【特集】「レアメタル」が3位、政治的思惑背景にサプライチェーン構造に変化も<注目テーマ>
アルコニクス <日足> 「株探」多機能チャートより
1 メタバース
2 ディフェンシブ
3 レアメタル
4 防衛
5 半導体
6 猛暑
7 円安メリット
8 Vチューバー
9 インバウンド
10 パワー半導体
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「レアメタル」が3位となっている。
レアメタルとは、地球上に多くは存在しないことで希少価値が高い非鉄金属のことを指し、流通量も少ないことから、その獲得に際し政治的にもさまざまな駆け引きが行われている。産業面から重要性が高い金属も多く、安定的な確保は経済活動を行うにあたって大きな課題となる。
そして、ロシアのウクライナ侵攻を背景に、このレアメタルを取り巻く環境も少なからず変化している。レアメタルの生産ではロシアと中国が世界上位にあるためだ。日米欧などの西側諸国と東側諸国の対立が意識されるようになり、とりわけ中露への依存度を低めるための対策が株式市場でも重要なテーマとみなされるようになってきた。サプライチェーン構造の変化は、新たな切り口で関連銘柄の株価を刺激する。
産業向けへの利用ではチタンやニッケルなどに高水準の需要があるが、このほかにもリチウムやパラジウムなど産業面で重要な役割を担い、なおかつ代替の利きにくいレアメタルは数多く存在する。「都市鉱山」がしばしば話題となるようにリサイクル技術なども注目されており、関連銘柄の裾野も広い。
個別ではアルコニックス<3036>、大平洋金属<5541>、新日本電工<5563>、住友金属鉱山<5713>、アサカ理研<5724>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>、UACJ<5741>、アサヒホールディングス<5857>、松田産業<7456>、フルヤ金属<7826>などが有力銘柄として挙げられる。
出所:MINKABU PRESS