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【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、米雇用統計や3連休を控え売り優勢 (10月7日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  26975.92
高値  27198.91(11:04)
安値  26921.90(09:01)
大引け 27116.11(前日比 -195.19 、 -0.71% )

売買高  11億1196万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆7195億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は159円安と5日ぶり反落、売り一巡後下げ幅縮小
 2.NYダウは米長期金利の上昇を嫌気し346ドル安と続落
 3.日経平均は米雇用統計や3連休を控え持ち高調整の売り優勢
 4.東エレクやトヨタ、ソニーG、信越化など主力株が安い
 5.JALやJR東日本、HISなど旅行関連株が値を上げる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比346ドル安と続落した。米雇用統計への警戒感や長期金利上昇で売りが優勢となった。

 東京市場では日経平均株価は5日ぶりに反落。前日の米株式市場が下落したほか、米雇用統計の発表や3連休を控えて持ち高調整の売りが先行した。

 前日の米株式市場では、NYダウが続落し3万ドルを割り込んだ。米長期金利の上昇が警戒感を呼んだ。米株安を受けた、この日の寄り付きの日経平均は335円安と2万7000円割れでスタートした。ただ、下値には値頃感からの買いも流入し、売り一巡後は下げ幅を縮小した。今晩は米9月雇用統計の発表が予定されているほか、東京市場は明日から3連休となることもあり、後場にかけては様子見姿勢も強まった。今月11日から政府の観光支援策「全国旅行支援」が始まることもあり、空運やJR株など旅行関連株が買われた。

 個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>が安く、日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運株が売られた。トヨタ自動車<7203>や信越化学工業<4063>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も軟調だった。リクルートホールディングス<6098>やダイキン工業<6367>も値を下げた。
 半面、レーザーテック<6920>やソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>が高く、日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>、JR東日本<9020>、JR東海<9022>が買われた。メルカリ<4385>やマイクロ波化学<9227>、M&A総合研究所<9552>といった中小型株も値を上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、JR東海 <9022>、京成 <9009>、クレセゾン <8253>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約10円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、東エレク <8035>、リクルート <6098>、TDK <6762>、セブン&アイ <3382>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約56円。

 東証33業種のうち上昇は陸運業、空運業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)倉庫運輸関連、(3)ゴム製品、(4)情報・通信業、(5)医薬品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)保険業、(3)機械、(4)非鉄金属、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△JHD <2721> [東証S]
 中期計画受け業績変貌への期待が株価押し上げる。
△コメ兵HD <2780> [東証S]
 9月売上高が28%増。
△ファーマF <2929> [東証P]
 27万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△マーケットE <3135> [東証P]
 ひたちなか市と不要品リユース事業の実証実験を開始。
△ショーケース <3909> [東証S]
 eKYCツールで活用されている「顔認証技術」が特許を取得。
△コリー <4175> [東証G]
 大手エンターテインメント企業と取引契約を締結。
△日本スキー <6040> [東証G]
 株主優待制度を拡充。
△太洋工業 <6663> [東証S]
 米医療機器市場で新たな販路開拓。
△エノモト <6928> [東証P]
 SBI証券が買い推奨。
△乃村工芸社 <9716> [東証P]
 余暇施設市場の売り上げ増え第2四半期は13%営業増益。

▼セブン&アイ <3382> [東証P]
 今期2度目の通期予想引き上げもコンセンサス下回る。
▼ディスコ <6146> [東証P]
 7-9月期の個別出荷額は下振れ。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エノモト <6928>、(2)乃村工芸社 <9716>、(3)カナミックN <3939>、(4)WSCOPE <6619>、(5)丹青社 <9743>、(6)マーケットE <3135>、(7)HIS <9603>、(8)ハピネット <7552>、(9)メディシス <4350>、(10)東洋炭素 <5310>。
 値下がり率上位10傑は(1)C&R <4763>、(2)オーバル <7727>、(3)ディスコ <6146>、(4)ブロドリーフ <3673>、(5)UT <2146>、(6)アイスタイル <3660>、(7)Dmミックス <7354>、(8)オンワード <8016>、(9)イオンファン <4343>、(10)エスプール <2471>。

【大引け】

 日経平均は前日比195.19円(0.71%)安の2万7116.11円。TOPIXは前日比15.67(0.82%)安の1906.80。出来高は概算で11億1196万株。東証プライムの値上がり銘柄数は500、値下がり銘柄数は1254となった。東証マザーズ指数は725.23ポイント(10.02ポイント安)。

[2022年10月7日]


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