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【市況】米国株見通し:弱含みか、金融引き締め加速や原油高を嫌気

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(13時50分現在)

S&P500先物      3,626.00(-13.7)
ナスダック100先物  10,993.60(-45.9)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物100ドル安。米長期金利は先高観が続き、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


7日の主要3指数は大幅続落。寄り付きから大引けまでほぼ一貫して下げ続け、ダウは630ドル安の29296ドルと3日連続で前日終値を下回った。焦点の雇用統計は非農業部門雇用者数が想定を上回ったほか、失業率はコロナ禍後最低となった2カ月前の水準に改善。平均時給は3カ月ぶりに低下したものの、インフレの高止まりを示し、連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速の思惑から金利高を背景に売りが継続した。


本日は弱含みか。前週末の力強い雇用統計を消化する展開で、FRBのタカ派的な政策方針を織り込み売り先行の地合いが続くだろう。ブレイナードFRB副議長など当局者はインフレ抑止を最優先する従来のスタンスを堅持するとみられ、買いは入りづらい。また、主要産油国の減産で原油相場が水準を切り上げており、経済への影響が懸念される。一方、ユーロ圏経済の先行き不透明感やウクライナ情勢の悪化も引き続き懸念さそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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