【特集】「ヨウ素」が3位に浮上、核を巡る世界情勢への懸念で思惑<注目テーマ>
TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
1 インバウンド
2 旅行
3 ヨウ素
4 半導体
5 メタバース
6 防衛
7 TOPIXコア30
8 円安メリット
9 グローバルニッチ
10 2022年のIPO
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ヨウ素」が3位に浮上してきた。
ウクライナ情勢を巡りロシアの劣勢が伝えられるなか、戦況打開の一手としてロシアが核兵器を使用するのではないかとの懸念が連日メディアで取りざたされている。他方で東アジアでは、北朝鮮が戦術核の運用に向けたミサイル発射を相次ぎ実施しており、今後核実験を強行するとの観測も出ている。核を巡る国際社会の緊張は日を追うごとに高まりをみせている。
株式市場でもこうした世界情勢への懸念が強まっているが、そのなか思惑的な物色が散見されるようになってきた。ここにきては、投資テーマとしての「ヨウ素」に対する注目度が一気に上昇。放射性物質による甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤に絡み、関心が集まった格好だ。直近、ヨウ素生産を手掛ける伊勢化学工業<4107>やK&Oエナジーグループ<1663>、ヨウ素関連製品を製造販売するマナック・ケミカル・パートナーズ<4360>に物色が向かう場面があった。
このほか、テーマランキングのデータをみると、「放射能対策」「電磁波シールド」への関心も高まっている。ヨウ素関連とあわせて注視しておく必要がありそうだ。
出所:MINKABU PRESS