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【材料】海運株が切り返す、バルチック指数低迷も配当狙いで押し目買い活発

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運大手は揃って堅調な値動き。前日は利益確定売りのターゲットとなり、いずれも25日移動平均線近辺まで深押ししたが、配当利回りなど株主還元の高さに着目した押し目買いを誘導している。

 5月下旬以降、中国経済の減速が観測されるなか、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数の下げが顕著となっている。直近8月15日現在で1400割れ目前まで水準を切り下げているが、これは今年1月以来約7カ月ぶりの低い水準だ。同指数と株価連動性が認められる海運株にとっては向かい風となり、前日の大幅な下げも同指数の下げを嫌気した部分が大きい。一方、株価が下押すと配当利回りに着目したインカムゲイン狙いの買いが入ってくる。郵船、商船三井ともに13%台という異色の高配当利回りで、これが押し目買いの根拠となっている。

出所:MINKABU PRESS

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