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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):寿スピリッツ、HUグループ、しまむら

寿スピリッツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■寿スピリッツ <2222>  7,750円  +230 円 (+3.1%)  本日終値
 寿スピリッツ<2222>が3連騰、全体相場は総じて売りに押されるなか同社株の強さが目を引く展開にある。中国政府がこれまでのゼロコロナ政策を大きく転換し、行動規制を漸次緩める動きをみせていることで、日本のインバウンド需要が増幅されるとの見方が追い風となっている。同社は観光土産用菓子のトップで地域限定の菓子を販売するグループ会社を数多く擁している。首都圏で洋菓子を展開する「シュクレイ」や北海道に拠点を置く「ケイシイシイ」が主力で収益貢献度が高い。業績は23年3月期上期(22年4~9月)の営業利益が28億3000万円(前年同期は14億1800万円の赤字)と大幅黒字に転換しており、実態も様変わりしている。通期の営業利益は前期比4.4倍の61億4000万円を計画するが、増額修正含みとの見方が強まっている。

■ハイデイ日高 <7611>  1,956円  +42 円 (+2.2%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が3日続伸。28日付の日本経済新聞朝刊が「ハイデイ日高の2022年3~11月期は単独営業損益が1億円強の黒字(前年同期は30億円の赤字)となったことが分かった」と報じた。3~11月期としては3期ぶりの黒字になるといい、これを好感した買いが集まったようだ。報道によると、客足の復調とともに主力の「日高屋」で約9割の商品を5%程度値上げしたことも、利益確保につながったという。同社は2023年1月6日に23年2月期第3四半期決算の開示を予定している。

■HUグループ <4544>  2,892円  +62 円 (+2.2%)  本日終値
 H.U.グループホールディングス<4544>が5日続伸。28日、同社傘下の富士レビオ・ホールディングスが開発中のアルツハイマー病の血液検査試薬について、早ければ2023年にも米国で承認申請することを目指すと一部で報じられた。これが株価の支えとなったようだ。報道によると、開発中の血液検査試薬は人体への負担軽減や費用の削減が期待できるという。

■しまむら <8227>  12,850円  +270 円 (+2.2%)  本日終値
 しまむら<8227>が反発。大和証券は27日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。目標株価は1万3500円から1万6500円に見直した。同社の第3四半期(2~11月)累計の連結営業利益は前年同期比14.9%増、第3四半期のみでも同16.2%増とポジティブな決算となった。23年2月期は前期比5.3%増の520億5800万円が計画されているが、同証券では570億円への上振れを予想している。新価格帯への移行により単価が上昇したことも寄与する。これに伴い、同証券ではレーティングを見直している。

■ジーエヌアイグループ <2160>  1,234円  +23 円 (+1.9%)  本日終値
 ジーエヌアイグループ<2160>が続伸。27日の取引終了後、医薬品開発を手掛ける連結子会社の北京コンチネントを米カタリスト・バイオサイエンシズ<CBIO>の連結子会社にするとともに、カタリスト社をジーエヌアイの連結子会社化すると発表しており、好材料視された。同取引により、北京コンチネントの事業自体には影響を与えず、引き続きジーエヌアイの連結子会社となる。また、カタリスト社は米ナスダック市場に上場していることから、北京コンチネントは今後、カタリスト社を通じて同市場での資金調達が可能になり、米国市場向けの研究・開発を加速するとともに、米国市場における事業を展開する足場を築く第1歩を踏み出すことができるとしている。

■アスクル <2678>  1,723円  +31 円 (+1.8%)  本日終値
 アスクル<2678>が反発。27日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次業績で単体売上高が前年同月比6.8%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好材料視された。主力のBtoB事業は同12.8%増となった。前年同月に比べて平日が1日多かった影響もあり、単月の売上高は過去最高を更新した。一方、LOHACO事業は前期の販促の影響やキャンペーン変更、海外需要向け売り上げの減少などで同25.1%減となった。

■フジクラ <5803>  1,007円  +12 円 (+1.2%)  本日終値
 フジクラ<5803>は反発。水戸証券は27日、同社株のレーティングを「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は1220円から1400円に見直した。第2四半期(4~9月)累計の連結営業利益は前年同期比89.6%増の352億5200万円だった。円安に加え、情報通信ではデータセンターやFTTx(アクセス系ネットワークシステムの形態の総称)向け、エレクトロニクスではスマートフォン向けなどの需要が好調だった。23年3月期の同利益は500億円から685億円(前期比78.9%増)に上方修正されたが、同証券では695億円への上振れを予想。24年3月期の同利益は730億円を見込んでいる。

■三菱重工業 <7011>  5,375円  +60 円 (+1.1%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が地合い悪に抗してプラス圏で推移。また、川崎重工業<7012>、IHI<7013>、東京計器<7721>、興研<7963>など防衛関連株の一角に買いが向かっている。岸田政権では来年度からの5年間で防衛費を43兆円と現行計画の約1.5倍に大幅拡大する方針を明示しており、これにより防衛省との取引額が4600億円前後に達する三菱重をはじめ同関連株に位置付けられる銘柄群の株価を刺激している。防衛費の増額を法人増税などで賄うことについては異論が多いものの、防衛費増強の必要性については国策との認識が浸透しているもようで、世論調査でも支持する層が支持しない層を上回る状況にあり、株式市場でも投資テーマとしてクローズアップされている。

■オリエンタルランド <4661>  19,290円  +140 円 (+0.7%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>は続伸。27日の取引終了後に株式分割を実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。2023年3月31日を基準日として、1株を5株に分割する。株式分割とあわせて、株主優待制度を見直す。株主用パスポート(東京ディズニーランド・シーで利用できる1デーパスポート)の配布基準について、対象となる保有株数を従来の100株以上から500株以上とする。長期保有株主向け優待として、3年以上継続して100株以上を保有する株主を対象に同パスポートを年1枚贈呈することも明らかにした。なお、今期の配当予想に変更はない。

■FPG <7148>  1,099円  +2 円 (+0.2%)  本日終値
 FPG<7148>が高い。27日の取引終了後、米大手不動産アセットマネジメント会社のCIMグループ(カリフォルニア州)と事業推進に関する合意書を締結したと発表しており、好材料視された。CIMグループは、北米都市部の不動産およびインフラ施設を主な対象として、投資・運営・融資事業を展開する企業。今回の合意により、両社は米国不動産案件のソーシングと期中管理で相互協力を推進し、FPGの海外不動産の取り組み拡大に向けて有意義な協力体制を構築するとしている。

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