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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):乃村工芸社、HIS、ローム

乃村工芸社 <日足> 「株探」多機能チャートより
■乃村工藝社 <9716>  1,047円  +98 円 (+10.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 乃村工藝社<9716>は続急伸し年初来高値を更新した。6日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高474億8400万円(前年同期比8.6%増)、営業利益10億4000万円(同13.1%増)、純利益8億3000万円(同14.8%増)と2ケタ増益となったことが好感された。前年同期に複数の大型案件を完工した博物館・美術館市場、博覧会・イベント市場などの売り上げが減少した一方、首都圏において大型商業施設の新装や改装が相次いだ複合商業施設市場や、テーマパーク施設やホテルのリニューアルなどを手掛けた余暇施設市場などの売り上げが増加し全体を牽引した。23年2月期通期業績予想は、売上高1100億円(前期比1.0%減)、営業利益45億円(同17.2%減)、純利益29億5000万円(同26.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■コメ兵ホールディングス <2780>  3,255円  +215 円 (+7.1%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>が反発。午前11時ごろ発表した9月度の月次売上高が前年同月比27.9%増と大幅増となり、引き続き増収基調であることが好感された。秋の大決算Bargain(バーゲン)を3~25日まで開催したことが寄与した。商材別では、宝石・貴金属の売上高構成比が前年同月より5ポイント上昇したが、時計は同6ポイント下落した。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,161円  +90 円 (+4.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 エイチ・アイ・エス<9603>、KNT-CTホールディングス<9726>をはじめ、オープンドア<3926>、エアトリ<6191>、HANATOUR JAPAN<6561>など、旅行関連株が全般軟調相場のなか上昇。今月11日から政府の観光支援策「全国旅行支援」が始まるほか、新型コロナウイルスの水際対策が緩和されることもあり、ここ株式市場でもリオープン(経済再開)に向けた期待が一段と高まっている。こうしたなか、きょうは旅行関連に位置づけられる銘柄群を物色する動きが改めて強まっている。

■不二越 <6474>  3,905円  +130 円 (+3.4%)  本日終値
 不二越<6474>は大幅高。同社は6日取引終了後、22年11月期第3四半期累計(21年12月~22年8月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比22.3%増の129億8400万円となり、通期計画170億円に対する進捗率が76.4%と順調に推移していることが支えとなっているようだ。売上高は同10.9%増の1887億8500万円で着地。産業機械・市販分野の需要が回復・拡大し、建設機械分野の売り上げも堅調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■ファーマフーズ <2929>  1,253円  +39 円 (+3.2%)  本日終値
 ファーマフーズ<2929>は大幅高。午前9時30分ごろに自社株買いを発表したことが好感されている。上限を27万株(発行済み株数の0.93%)、または3億円としており、取得期間は10月11日から24日まで。中期経営計画の進捗状況に照らした現在の株価水準などを総合的に考慮した結果としている。

■青山商事 <8219>  996円  +26 円 (+2.7%)  本日終値
 青山商事<8219>は続伸。午前10時30分ごろに発表した9月度の月次売上高(速報)で、ビジネスウェア事業の既存店売上高が前年同月比27.3%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。フォーマルを中心に好調に推移したという。なお、全店売上高は同27.4%増だった。

■ローム <6963>  10,580円  +230 円 (+2.2%)  本日終値
 ローム<6963>が5連騰。6日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が2520億円から2595億円(前年同期比16.5%増)へ、営業利益が390億円から500億円(同44.9%増)へ、純利益が320億円から520億円(同68.8%増)へ上振れたようだと発表したことが好感された。電子化ニーズの高まりや新市場への参入、為替レートが想定よりも円安に推移したことなどを受けて売上高が計画を上回ったことに加えて、固定費の圧縮効果も寄与した。また、為替差益の発生も利益を押し上げた。

■クレディセゾン <8253>  1,823円  +27 円 (+1.5%)  本日終値
 クレディセゾン<8253>が4日続伸。SMBC日興証券が6日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を1300円から1800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、リオープニングや物価高の影響を反映し、クレジットカードショッピング関連を上方修正したのに伴い、23年3月期純利益予想を373億円から387億円へ引き上げた。また、子会社アトリウムは賃貸レジデンス開発、事業不動産再生事業の好調が続くことを前提に23年3月期以降58億円の事業利益貢献を見込む。今後、不動産価値の顕在化や株主還元の強化を通じたROEの向上がみられれば、株価の評価余地は大きいとしている。

■日本航空 <9201>  2,701円  +24 円 (+0.9%)  本日終値
 空運・鉄道株が全般軟調相場のなか高い。業種別騰落でも、東証33業種中で「空運」と鉄道を含む「陸運」の上げが際立っている。今月11日から新型コロナウイルスの水際対策緩和や政府の観光支援策「全国旅行支援」が実施されるのを控え、観光需要回復への期待感が改めて高まっているようだ。空運の日本航空<9201>をはじめ、鉄道のJR東日本<9020>やJR東海<9022>、近鉄グループホールディングス<9041>、京阪ホールディングス<9045>など、両セクターに属する銘柄群が幅広く買われている。

■松井証券 <8628>  783円  +6 円 (+0.8%)  本日終値
 松井証券<8628>が4日続伸。この日、住信SBIネット銀行(東京都港区)と、住信SBIネット銀行が提供する「NEOBANK(ネオバンク)」を用いた金融サービスの実現に向けた検討を開始すると発表しており、これが好材料視された。「NEOBANK」は、住信SBIネット銀行がパートナー企業に向けて提供する銀行業務のインフラ基盤。松井証券が提供する証券サービスに「NEOBANK」の機能を組み込むことで、証券口座と銀行口座のシームレスな連携を実現するのが狙いで、証券口座と銀行口座の同時口座開設の申し込みや、証券口座と銀行口座間の即時入出金サービス、預金・貸付・為替などのバンキングサービスの提供などを両社で検討するとしている。

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