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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JINSHD、ワンプラ、Enjin

ワンプラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジンズホールディングス <3046>  3,590円  -685 円 (-16.0%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ジンズホールディングス<3046>は急落。13日の取引終了後、22年8月期の連結業績予想について、売上高を711億5500万円から669億1600万円(前期比4.7%増)へ、営業利益を71億7700万円から37億5800万円(同25.6%減)へ、純利益を40億3300万円から9億2600万円(同71.9%減)へ下方修正し、あわせて54円としていた年間配当予想を17円(前期45円)へ大幅減額したことが嫌気された。国内アイウェア事業で店頭商品が顧客ニーズに適さず売り上げが予想を下回る見込みであることに加え、海外事業では中国などでの新型コロナ感染拡大による客足の減少が響いた。また、米国の事業構造改革費用引当金繰入額及び東京本社の移転に伴う事務所移転費用引当金繰入額を特別損失として計上したことも利益を圧迫する。

■マネーフォワード <3994>  3,110円  -480 円 (-13.4%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 マネーフォワード<3994>が大幅安。13日の取引終了後に22年11月期上期(21年12月~22年5月)の決算を発表。営業損益が37億9600万円の赤字で着地しており、前年同期の黒字から大幅な赤字に転落したことが嫌気されたようだ。広告宣伝や人材採用などの先行投資が重しとなった。業務効率化クラウドソリューション「マネーフォワード クラウド」の新規ユーザー数が順調に増加するなど、引き続き各種サービスが好調に推移し、売上高は同31.9%増の98億4100万円と増加した。

■松屋 <8237>  827円  -18 円 (-2.1%)  本日終値
 松屋<8237>は朝高後値を消す展開。13日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、最終利益を5000万円から44億円(前期比4.4倍)へ上方修正したことから買い優勢でスタートしたが、目先の材料出尽くし感から利益確定売りに押された。固定資産の一部を譲渡するのに伴い固定資産売却益41億8400万円を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高は320億円(前期650億3900万円)、営業損益5000万円の黒字(同22億8000万円の赤字)の従来見通しを据え置いた。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高78億8100万円(前年同期145億3500万円)、営業損益3億2400万円の赤字(同6億9700万円の赤字)、最終損益3億5700万円の赤字(同8億3400万円の赤字)だった。収益認識に関する会計基準に変更したため、売上高の前期との単純比較はできないとしている。

■ワンダープラネット <4199>  2,856円  +500 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 ワンダープラネット<4199>は急動意。13日の取引終了後、シンガポール子会社のWPBCがGame Changer(シンガポール)とグローバルエリアにおけるブロックチェーンゲームの共同事業に関する基本合意書を締結したと発表。Game Changerがサービス開始を予定するWeb3ゲームプラットフォーム「Game Changer」は、Game Changer Token(GCトークン)をユーティリティトークンとしており、ユーザーはGCトークンを使用することで、提携するブロックチェーンゲーム内のNFTの入手などを行うことができる。WPBCは、Game ChangerからGCトークンのアロケーション(割当)を受け、Game Changerの初期タイトルとして、グローバルエリアにおけるブロックチェーンゲームを提供する予定だ。あわせて発表した22年8月期第3四半期累計の経常損益(非連結)は5億3000万円の赤字(前年同期は2億2300万円の黒字)だったが、通期計画は2億円の赤字~2億円の黒字(レンジ予想)を据え置いた。第4四半期は新規タイトル「アリスフィクション」の全世界同時リリースを予定している。

■Enjin <7370>  3,225円  +503 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 Enjin<7370>がストップ高。13日の取引終了後に発表した22年5月期の経常利益(非連結)は前の期比2.0倍の12億3600万円に急拡大し、従来予想の9億3200万円を上回って着地。続く23年5月期も前期比21.2%増の14億9800万円に伸びる見通しとなり、これが好材料視された。前期の上振れは新規事業であるプラットフォームサービスの伸長に加え、人件費比率が減少したことが要因となった。今期は売上高40億5500万円(前期比32.3%増)と大幅増収を見込む。主力とする中小企業や医療機関向けのPR支援事業とプラットフォームサービスの顧客数が大きく伸びる計画だ。併せて、従来未定としていた前期配当は初配当34円50銭を実施する方針を示したことも好感された。

■HMT <6090>  864円  +127 円 (+17.2%)  本日終値
 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>は急伸。13日の取引終了後、九州大学と共同研究契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。この共同研究では、メンタルヘルス不調による休職・復職支援のための精神状態評価指標の開発を目指す。開発に向け、企業健診などにおける共同事業実証を行うという。

■シンワワイズ <2437>  1,122円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 Shinwa Wise Holdings<2437>が3連騰。前日は一時120円を超える上昇で1081円まで上値を伸ばした後、取引終盤に急速に値を消す展開を強いられたが、きょうは改めて仕切り直しの買いが流入している。同社が13日取引終了後に発表した22年5月期決算は、減収ながら営業利益が前の期比93%増の4億900万円と急増、続く23年5月期はトップラインの2ケタ増収効果を反映し営業利益は前期比26%増の5億1600万円予想と大幅な成長が続く見通しにあることで、これを好感する買いを呼び込んだ。世界的なインフレが進むなか、現金の価値低減が懸念され実物資産へのシフトが加速している。こうしたなか、美術品の取扱高も増加傾向にあり同社の収益環境に追い風となっている。

■日邦産業 <9913>  776円  +95 円 (+14.0%) 一時ストップ高   本日終値
 日邦産業<9913>が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は13日、名古屋工業大学との間で生体模倣技術「デフォガ」に関する共同研究契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。生体模倣技術とは、生物の構造や機能を研究し、その優れた機能を工学技術として応用することで、新しい技術開発やモノづくりに活用する科学技術のこと。デフォガはフナムシ脚部の構造を模倣することで、表面に液体搬送機能を持たせ、「液体が表面に濡れて広がる」「濡れ性を向上させる」技術で、濡れ性を活用した放熱・蒸散・防曇、電子機器や水回り製品などの結露対策などへの応用が期待される。

■エヌ・ピー・シー <6255>  550円  +61 円 (+12.5%)  本日終値
 13日に決算を発表。「9-5月期(3Q累計)経常は58%減益・通期計画を超過」が好感された。
 エヌ・ピー・シー <6255> [東証G] が7月13日大引け後(15:05)に決算を発表。22年8月期第3四半期累計(21年9月-22年5月)の連結経常利益は前年同期比57.7%減の5.4億円に大きく落ち込んだが、通期計画の3.8億円に対する進捗率が140.3%とすでに上回り、さらに5年平均の82.7%も超えた。
  ⇒⇒エヌ・ピー・シーの詳しい業績推移表を見る

■スタジオアタオ <3550>  276円  +29 円 (+11.7%)  本日終値
 スタジオアタオ<3550>が続急騰。13日の取引終了後に発表した23年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算で連結経常利益が前年同期比4.9倍の9900万円に急拡大しており、これを好感する買いが入った。売上高は同16.7%増の12億2000万円だった。店舗販売で新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響が緩和したことに加え、インターネット販売では収益認識会計基準の適用などの影響がプラスに働いたようだ。また、販売促進費のコントロールも利益拡大につながったとしている。

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