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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、ウインテスト、アルファクス

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  36,700円  -860 円 (-2.3%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が軟調。半導体製造装置の米ラムリサーチ<LRCX>が米国時間19日取引終了後、第1四半期(7~9月期)の決算を発表。売上高や1株利益が予想を上回ったことを受け、発表後の時間外取引で同社株は上昇した。だがその後、同社が23年の売上高について、米政府の半導体製造装置を巡る対中輸出制限の強化により20億~25億ドル減少するとの見通しを示したと伝わったことで、時間外取引での同社の株価は下げに転じた。市場の先行きに対する警戒感から日本市場でも半導体関連株の一角に売りが膨らんだ。アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>なども安い。

■ウインテスト <6721>  115円  +18 円 (+18.6%)  本日終値
 ウインテスト<6721>が続伸。きょう午前9時25分に、日本国内の複数の顧客から量産現場向け装置として、量産用半導体検査装置と検査装置オプションを受注したと発表しており、これが好材料視された。受注金額は約1億円とし、23年6月末及び12月末に売り上げを計上する予定としている。

■アルファクス <3814>  409円  +58 円 (+16.5%) 一時ストップ高   本日終値
 アルファクス・フード・システム<3814>が商い伴い急伸。午前10時45分ごろ、卓上注文端末「デジタルメニューブック」について、すかいらーくグループの「ガスト」など7業態への導入が完了したと発表。発表によると、昨年11月のプレスリリースですかいらーくグループの和食レストラン「夢庵」の全店舗にテーブルオーダーシステムが導入されたことを開示したが、その後デジタルメニューブックの更改プロジェクトに他ベンダーとともに参画し、各業態向け「デジタルメニューブック」が開発されたという。開発された同製品は今年3月から順次拡大し、9月13日をもって「ガスト」など7業態の計2480店舗に展開を完了したとしている。

■ビリングシステム <3623>  1,089円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 ビリングシステム<3623>は急騰。同社はきょう、国民年金保険料のスマートフォン決済サービスによる納付業務を受託したと発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。同社は今回、厚生労働省が公募入札していた「スマートフォンでのクレジットカード等決済代行アプリを利用した国民年金保険料の納付受託業務に係る委託業務 一式」、「第三者型前払式支払手段による国民年金保険料の納付受託業務に係る委託業務 一式」の2案件を落札し、同省と業務委託契約書を締結した。来年2月から取り扱いを開始するという。

■THEグローバル社 <3271>  262円  +24 円 (+10.1%)  本日終値
 THEグローバル社<3271>が上値追い態勢を加速させている。同社は首都圏中心にマンション分譲を主力に手掛けるが、一方で外国人に人気の高い京都を中心にホテル事業を展開していることで、インバウンド関連として物色人気化している。ホテル事業は新型コロナウイルスの影響で苦戦を強いられていたが、水際対策の大幅緩和に伴う訪日外国人観光客の増勢で風向きが変わっている。株価は8月25日につけた年初来高値245円を約2カ月ぶりに上抜いたことで新局面入りの様相をみせている。

■fonfun <2323>  390円  +33 円 (+9.2%) 一時ストップ高   本日終値
 fonfun<2323>が急騰。法人向けリモートメールを主力展開しており、SMS(ショートメッセージサービス)を活用した販促ツールが好調に需要を捉えている。そうしたなか、19日取引終了後にWeb活用の店舗集客支援事業を手掛けるケイビーカンパニー(大阪市浪速区)のSMS送信事業を取得価格1億4500万円で譲受することを発表した。これによる業容拡大期待を材料視する形で投資資金が集中した。株価は底値圏で5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現しており、テクニカル的にも注目度が高まっていた。

■イントラスト <7191>  656円  +51 円 (+8.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 イントラスト<7191>は急騰。19日の取引終了後、23年3月期の単独業績予想について、売上高を62億円から62億3000万円(前期比26.0%増)へ、営業利益を14億5000万円から15億3000万円(同29.2%増)へ、純利益を9億1000万円から9億5500万円(同22.6%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、家賃債務保証の新規契約数が順調に推移したほか、業務委託手数料が想定より抑えられ、業務効率の向上に伴い人件費が抑制されたことも寄与する。あわせて中間・期末各6円50銭の年13円としていた配当予想を中間7円・期末6円50銭の年13円50銭(前期12円)に増額修正すると発表した。

■Kudan <4425>  2,909円  +195 円 (+7.2%)  本日終値
 Kudan<4425>が反発。19日取引終了後、エッジコンピューティング分野で先駆するADLINKと共同で、ロボットOEM向けにKudan SLAMとROSCubeを組み合わせた画像認識技術であるAMR Visual SLAMソリューションの提供を開始したことを発表、これが株価の刺激材料となった。

■Gセキュリ <4417>  8,390円  +380 円 (+4.7%)  本日終値
 グローバルセキュリティエキスパート<4417>は大幅高で4日ぶりに反発。19日の取引終了後、25年3月期に売上高84億円(23年3月期予想54億円)、営業利益15億1200万円(同7億100万円)を目指す中期経営計画を発表しており、これを評価した買いが入った。サイバー攻撃などの脅威に加えDXが加速するなか、旺盛な中堅・中小企業のセキュリティー対策需要を取り込むことに加え、オンライン・オンデマンド配信によるセキュリティー教育コンテンツの拡充や、各事業での自動化/AI化・フレームワーク採用などによる粗利率の向上を図る。

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