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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 10月10日版

日経平均は11日に下値堅いなら2万8000円以上を目指す可能性が出てくる
1. NYダウは2万8715ドルを割れずに反発するかが焦点
 前回の記事で、「 NYダウは10月にその年の最高値を更新する動きになっていなければ、10月の安値が押し目になって、年末まで堅調に推移している」という過去の経験則を紹介しました。
 NYダウは10月5日の高値3万0454ドルが強い抵抗になって、5日以降、下値を試す動きになっています。
 前述した経験則を考慮すると、この下げは年末まで有効になる底値を確認する作業として、底入れ型を形成中か、10月中に下値の限界まで下げる動きへ入っているかのどちらかだと推測できます。
 図1は、NYダウの終値の折れ線グラフです。図中の実線は底入れ型を形成中、または下値の限界を試す動きとなる場合の今後の展開を示しています。
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