【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米株安受けリスク回避の売り優勢 (10月20日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 26981.75
高値 27092.55(14:14)
安値 26872.45(12:40)
大引け 27006.96(前日比 -250.42 、 -0.92% )
売買高 10億4453万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆5453億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、米株軟調受け売り優勢に
2.米金利上昇警戒で一時2万6800円台も後場下げ渋る
3.中国の新型コロナ規制が緩むとの思惑が買いを誘う
4.空運、外食などインバウンド関連の一角が物色人気
5.売買代金は前日上回り、全体の7割近い銘柄が上昇
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比99ドル安と3日ぶりに反落した。米長期金利が14年ぶりの高水準を付けたことをきっかけに目先の利益を確定する売りが優勢となった。
東京市場では、総じて売りに押される展開となり日経平均株価は反落。ただ、後場に入って下げ渋り2万7000円台はキープした。
20日の東京市場は、リスク回避ムードのなか、朝方は日経平均が漸次水準を切り下げる展開を余儀なくされ、一時2万6800円台まで売り込まれる場面があった。前日の米国株市場では米長期金利の上昇を嫌気して主要株指数が軟調な値動きを示し、東京市場もこの流れを引き継いだ。前場は米株価指数先物の弱い動きが投資家心理を冷やしたが、後場に入ると、中国の新型コロナウイルスの規制が緩むとの思惑が押し目買いや買い戻しを誘い日経平均は下げ渋った。空運や鉄道、外食などインバウンド関連の一角が買われ、全体指数の戻りに貢献した。個別株はプライム市場の7割近い銘柄が値を下げた。売買代金は2兆5000億円台で盛り上がりは欠いたものの、前日の水準は上回った。
個別では、東京エレクトロン<8035>が売られ、キーエンス<6861>、信越化学工業<4063>なども安い。ファーストリテイリング<9983>の下げも目立つ。リクルートホールディングス<6098>が冴えず、HOYA<7741>も値を下げた。ベイカレント・コンサルティング<6532>、SMC<6273>なども水準を切り下げた。レオパレス21<8848>はストップ安に売り込まれ、BEENOS<3328>も急落した。GMOペイメントゲートウェイ<3769>も下値を探った。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が高く、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。ダブル・スコープ<6619>が買い優勢、日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など空運株も上昇した。シマノ<7309>も堅調な動き。イントラスト<7191>が値上がり率トップに買われ、イワキポンプ<6237>も値を飛ばした。日本駐車場開発<2353>も物色人気。リブセンス<6054>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、NTTデータ <9613>、KDDI <9433>、テルモ <4543>、日清粉G <2002>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、HOYA <7741>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約120円。うち64円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)鉱業、(3)銀行業、(4)ゴム製品、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)ガラス土石製品、(3)海運業、(4)金属製品、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△fonfun <2323> [東証S]
SMS送信事業買収による業容拡大効果を期待。
△ビリングシス <3623> [東証G]
国民年金のスマホ決済サービスによる納付業務を受託。
△アルファクス <3814> [東証G]
すかいらーくに「デジタルメニューブック」導入完了。
△Kudan <4425> [東証G]
エッジコンピューティング会社と協業で画像認識ソリューション提供。
△イワキポンプ <6237> [東証P]
中間配の増額修正を好感。
△ウインテスト <6721> [東証S]
半導体検査装置の受注獲得。
△日本光電 <6849> [東証P]
円安が寄与し上期業績は計画上振れ。
△イントラスト <7191> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△新生銀 <8303> [東証S]
「SBIが非上場化を本格検討」との報道。
△ウィルソンW <9610> [東証S]
ライトW <4267> [東証G]と業務提携。
▼市光工 <7244> [東証P]
今期経常を一転31%減益に下方修正。
▼東エレク <8035> [東証P]
対中輸出規制で米ラムリサーチが売上高減少を予想。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)イントラスト <7191>、(2)イワキ <6237>、(3)オーイズミ <6428>、(4)日本駐車場 <2353>、(5)日本光電 <6849>、(6)リブセンス <6054>、(7)K&Oエナジ <1663>、(8)シンクロ <3963>、(9)ヤマシン―F <6240>、(10)駒井ハルテク <5915>。
値下がり率上位10傑は(1)レオパレス <8848>、(2)BEENOS <3328>、(3)GMO-PG <3769>、(4)ベイカレント <6532>、(5)オイシックス <3182>、(6)フジクラ <5803>、(7)MSOL <7033>、(8)イーレックス <9517>、(9)SHIFT <3697>、(10)Sansan <4443>。
【大引け】
日経平均は前日比250.42円(0.92%)安の2万7006.96円。TOPIXは前日比9.65(0.51%)安の1895.41。出来高は概算で10億4453万株。東証プライムの値上がり銘柄数は497、値下がり銘柄数は1250となった。東証マザーズ指数は727.75ポイント(4.96ポイント安)。
[2022年10月20日]
株探ニュース