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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ローソン、INPEX、住友ファーマ

ローソン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ローソン <2651>  4,570円  -55 円 (-1.2%)  本日終値
 ローソン<2651>は3日続落。6日の取引終了後、第2四半期(3~8月)の連結決算を発表した。営業利益は前年同期比8.6%増の289億9300万円だった。3月にまん防止等重点措置が解除され、人流が回復基調となるなか、国内コンビニエンスストア事業やエンタテインメント関連事業が堅調だった。ただ、同社の中間決算の増益観測はすでに報じられており、サプライズ感も乏しくいったん材料出尽くしと受け止めた売りに押された。

■INPEX <1605>  1,500円  -17 円 (-1.1%)  本日終値
 INPEX<1605>は買い一巡後は下げに転じている。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国から成る「OPECプラス」が5日の会合で11月以降の原油生産量を1日当たり200万バレル減らすことを決定。今回の減産は世界需要の2%に相当することから原油需給の引き締まり観測が浮上。6日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比0.69ドル高の1バレル=88.45ドルに上昇した。ただ、世界経済の減速も警戒されるなか、原油価格の行方に関しては強弱観も対立しており、INPEXの株価も上値では利益確定売りに押され5日ぶりに値を下げている。

■ジェイホールディングス <2721>  345円  +80 円 (+30.2%) ストップ高   本日終値
 ジェイホールディングス<2721>は全体下げ相場に逆行して急騰。6日取引終了後、26年12月期までの今後4カ年を対象とする中期経営計画を策定したことを発表した。それによると、中期経営計画の最終年度である26年12月期には売上高20億円(前期実績は1億1600万円)、営業利益4億円(同1億2900万円の赤字)、ROE8%の達成を目標に掲げており、これがインパクトのある株価材料として投資資金を呼び込む格好となった。

■coly <4175>  1,554円  +300 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 coly<4175>がストップ高。6日の取引終了後、大手エンターテインメント企業とオリジナルオンラインゲームの企画、開発及び運営で協業することで取引契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。サービス開始は26年1月期を予定しており、同期以降の売り上げ計上を見込む。なお、23年1月期業績への影響はないという。

■太洋工業 <6663>  480円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 太洋工業<6663>が急速に切り返す展開。同社はフレキシブルプリント配線板(FPC)メーカーで多品種少量生産に強みを持つ。6日取引終了後、米国医療機器市場でのFPCの販路を新たに開拓したことを発表した。シリコンバレーに本拠を置く医療機器関連コンサルティング会社である米エムラヴィ社を通じ、米国の医療機器メーカー向けにFPCの販路を確立することに成功、今後は量産受注も見据えシェア拡大に向け期待が高まる状況となった。これを材料視する買いが集中している。同社株は9月27日にストップ高に買われる人気となったが、その後は急反落となり株価はほぼ往って来いの状態となっていた。ただ、短期間の乱高下で上値にシコリもみられないことから、値動きの軽さに着目した短期資金の再攻勢を誘う形となっている。

■エノモト <6928>  1,632円  +240 円 (+17.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 エノモト<6928>が急動意。マドを開けて1600円台半ばまで一気に浮上し、大底圏から25日・75日移動平均線をまとめて上抜く人気となった。半導体リードフレームやコネクタなど電子デバイスを手掛けるが業績は20年3月期以降、増収2ケタ増益を続けている。直近では6日付でSBI証券が投資判断を「買い」とし、目標株価3150円で新規カバレッジを行っており、これが材料視されて投資資金を呼び込む形となった。SBI証券では放熱性の高いパワー半導体用リードフレームの成長性を評価している。なお、PER6倍台、PBR0.5倍台、配当利回り3.6%台と株価指標面からも割安感が際立つ。

■リプロセル <4978>  250円  +18 円 (+7.8%)  本日終値
 リプロセル<4978>は続急伸。午前11時30分ごろ、同社の研究開発事業「筋萎縮性側索硬化症に対するヒトiPS細胞由来グリア前駆細胞の細胞移植による細胞治療の企業治験開始のための研究開発」が日本医療研究開発機構(AMED)の公募事業に採択されたと発表しており、これを好感した買いが入った。同事業では、筋萎縮性側索硬化症に対するヒトiPS細胞由来グリア前駆細胞による細胞治療の臨床試験の開始を目指すとしている。22年度の交付金額は3999万9000円を予定。なお、正式な交付金額の確定は来年度以降に見込まれるため、同件による今23年3月期の連結業績予想に与える影響はないという。

■アイリッジ <3917>  825円  +53 円 (+6.9%)  本日終値
 アイリッジ<3917>が大幅高で4日続伸。正午ごろ、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が提供するAWSパートナーネットワーク(APN)において「AWSアドバンストティア サービスパートナー」に認定されたと発表しており、これが好感された。同社は18年に「AWSセレクトティアサービスパートナー」認定を取得し、小売流通、鉄道、金融機関を中心とした幅広い業界にAWSを活用したO2O/OMOアプリや周辺システムの開発・運用を支援してきたが、その後の体制強化と顧客満足度向上が認められ昇格したという。

■ピクスタ <3416>  872円  +49 円 (+6.0%)  本日終値
 ピクスタ<3416>が続伸。この日の寄り前、人と見間違えるほど高品質な3DCGで制作された「フォトリアル・バーチャルヒューマン」素材の販売を開始すると発表しており、これが好材料視された。今回発売されるバーチャルヒューマン素材は対話AI・バーチャルヒューマンの企画・開発を行うCapex(キャペックス、東京都港区)と協業し、実在する人物モデルを被写体に撮影された写真などを、人物モデル本人の許諾を得たうえで組み合わせて加工したもの。ピクスタでは今回のバーチャルヒューマン素材の販売を通じて、既存の人物写真素材の顔を架空の人物(フォトリアル・バーチャルヒューマン)に加工して提供するサービスや、将来構想中の3DCG素材への事業拡大と併せて、3DCG人物モデル(バーチャルヒューマン)をキャスティングするサービスへの展開も視野に入れているという。

●ストップ高銘柄
 アルファ <4760>  1,510円  +300 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値
 光・彩 <7878>  8,750円  +1,500 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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