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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):福井コン、マクドナルド、C&R

福井コン <日足> 「株探」多機能チャートより
■福井コン <9790>  3,650円  +20 円 (+0.6%)  本日終値
 福井コンピュータホールディングス<9790>は4日続伸。7日午前9時、ソフトウエア開発を手掛ける米ベントレー・システムズ<BSY>と、インフラ分野でのDX推進に向けた戦略的パートナーシップを締結したと発表したことが支援材料となった。建設業向けのCAD製品を提供する福井コンは、ベントレー・システムズのプラットフォームを活用しサービスの機能を拡充。建設分野におけるデジタルワークフローの導入加速を狙う。

■マクドナルド <2702>  4,980円  +5 円 (+0.1%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>がしっかり。6日の取引終了後に発表した9月度売上高で、既存店売上高が前年同月比4.9%増と27カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。ドライブスルーやデリバリー、ディナー時間帯の強化などに加え、バリュープログラムの継続や新たなメニューの導入などの取り組みにより、継続的にディナー時間帯や販売チャネルごとのベースセールスが着実に上昇した。また、秋の風物詩“月見ファミリー”全8商品を期間限定で販売したことも寄与した。なお、全店売上高は同5.9%増だった。

■C&R <4763>  2,183円  -400 円 (-15.5%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 クリーク・アンド・リバー社<4763>は急反落。6日の取引終了後に発表した23年2月期上期(3~8月)の決算は、売上高が前年同期比6.2%増の223億3400万円、営業利益が同16.4%増の25億1100万円となった。新型コロナウイルス感染再拡大に伴う一部事業の需要回復の遅れや、企業買収など積極的な投資を行ったものの、クリエイターなど専門的な能力を持つプロフェッショナルへのニーズが底堅く、業績は概ね計画通りに推移した。ただ、好業績は事前に織り込みが進んでいたとみられ、きょうは目先利益確定の動きが先行する展開となった。

■ディスコ <6146>  32,600円  -2,500 円 (-7.1%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 ディスコ<6146>は5日ぶりに反落。6日の取引終了後、23年3月期第2四半期(7~9月)の単体出荷額(速報値)を発表しており、出荷額は前年同期比22.1%増の609億円となったが、材料出尽くし感から売られたようだ。精密加工装置は半導体の量産用途向けに減速感がみられたものの、パワー半導体向けなど一部用途での強い需要が全体を下支えした。また、消耗品である精密加工ツールの出荷も高水準を維持した。同時に発表した第2四半期単体売上高は同18.7%増の667億円と過去最高だった。

■OSG <6136>  1,824円  -68 円 (-3.6%)  本日終値
 OSG<6136>が5日ぶり反落。6日の取引終了後に22年11月期第3四半期累計(21年12月~22年8月)の決算を発表。売上高が前年同期比11.8%増の1035億200万円、営業利益が同32.9%増の150億3400万円と増収増益で着地したものの、目先材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となった。主力製品のタップの売り上げが一般部品産業向けで堅調に推移したほか、航空機関連産業向けの新規案件が回復基調となった。なお、通期見通しは据え置いた。

■セブン&アイ <3382>  5,486円  -199 円 (-3.5%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>は3日続落。6日の取引終了後、第2四半期(3~8月)の連結決算の発表にあわせ、23年2月期の連結業績予想について、純利益を2470億円から2640億円(前期比25.3%増)へ上方修正した。通期の業績予想の引き上げは今期2度目となる。過去最高益を更新する見通しだが、修正後の純利益予想は市場コンセンサスの2650億円前後をやや下回ったことが嫌気された。米国でのガソリン小売価格が急上昇し、同国でのガソリンスタンドを併設するコンビニエンスストア事業の営業収益が想定を上回った。

■丸善CHI <3159>  330円  -8 円 (-2.4%)  本日終値
 丸善CHIホールディングス<3159>は反落。6日の取引終了後、スウェーデン・アカデミーが2022年のノーベル文学賞をフランスの女性作家のアニー・エルノー氏に授与すると発表した。村上春樹氏や多和田葉子氏といった日本人作家の受賞による書籍販売効果への思惑が外れた形となり、売りが膨らんだ。書店チェーンを展開する文教堂グループホールディングス<9978>や三洋堂ホールディングス<3058>も安い。

■シダックス <4837>  572円  -13 円 (-2.2%)  本日終値
 シダックス<4837>が軟調。TBSが7日の取引開始前、オイシックス・ラ・大地<3182>が実施するシダックスへのTOB(株式公開買い付け)について「成立する見通しとなった」と報じた。フード関連事業をめぐり対立していたシダックス創業家側と取締役会が合意に至ったという。取引時間中には、他メディアによるTOBの成立可能性の報道が相次いだ。足元の株価よりも高い価格でTOBを実施する投資家が現れることへの思惑がはく落し、売りが膨らんだとみられる。

■住友化学 <4005>  505円  -10 円 (-1.9%)  本日終値
 住友化学<4005>が続落。6日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が1000億円から650億円(前年同期比54.9%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。南米での農薬販売が好調に推移していることなどから、コア営業利益は1050億円から1200億円(同19.4%減)へ上振れたものの、米サノビオン社が販売中のパーキンソン病に伴うオフ症状治療剤「キンモビ」に関する減損損失を計上することから営業利益は減額されるという。

■安川電機 <6506>  4,385円  -80 円 (-1.8%)  本日終値
 安川電機<6506>はやや売り優勢の展開。前日まで4連騰と戻り足をみせていたが、きょうは23年2月期上期(22年3~8月)の決算発表を控えており、この結果にマーケットの注目度が高い。朝方は思惑錯綜のなか4300円台で売り買いを拮抗させている。全体相場は前日の欧米株安を受け軟調な地合いで、日経225採用銘柄である同社株もその影響を受けやすい。同社は2027年に家電などの省エネルギー性能を高める基幹部品の新工場を国内に設け、国内生産能力を倍増させる方針にあることが一部メディアで報じられたが、決算発表を目前に強気に買い向かう動きは限定的となっている。

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