意識される地合いとなった。前日の米国株市場では3月のADP雇用リポートや3月の米ISM非製造業景況感指数がいずれも低調で、米景気先行きに対する警戒感からハイテク株や景気敏感株などへの売りが目立った。ディフェンシブストックが底堅さを発揮したものの、全般買い手控えムードが漂っており、きょうの東京市場も引き続き利食い急ぎの売りが重荷となった。値がさの機械株や半導体主力株に値を下げるものが目立つ。電力株や医薬品株の一角が逆行高をみせたが、全体指数への貢献はあまりみられなかった。取引終盤は日経平均がやや下げ渋ったものの、プライム上場銘柄の8割が下落する売り圧力の強い展開を強いられた。

 個別では、2000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが株価は大幅安となり、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連は総じて軟調。キーエンス<6861>、SMC<6273>といった値がさの機械株も売られた。日本郵船<9101>など海運株や日本製鉄<5401>など鉄鋼株も安い。HEROZ<4382>が大幅安となったほか、TOKYO BASE<3415>の下げも目立つ。サムコ<6387>、安永<7271>も大きく売りに押された。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が底堅く、武田薬品工業<4502>、アステラス製薬<4503>など医薬品関連が買われた。東京電力ホールディングス<9501>をはじめ電力株は軒並み高。GSIクレオス<8101>が急騰、サンエー<2659>も値を飛ばした。オーバル<7727>が物色人気。JCRファーマ<4552>が高く、キッコーマン<2801>も上値を追った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はキッコマン <2801>、テルモ <4543>、アステラス <4503>、エーザイ <4523>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約26円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ダイキン <6367>、ファストリ <9983>、信越化 <4063>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約184円。

 東証33業種のうち上昇は電気・ガス業、医薬品、食料品の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)不動産業、(3)保険業、(4)パルプ・紙、(5)その他金融業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)機械、(2)海運業、(3)電気機器、(4)鉄鋼、(5)金属製品。

■個別材料株

△サンエー <2659> [東証P]
 24年2月期増収増益見通しを好感。
△大戸屋HD <2705> [東証S]
 3月度の月次売上高を好感。
△かっこ <4166> [東証G]
 不正注文検知サービスを「カメラのキタムラ」が導入。
△武田 <4502> [東証P]
 米景気懸念でディフェンシブセクターに資金シフトの動き。
△赤阪鉄 <6022> [東証S]
 ジャパンエン <6016> [東証S]との連携強化を材料視。
△ネクスG <6634> [東証S]
 中期経営計画を材料視。
△日本アビオ <6946> [東証S]
 中台・中東情勢の緊迫化を受け防衛関連の一角に資金流入。
△西松屋チェ <7545> [東証P]
 24年2月期は大幅営業増益。
△壱番屋 <7630> [東証P]
 24年2月期の最終増益計画を評価。
△クレオス <8101> [東証P]
 サウジアラムコに「ナノテクト」採用決定。

▼ダイセキS <1712> [東証P]
 スタンダード市場に市場区分を変更へ。
▼不二越 <6474> [東証P]
 第1四半期最終減益と低調な進捗率を嫌気。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)クレオス <8101>、(2)サンエー <2659>、(3)ダイコク電 <6430>、(4)オーバル <7727>、(5)広済堂HD <7868>、(6)壱番屋 <7630>、(7)JCRファ <4552>、(8)Dmミックス <7354>、(9)マースGHD <6419>、(10)トビラシステ <4441>。
 値下がり率上位10傑は(1)HEROZ <4382>、(2)T-BASE <3415>、(3)ダイセキS <1712>、(4)ダイセキ <9793>、(5)技研製 <6289>、(6)サムコ <6387>、(7)三協立山 <5932>、(8)安永 <7271>、(9)中部鋼鈑 <5461>、(10)ブレクスルー <2464>。

【大引け】

 日経平均は前日比340.63円(1.22%)安の2万7472.63円。TOPIXは前日比22.56(1.14%)安の1961.28。出来高は概算で11億4651万株。東証プライムの値上がり銘柄数は303、値下がり銘柄数は1476となった。東証マザーズ指数は733.83ポイント(4.82ポイント安)。

[2023年4月6日]


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