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【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─重要性高まる医療機器関連を見直す!

株式アドバイザー 北浜流一郎

「重要性高まる医療機器関連を見直す!」

●“一寸先はハプニング”の株式市場で匍匐前進

 もう、あの雄姿を見ることも、「元気ですかーっ!」の声も聞くことはできない。「燃える闘魂」のアントニオ猪木氏が亡くなってしまった。

 マット上だけでなく、マットを下りてからも元気そのものだった猪木氏。長年難病と戦っていたとのことで、あれほど頑健な体躯も病魔には勝てなかったのか思うと、健康の維持がいかに大事であるかを改めて認識させられる。

 あの「元気ですかーっ! 元気があれば何でもできる」の猪木氏の名言は、裏返せば「元気がなければ何もできない」となる。私も改めて心身の健康に注意を払うことにしたが、実は猪木氏の言葉で、私がもう一つ刺激を受けた言葉がある。「一寸先はハプニング」だ。「一寸先は闇」は株式投資でもよく使われ、猪木氏の言葉の意味もこれと似たものだが、株式投資では「一寸先はハプニング」の方がぴったりする。

 実際、株式市場はハプニングの連続だ。ハプニングは不連続に起きるので、対応が非常に困難。そのため、われわれはそれが起きるたびにアタフタさせられる。

 特に、いまは世界的なインフレ進行を抑制すべく各国中央銀行による政策金利の引き上げ競争が起きており、金融政策を巡る情報戦が続いている。

 いまのところ、日本を除く各国中銀の金融政策は引き締め加速のステージにあるものの、いつそれが反転するかは分からない。そのため、われわれは情報戦の中で前後左右を確認するのに必死なのだが、投資の世界では「現在位置に止まる」「前進する」「後退する」、この3つのいずれかを行動として選択しなければならない。そして、私はいま「前進」を選択している。

 といっても、もちろん匍匐(ほふく)前進という進み方になるのだが、それでも「前進」を選択しているのは、米国経済の過熱にやや減速の気配が見られるからだ。

 それはすぐに市場に反映されるものではない。しかし、投資は3~6カ月先を見て行う。これが私のマイルールなので、それに従うことにしているのだ。

●高精度を誇る日本の医療機器の優位性

 こんな状況下、猪木氏の逝去で考えさせられたことがあり、投資銘柄もそれに基づいて選んでみた。

 それが 医療機器関連だ。コロナ禍を経験し、超高齢化社会を迎えたいま、健康とそれを支える医療機器の重要性はこれまでになく高まっていると思うのだ。医療機器は精密この上ないが、特に日本企業の製品は、自動車や設備機械などと並んで高精度を誇り、世界の医療施設に納入されている。

 そこでまずは、 内視鏡のオリンパス <7733> [東証P]だ。同社の消化器内視鏡の世界シェアは実に7割。圧倒的な強みを持っている。それにしては株価はドンドン上がるという形にならないが、いまは調整を脱しつつあるため、まだ拾いどころと見る。

 心臓系疾患に多用されるカテーテルに強いのはテルモ <4543> [東証P]。こちらも株価がどんどん上がるタイプではないものの、いまは戻り歩調。今後、下押す場面もあろうが、再起する確率は高いだろう。

 循環器治療用PCIガードワイヤーに強いのが朝日インテック <7747> [東証P]。同社が製造する胆膵領域の内視鏡用拡張器(ダイレータ)について、オリンパスと国内独占販売契約を結んでおり、株価も期待が持てる。

  歯科用器具や材料、たとえば人工歯や研磨材の信頼性に定評があるのが松風 <7979> [東証P]。積極的な海外展開でも知られる。株価は高値圏ながら目先押し目を入れつつあるので注目だ。

 歯科関連の機器では、マニー <7730> [東証P]も忘れてはなるまい。歯科用治療器だけでなく、手術用縫合針や眼科用ナイフにも強く、株価もさらなる高値が見込める。歯科機器ではほかにナカニシ <7716> [東証S]、歯愛メディカル <3540> [東証S]もあり、有望株が多い。

 最後に視点を変えて、日本航空 <9201> [東証P]、ANAホールディングス <9202> [東証P]だ。来年は現在水準よりもっと高く飛翔していそうだ。

2022年10月7日 記

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