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【特集】「水素」が7位にランク、INPEXなど企業の取り組みは依然活発<注目テーマ>

TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
★人気テーマ・ベスト10
1  パワー半導体
2  半導体
3  半導体製造装置
4  防衛
5  円高メリット
6  2022年のIPO
7  水素
8  TOPIXコア30
9  ゲーム関連
10  インバウンド

 みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が7位となっている。

 水素社会の実現に向けた企業の取り組みが依然活発だ。INPEX<1605>は15日、自社が保有する新潟県柏崎市東柏崎ガス田平井地区で、「ブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験」の開始に向け、坑井掘削と地上設備建設のための最終投資決定を行ったと発表。この実証試験では同地区に新たに施設を建設し、年間700トンの水素を製造するとしている。

 また、直近では旭化成<3407>が川崎製造所で水素製造用のアルカリ水電解パイロット試験設備に着工したほか、IHI<7013>は水素に関する世界最大級の活動体であるHydrogen Council(水素協議会)に運営会員として参画。ENEOSホールディングス<5020>傘下のENEOSや川崎市、東京都大田区など官民6者は、羽田空港及び周辺地域で水素エネルギー活用の可能性を探る調査を始めた。

 水素が注目される背景には、利用時に二酸化炭素(CO2)を排出しないため環境対策に役立つことに加え、さまざまな資源からつくることができエネルギー供給・調達リスクの低減につながることが挙げられる。7日には日本に駐在する各国の外交官らが福島県浪江町にある水素製造施設「福島水素エネルギー研究フィールド」を視察するなど関心は世界的に高く、株式市場でも息の長い物色テーマになりそうだ。

出所:MINKABU PRESS

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